いしもち(しろぐち)とは?食べ方やレシピをご紹介
作成日: 2021/12/23
釣りを楽しむ方にはよく知られている魚のひとつである、いしもち。柔らかくで上品な味わいの白身魚で、日本だけでなく韓国でも親しまれている代表的な魚です。
この記事では、いしもちについて特徴や含まれている栄養、おすすめの食べ方などをご紹介します。
いしもちについて
まずは、いしもちについてご紹介します。
いしもちとは
いしもちは、体長40cm程度のスズキ目ニベ科シログチ属の海水魚の一種です。頭の中にあり耳のような働きをする器官の、耳石と呼ばれる部分が非常に大きいため「石持ち」が転じて「いしもち」と名付けられました。
浮袋を使ってグーグーとなくことから愚痴をいっているようにみえるため、別名で「ぐち」「しろぐち」とも呼ばれています。
スーパーなどで見かけることは少ないかもしれませんが、釣りをする方にはおなじみの魚です。海で釣ってすぐに活締めして食べる刺身は、釣り人に親しまれています。
また、韓国でも食べられており、韓国語では「チョギ」と呼ばれ人気があります。干物は「クルビ」といい、高級品として知られています。
いしもちの旬
東北地方以南に広く生息しており、通年で流通しています。旬は産卵前の春から初夏の時期です。
いしもちの味
白身魚であるいしもちは、たんぱくな味わいでくせが少なく、もちもちとした食感が特徴です。そのまま食べるのはもちろん、練り製品として加工品に使われることもあります。
いしもちの栄養
いしもちのカロリーや栄養をみていきましょう。生の可食部100gあたりの数値は以下の通りです。
・カロリー…78kcal
・たんぱく質…18g
・脂質…0.8g
・カリウム…260mg
・カルシウム…37mg
・ビタミンB2…0.28mg
・ビタミンB12…2.5μg
・ビタミンD…2.9μg
・ナイアシン…2.8mg
白身魚のいしもちには、たんぱく質のほかミネラルやビタミンなど、さまざまな栄養が含まれています。
※ナイアシンの数値は、ナイアシン当量を記載しています
いしもちの選び方
いしもちは、目に透明感があり白目の部分が白いかどうかを確認します。鮮度が悪いものは、目の部分が黄色っぽい色に変わっているので注意しましょう。
また、えら蓋の中を観察し、鮮やかな赤色のものを選びます。実際に触ることができれば、体を軽く持ち上げたときにピンと張って身が硬いものが新鮮な証拠です。
いしもちの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
柔らかくてたんぱくな味わいのいしもちは、さまざまな調理法で楽しめます。
ムニエル
いしもちは脂が少なくたんぱくな味わいなので、ムニエルなどの油を使った料理に合います。ここでは、下ごしらえが不要な切り身を使ったレシピをご紹介します。
・いしもちのムニエル
薄力粉やバターを使ったシンプルなムニエルです。タイムを使用することで臭みを軽減しながら、さわやかな香りをつけることができます。仕上げにかけるバルサミコ酢で作ったソースで、さっぱりとおいしくいただけますよ。
塩焼き
水分が多いいしもちは、塩焼きにすると絶品な味わいを楽しめる魚です。香ばしい香りで身はふっくらと甘味があり、ご飯との相性もよい一品に仕上がります。
煮付け
たんぱくな白身魚のいしもちは、煮付けにするのもおすすめです。ふっくらとした柔らかい身とこってりとした煮汁の味わいがご飯にはもちろん、お酒にもよく合います。
その他
いしもちは塩焼きや煮つけのほか、フライや唐揚げなどの揚げ物にも向いています。また、白身魚で作るとおいしいアクアパッツァにも使うことができます。
もちもちとした食感はすり身に加工され、練り製品にもよく使われています。鮮度が落ちるのが早いため、スーパーなどで生の刺身を見かけることはあまりないでしょう。
いしもちはたんぱくで柔らかい白身魚
いしもちは体長40cmほどの海水魚で、耳石が大きいことからその名が付けられました。たんぱくな味わいでくせがなく、柔らかい身が特徴の白身魚です。すり身に加工され練り製品にもよく使われています。
焼き物や煮付けのほか、揚げ物などさまざまな調理法で楽しめますよ。鮮度が落ちるのが早いことから、生のいしもちはあまり出回ることがありませんが、手に入ったらぜひ味わってみましょう。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)