カイノミとは牛のどこの部位?特徴や味わいもご紹介
作成日: 2021/11/10
ジューシーで食べごたえのある焼肉は、肉の旨味を存分に楽しめるメニューです。肉にはさまざまな部位があり、それぞれ特徴や味わいも異なっていますが、特に希少部位は一般的な肉よりも一層味わい深く、一度食べるとくせになってしまいます。
今回は、いくつか存在する希少な部位のなかから「カイノミ」についてご紹介します。どの部位の肉で、どのような特徴があるのかチェックしてみましょう。
カイノミは牛肉の希少部位
牛肉の部位は「食品小売品質基準」という決まりによって、11の部位に分かれています。11の部位は「ネック」「カタロース」「カタ」「リブロース」「サーロイン」「ヒレ」「ランプ」「モモ」「ソトモモ」「スネ」「バラ」です。
いろいろな部位を楽しめる焼肉店などでは、11の部位をさらに細かく分類して希少部位として提供しています。今回ご紹介する「カイノミ」も希少部位のひとつで、カイノミはバラ肉の背中に近い部位のことです。カイノミという名前は、切り出した部位が貝に似ているからです。
焼肉店によっては、カイノミを上カルビとして提供しているところもあります。1頭の牛から数キロしかとれない希少部位のため、高めの値段で提供されています。特に、和牛のカイノミはなかなか手に入れることができません。
ちなみに、牛肉の希少部位はほかにも「シャトーブリアン」「タン」「イチボ」「ミスジ」「サガリ」「三角バラ」「ザブトン」「フランク」「テール」など、複数あります。どれも値段は高めですが、焼肉店のメニューで見かけたら食べ比べしてみるのもよいかもしれません。
カイノミの味と食感
カイノミはバラ肉の一部ではあるものの、背中側のヒレに近い部位です。そのため、赤身肉の旨味とジューシーなバラ肉の旨味が組み合わさった味わいをしています。
適度に脂がのっており、脂と赤身のバランスがよいのが特徴です。脂はあるものの、上品な旨味でしつこさはありません。口に入れるとなめらかでジュワっととろけるような食感を楽しめます。
カイノミと同様に希少部位として知られているのが「ハラミ」や「ミスジ」です。ハラミは牛の横隔膜でホルモンとして扱われることもあります。カイノミとハラミは食感が似ていますが、ハラミのほうが脂は少なめであっさり食べられます。
ミスジは牛の肩甲骨の内側にあるほとんど動かさない部分なので、肩周辺のなかでは特に脂が多い部位です。ミスジはカイノミよりも脂が多く、上質な甘みと風味、とろけるような食感があります。
カイノミのおいしい焼き方
カイノミは焼き肉にぴったりな部位です。たれはあっさり系でもこってり系でも合いますが、塩こしょうならシンプルにカイノミの旨味を楽しめます。また、甘口のたれで食べると肉に含まれている旨味が際立ち、わさびしょうゆで食べれば脂の甘みが引き立ちます。
おいしい焼き方は、ミディアムレアがおすすめです。加熱しすぎると肉が硬くなり、とろけるような食感を味わえません。表面はカリっと、内側はジューシーに仕上げるためにも、加熱しすぎないように注意しましょう。
また、ステーキ用のカイノミが手に入った場合は、ステーキで食べるのもおすすめです。ステーキにする際も加熱しすぎないように気を付けます。
最後に、カイノミでも作れるステーキのレシピをご紹介します。
ソースまで手作り!基本のビーフステーキ
にんにくの香りをつけたサラダ油や牛脂を使って加熱すると風味がアップします。一通り加熱したら、アルミホイルに包み少し置いておきましょう。余熱でじんわり火が通るため、火が通りすぎて硬くなることを防ぎます。赤ワインやしょうゆを使った和洋折衷の絶品ソースで、贅沢なステーキをお楽しみください。
カイノミとはバラ肉の背中に近い部位のこと!
カイノミはバラ肉のなかでも背中に違い部位ということが分かりました。切り出した形が貝と似ていることから名付けられた希少部位で、脂と赤身のバランスがよいのが特徴です。
上品な脂の旨味ととろけるような食感を楽しめるので、焼肉店のメニューで見かけたら注文してみましょう。また、カイノミが手に入った場合は、おうちで焼肉やステーキにして食べるのもおすすめです。