卵は常温保存できる？適切な保存方法や賞味期限について解説

卵は常温保存ができるのか

卵は季節問わずに常温保存ができる食材です。スーパーなどでも常温で販売しているのをよく見かけます。

東京都福祉保健局によると、卵を購入した後は冷蔵庫（10℃以下）で保存することを推奨しています。ご家庭で保存する場合は冷蔵庫で保存していることが多いですが、なぜスーパーなどでは常温で販売されているのでしょうか。

卵はとてもデリケートな食材で、気温や湿度の差が大きいと卵の表面に結露ができてしまいます。結露ができてしまうと、卵の表面にある気孔という水分や炭酸ガスを発散させる穴から、菌が入り込んでしまう可能性があり、それにより卵が傷みやすくなってしまいます。そのためスーパーなどでは、気温や湿度の差を少なくするために常温で販売されていることが多いそうです。

卵の適切な保存方法

卵は日光の当たる場所、高温多湿な場所への保管は禁物です。ご家庭では冷蔵庫で保管しましょう。特に夏は温度や湿度が高く、ほかの季節に比べ管理が難しくなります。購入したら放置せずになるべく早く冷蔵庫に入れるようにしましょう。

そして、期限表示のある卵は表示してある期限内に食べるようにし、期限表示のない卵は産卵日や包装日などを確認してできるだけ早く食べるように心がけましょう。

卵を日持ちさせるためにも、正しい方法で保存することが重要です。温度変化に弱いという特徴があるので、卵ひとつひとつの置き方や冷蔵庫の置く場所がポイントです。

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卵の賞味期限

卵には「賞味期限」が表示されています。卵以外の食品で「消費期限」と書かれているものもありますが、ふたつの意味は全く異なるものです。まずは、賞味期限と消費期限の違いについて解説します。

賞味期限とは、おいしく食べることができる期限を指し、品質の劣化が比較的に穏やかな食品に表示されています。一方、消費期限は期限を過ぎたら食べない方がよい期限を指しており、品質が急速に劣化する食品に表示されます。

東京都では、常温で流通したあとご家庭で10℃以下の冷蔵保存かつ7日間で保存をした場合を卵の賞味期限の条件としていますが、農林水産省の条件は季節ごとに少し異なります。冷蔵庫で保存した場合、夏期（7～9月）が産卵後16日以内、春秋期（4～6月、10～11月）が産卵後25日以内、冬季（12～3月）が産卵後57日以内とされています。

卵の賞味期限は、生食できる期限を指していますが、賞味期限を過ぎても食べられなくなるわけではありません。賞味期限が過ぎてしまった卵は、できるだけ早くしっかりと加熱調理をしてから食べるようにしましょう。ひびが入っている卵の場合は、生食を避け、必ず加熱調理して食べるようにします。ただし調理するときに、においが気になるなどの違和感がある場合は食べるのを避けてください。

卵の選び方

卵を日持ちさせるためには選び方も重要です。きれいでひび割れのない、新鮮なものを選ぶことはもちろんのこと、産卵日や包装日、期限表示がある卵は日付を確認して選ぶようにしましょう。

調理済みの卵の保存方法と賞味期限

食材は火を通すことで長持ちするイメージがあるかもしれませんが、卵の場合は異なります。調理後の卵料理は、なるべく早めに食べるようにしてください。すぐに食べきれない場合は冷蔵庫で保管し、十分に再加熱して当日中までに食べるようにしましょう。

卵を正しく保存しておいしく食べよう

卵は常温保存ができる食材です。ただ、気温や湿度の変化に弱くデリケートであるため、購入後は冷蔵庫で保存するようにしましょう。加熱した卵の場合は、賞味期限に関わらず早めに食べるようにします。

購入する際は産卵日や包装日、期限表示がある卵は日付を確認して、ひび割れのない新鮮なものを選ぶようにしてください。

【参考】
・一般社団法人 日本養鶏協会
（https://www.jpa.or.jp/chishiki/kigen/index.html）
・農林水產省 生產局 畜產部 第1回 養鶏問題懇親会委員要求資料
（http://www.nichirankyo.or.jp/qa/hinshitsu.htm）
・消費者庁 食品の期限表示
（https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10993152/www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin375.pdf）（2022/01/31）