DELISH KITCHEN

和菓子の種類にはどんなものがある?季節ごとの和菓子もご紹介

作成日: 2021/10/14

日本で生まれた繊細で美しい「和菓子」。
幅広い年代の方に親しまれており、お茶などと一緒に楽しむとホッと落ち着くという方も多いのではないでしょうか。

和菓子には年中食べられるものから、その季節にしか店頭に並ばないものもあります。この記事では、そんな和菓子の種類や、季節を感じられる和菓子についてご紹介します。

目次

  1. 和菓子の種類
    1. 生菓子
    2. 半生菓子
    3. 干菓子
  2. 季節ごとに楽しみたい和菓子
  3. 季節を楽しむ和菓子を味わおう

和菓子の種類

和菓子は、含まれる水分量によって「生菓子」「半生菓子」「干菓子」に分けられます。
生菓子は30%以上、半生菓子は10〜30%、干菓子は10%以下の水分となっています。

ここでは、生菓子、半生菓子、干菓子に分類される和菓子について、それぞれご紹介します。

生菓子

生菓子の水分量は30%以上と決まっており、ほかの和菓子よりも水分の割合が多くなっています。

生菓子はあんこや餅を使ったものが豊富です。
餅、大福、饅頭、串団子、ごま団子、おはぎ、ねりきりなどが生菓子に分類されます。
お菓子に含まれる水分量によって分類されているので、生菓子の中には加熱したものもあります。

半生菓子

半生菓子は、10〜30%の水分を含む和菓子です。
半生菓子にもあんこ使われることが多く、ほどよく水分が含まれています。

もなか、栗きんとん、ゆべし、求肥(ぎゅうひ)、洲浜団子(すはまだんご)、石衣(いしごろも)などが半生菓子に該当します。

干菓子

干菓子は、水分量が10%以下の和菓子です。
和菓子の分類の中で最も水分量が低く、仕上がりは硬めです。
生菓子や半生菓子は甘いものが多いですが、干菓子では塩気のあるものもあります。

煎餅、金平糖、かりんとう、おこし、落雁(らくがん)などが干菓子に分類されます。

季節ごとに楽しみたい和菓子

和菓子は季節を楽しめるお菓子です。
年中食べられる和菓子から、時期によって店頭に並ぶ種類が変わるものもあります。
ここからは、季節を感じることができる和菓子をご紹介します。

春になると和菓子屋などで、桜餅や柏餅が店頭に並びます。

桜餅は、あんこを淡いピンク色をした生地で包み、桜の葉で巻いた和菓子です。
きれいなピンク色は桜のようで、春らしい見た目です。
桜餅には、関東風の「長命寺」と、関西風の「道明寺」があります。
長明寺は小麦粉でできた生地、道明寺は道明寺粉で作った餅で、それぞれあんこを包みます。

柏餅は、こどもの日を祝う和菓子です。
あんこが入った白い餅が柏の葉で包まれています。
柏という木は冬になっても落葉せず、春の新芽が出る時期まで葉をつけていることから、縁起物とされています。

夏は、水羊羹や葛饅頭をよく見かけます。

水羊羹は、通常の羊羹よりも寒天の量が少なく、みずみずしい仕上がりです。
甘さは控えめであっさりとしています。

葛饅頭は、くず粉で作った生地であんこを包んだものです。
生地がすりガラスのように半透明で、中のあんこが透けて見えるため涼しげな見た目です。つるんとなめらかな口当たりが特徴です。

どちらも夏にぴったりの和菓子で、冷やして食べるのもおすすめです。

秋は、おいしいおはぎや芋羊羹などが味わえます。
また秋に収穫時期を迎える、栗を使った和菓子も販売されるようになります。

おはぎは、秋の彼岸で食べられています。
炊いたもち米とうるち米をつぶしたものを丸め、あんこで包んだ和菓子です。
秋に花を咲かせる萩(はぎ)に見立てて、楕円形になっています。
秋はあんこの材料となる小豆がとれる時期で、収穫したばかりの小豆は皮が柔らかいため、粒あんにしても食べやすく仕上がります。

芋羊羹は、さつま芋や砂糖、塩などで作られる、黄色い見た目がきれいな羊羹です。
あんこを練り込むこともありますが白あんが使われるので、さつま芋の色を活かした仕上がりになっています。
さつま芋の種類や、材料の比率によって味わいが異なるので、いろいろな芋羊羹を食べ比べるのもよいでしょう。

冬は、花びら餅や酒饅頭がよく食べられています。

花びら餅は、正月に食べる和菓子です。
丸く伸ばした白い餅に、ひとまわり小さい赤く着色した餅を重ねて、あんことごぼうをはさみます。
白い餅から赤い餅が透けて、紅白の色合いが縁起のよい和菓子です。
諸説ありますが、白みその入ったあんこ蜜漬けのごぼうで、雑煮を表現しているようです。

酒饅頭は、冬になるとよく見かけるようになります。
酒粕の入った生地であんこを包み、蒸し上げたものです。
しっとりとした生地に、なめらかなこしあんが包まれていて口当たりがよく、ふんわりと甘酒のような風味を楽しめます。

季節を楽しむ和菓子を味わおう

和菓子の種類は、含まれる水分の量によって、生菓子、半生菓子、干菓子と分類されます。
それぞれ水分量が決められており、生菓子は多く、干菓子は少なくなっています。

和菓子は季節を楽しめるお菓子でもあります。和菓子屋などでは、その時期にしか食べられない季節に合わせた和菓子が店頭に並びます。
それぞれ食感や味わいもさまざまなので、見かけたらぜひ味わってみましょう。

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