水無月とはどんな和菓子?京都府でなじみ深い理由や意味をご紹介
作成日: 2022/02/08
水無月という和菓子をご存じでしょうか。涼し気な見た目をした水無月は、和風月名で6月を指す「水無月」と同じ名を持つ通り、おもに6月に食べられている風習があります。
この記事では、水無月について特徴や込められた意味、ご家庭でも楽しめるレシピなどをご紹介します。
水無月について
水無月とはどんな和菓子なのか、風習やいわれなどについてみていきましょう。
水無月とは
水無月は、白いういろうの上に小豆を散らして固めた生菓子です。透明感のある涼し気な見た目や三角形の形をしているのが特徴で、もちもちとした食感のういろうと大粒の小豆の甘味がマッチした上品な味わいです。
最近では全国でも食べられていますが、もともとは京都府でなじみが深い和菓子です。平安時代の京都では、宮中の人々は氷を口にして暑気払いをしていましたが、当時、氷は高級品で庶民はなかなか口にできなかったため、代わりに氷の形を模した水無月を食べるようになったといわれています。
水無月を食べる日
京都府では、1年のちょうど折り返しに当たる6月30日に水無月を食べる風習があります。6月30日は「夏越祓(なごしのはらえ)」という神事が行われる日で、前半の半年間の邪気を祓い、残りの半年間の無病息災を祈願します。
水無月の小豆や三角形の形にはそれぞれ意味が込められていて、小豆は邪気払いや悪魔祓い、三角形は暑気を払う氷のかけらや氷の角を表しています。
DELISH KITCHENの水無月のレシピ
ご家庭でも楽しめる水無月のレシピをご紹介します。
みなづき
ういろうは上新粉を使うことで歯切れよく、さらに葛粉が加わるともちもちした食感に仕上がります。四角い形のバットを使って手軽に作れますよ。完成後は三角形に切り分け、透明なガラスの器などに盛り付けると涼し気な見た目を活かすことができます。
京都府でなじみのある水無月を食べて涼を感じてみよう
水無月はういろうと小豆を使った生菓子です。京都府でなじみのある和菓子で、涼し気な見た目や小豆、三角形の形には理由があります。地域によってはなかなか見かける機会が少ないかもしれませんが、6月には風習やいわれを感じながら水無月を味わってみましょう。
ご紹介したレシピは、ご家庭でも作りやすいようにアレンジしています。この機会に、ぜひ水無月作りに挑戦してはいかがでしょうか。