ばら寿司とちらし寿司の違いを知っていますか?
作成日: 2021/10/14
寿司屋のメニューやレシピで見かける「ばら寿司」や「ちらし寿司」。
どちらも見た目が似ているので、呼び方が違うだけだと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ばら寿司とちらし寿司は何が違うのか、2つの名前を合わせたような「ばらちらし」は、どのような食べ物を指すのかについてご紹介します。
ばら寿司について
まずは、ばら寿司の特徴についてチェックしてみましょう。
ばら寿司とは
ばら寿司とは、酢飯に細かく切った具材を混ぜ合わせて作る寿司のことです。
具材はえびや魚などの魚介をはじめ、しいたけ、高野豆腐、卵などさまざまです。
ばら寿司の「ばら」は、具材をバラバラに混ぜることを意味しており、それが名前の由来になったといわれています。
ばら寿司の地域差
ばら寿司には地域差があります。
特に有名なのは、丹後のばら寿司と備前のばら寿司です。
・丹後のばら寿司
京都府の丹後地方に伝わる郷土料理で、サバを甘辛く煮てほぐした「サバのおぼろ」を具材に加えるのが特徴です。
また、具材を混ぜ込むのではなく、「まつぶた」という木箱に酢飯とサバのおぼろを順番に重ねて四角形にして、仕上げに具材を飾ります。
・備前のばら寿司
岡山県の郷土料理です。
入れる具材はさまざまですが、ほかの地域よりも具材が大きく、種類も多く使われています。
具材を混ぜ合わせた酢飯の上に、酢飯が見えないほどこんもりと具材を盛り付ける、豪華でボリューミーなばら寿司です。
ちらし寿司・ばらちらしとの違い
ばら寿司と名前が似ている「ちらし寿司」と「ばらちらし」は何が違うのでしょうか。
ちらし寿司との違い
ちらし寿司は、名前の通り酢飯の上に具材を散らしたものです。
基本的にはシンプルな酢飯に具材を散らしたものが多く、なかには酢飯に具材を混ぜ込み、海苔や卵で飾り付けたものがあります。
ばらちらしとの違い
ばらちらしは「ばら寿司+ちらし寿司」です。
ばら寿司のように細かく切った具材を、ちらし寿司のように酢飯の上に飾り付けます。
魚介やきゅうりなど複数の細かい具材を散らすため、まるで宝石を散りばめたような美しい仕上がりになります。
なお、こちらではばらちらしのレシピをご紹介します。
・ばらちらし
大葉や白ごまを加えた香り豊かなすし飯に、まぐろやホタテ、いくら、きゅうりなど色とりどりの具材を散りばめています。
見栄えをアップさせるには、具材を均一の大きさに切ることがコツです。カラフルで食欲をそそる、記念日やお祝いの日にもおすすめのばらちらしです。
ばら寿司とちらし寿司は似ているようで違うものだった!
ばら寿司は細かく切った具材を酢飯に混ぜ合わせた食べ物ということが分かりました。
ただし、地域によっても特徴が異なり、使用する具材や見た目が異なるのがおもしろいところです。
ちらし寿司は、基本的にシンプルな酢飯の上に具材を散らしたもので、ばらちらしは、ばら寿司とちらし寿司が合わさった寿司です。
微妙な違いを知ることで、これからはそれぞれの違いを楽しみながら作ったり食べたりできそうですね。