DELISH KITCHEN

食パン一斤は何g?美味しい手作り食パンのレシピも

作成日: 2021/11/05

市販の食パンは1斤、2斤という単位で販売されていますが、1斤がどれぐらいの重さなのか気になっている人も多いのではないでしょうか。この「斤」という単位は、実は古くから使われている重さの単位です。

しかし食パンに1斤と表示されている場合、それは昔の1斤(約600g)ではありません。この記事では斤の由来や食パン1斤の重さ、美味しい食パンのレシピなどをご紹介します。

目次

  1. 一斤とは
    1. 斤とは
    2. 斤の由来
  2. 食パンの一斤とは
  3. DELISH KITCHENの食パンのレシピ
    1. 手ごねの食パン
  4. 食パンをまるごと1斤使っていろいろ楽しもう

一斤とは

かつて「斤」はさまざまなものの重さを量る単位として使われていました。「斤」についてご紹介します。

斤とは

パンの重さの単位として使われる「一斤」の読み方は「いっきん」といい、かつて日本で使われていた尺貫法(しゃっかんほう)の単位のひとつです。

時代によって同じ呼び方でも重さは微妙に異なりますが、江戸時代には1斤=16両=160匁(もんめ)が一般的になりました。ちなみに1匁は3.75g(1斤=約600g)で、5円玉と同じ重さです。

斤の由来

日本では飛鳥時代末に制定された大宝律令(701年)において、我が国初の度量衡制度(長さや体積、重さの統一基準)が定められました。これは中国で使われていた尺や斤といった長さや重さの単位を取り入れたものですが、後の尺貫法の元になりました。

尺貫法で使われていた尺や斤、匁といった単位は、メートルやグラムといった国際単位に合わせるため1958年に成立した計量法により公の場から姿を消しましたが、お米などの体積を表す「合」や日本酒の一升瓶のように庶民生活のなかに残りました。

食パンの一斤とは

それでは食パンに「斤」という単位を使うようになったのはどうしてでしょうか。

食パンひとかたまりの重量を「1斤」と表すようになったのは明治時代からです。日本でパンが作られ始めた当初は外国から輸入した焼き型を使って今でいうイギリスパンのような山型の食パンを焼いていました。

この食パンの重さがだいたい1ポンド(約450g)でしたが、日本でポンドは馴染みがなかったので、パンやバターなどの取引用として「英斤」という単位が用いられました。この英斤が後に食パンひとかたまりの重量を表す「1斤」のもとになりました。

しかし食パンは焼成する以上、生地の水分量によって焼いた後の重さがまちまちで、1斤あたり約340~500gと重量にずいぶん幅がありました。また本来1斤は約600gなので、パン1斤を600gと誤解することも多かったようです。

そこで2012年、「包装食パンの表示に関する公正競争規約」において包装食パン1個の重量が340g以上の場合を「1斤」と表示するよう、義務付けられました(170g以上の場合は「半斤」、510g以上の場合は「1.5斤」)。

【参考】
・日本パン公正取引協議会
https://www.pan-koutorikyo.jp/
・農林水産省 消費者相談
https://web.archive.org/web/20090620002119/http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/0807/03.html

DELISH KITCHENの食パンのレシピ

小麦粉を手でこねて作る食パンは手間がかかりますが、市販の食パンに負けないパンが出来上がります。

手ごねの食パン

材料を全て混ぜて作る、基本の食パンです。オーブンまたはレンジの発酵機能を使えばパンの発酵が簡単にできます。冷めてもトーストしてジャムやバターを塗ればまた違った美味しさが楽しめます。

食パンをまるごと1斤使っていろいろ楽しもう

飛鳥時代に制定された重さの単位である「斤」が、明治時代にもたらされた食パンの重さを表す単位として使われているのはなかなか興味深いものです。

食パンをまるごと1斤買ったらフレンチトーストやパングラタンなど、さまざまなレシピにチャレンジしてみましょう。下記に食パンの人気レシピをまとめましたので、参考にしてください。

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