こんにゃく芋とはどんな食材? 特徴・食べ方を解説
作成日: 2022/04/12
更新日: 2022/04/13
「こんにゃく芋」をご存じでしょうか?スーパーにはあまり流通していないため、こんにゃく芋を見たことない、食べ方がわからないという方が多いかもしれません。
この記事ではこんにゃく芋の特徴、手作りこんにゃくのレシピをご紹介します。
こんにゃく芋とは
こんにゃく芋とは、サトイモ科の植物です。大きくなった根茎で、主にこんにゃくの材料として使われています。原産地はインドからインドシナ半島周辺の東南アジアとされておりますが、食べ物として普及している国は日本だけのようです。
こんにゃく芋は非常にデリケートな植物で、葉に傷がつくだけで病気になってしまいます。強い日光や風、干ばつ、水はけの悪いところではうまく育たず、昔は経験と運任せで栽培していたため「運玉」とも呼ばれていました。
また、花が咲くことは5年に1度しかありません。赤紫色で鮮やかな見た目に反して、腐ったような嫌な臭いがします。
こんにゃく芋の収穫
こんにゃく芋を植えてから出荷までは、3年もの月日がかかります。
まず、春にタネイモを植えます。すると新イモができ、新イモから地下茎が伸びて、秋には生子(きご)というこんにゃく芋の“赤ちゃん”が誕生します。しかし、こんにゃく芋は寒さに弱く、そのままでは冬を超えられないので、生子を一度収穫して温かい場所に保管し、新しい春を迎えたら再度植え付けを行います。
このように春の植え付け、夏の成長、秋に収穫、冬は保管というサイクルを3年繰り返してようやく出荷できるようになります。こんにゃく芋の栽培は、非常に手間と時間がかかることが特徴です。
収穫されたこんにゃく芋は、年数に応じて1年生、2年生、3年生と呼ばれています。1年目の秋に収穫されたこんにゃく芋が、1年生です。1年間の変化はすさまじく、生子から1年生では5~10倍に、2年生から3年生ではさらに5~8倍に成長。3年生になると直径30cmまで大きくなるものもあります。
こんにゃく芋の主な産地と旬
こんにゃく芋は群馬県で最も栽培されており、年間で約5~6万トン生産されています。次いで栃木県、茨城県が主な産地です。北関東は山間部であるため水はけがよく、強い日光や風が当たりません。さらに台風など水害が少ない地域で、デリケートなこんにゃく芋の成長にぴったりです。
北関東の恵まれた環境で育ったこんにゃく芋は10月下旬頃から11月にかけて収穫されます。保存期間が短く腐りやすいですが、乾燥して粉に加工する技術が生まれたことで1年中こんにゃくが楽しめるようになりました。
こんにゃく芋を使ったDELISH KITCHENのこんにゃくレシピ
こんにゃく芋にはシュウ酸という毒が含まれているので、そのまま食べることはできません。正しい手順に沿って調理しましょう。時間こそかかるものの、工程はいたって簡単です。
アレンジで手作りこんにゃくを楽しもう!
手作りしたこんにゃくは様々なアレンジができます。わさび醬油をかけておさしみに、にんにくをきかせてステーキに、たれをかけてみたらし団子風と楽しみ方は無限大です。ぜひ、お気に入りの食べ方を探してみてください。