アイスミルクとアイスクリーム・ラクトアイスとの違いとは?
作成日: 2022/04/25
冷たくて美味しいアイスには、濃厚な味わいの物からさっぱりといただけるものまで、種類はさまざまです。そんなアイスにはアイスミルクやアイスクリーム、ラクトアイスなど、規格が定められていることをご存知ですか?
この記事では、アイスミルクとアイスクリーム、ラクトアイスとの違いやそれぞれの栄養価についてご紹介します。
アイスミルクとは
アイスミルクには2つ意味があります。1つ目は冷やした牛乳、2つ目はアイスの種類の名前です。アイスミルクは「乳固形分10%以上、乳脂肪分3%以上」のアイスのことを指します。
乳固形分とは、乳製品の成分以外の成分のこと、乳脂肪分とは乳固形分に含まれている脂肪のことです。アイスの定義は、食品衛生法に基づく厚労省の「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と「食品、添加物等の規格基準」に従い、それぞれ規格が決められています。
アイスクリーム・ラクトアイスとの違い
アイスの種類は、含まれている乳固形成分や乳脂肪分によって分かれているのが特徴です。ここからは、アイスクリームとラクトアイス、アイスミルクとの違いについてご紹介します。
定義
ラクトアイスは乳固形分が3%以上のもの、アイスクリームは乳固形分が15%以上、乳脂肪分8%以上のものを指します。含まれている乳成分の量はアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの順に多いのが特徴です。
これらの定義はアイスミルク同様、食品衛生法に基づいて決められています。他にも氷菓(ひょうか)と呼ばれる区分が定められています。氷菓は、乳固形分がラクトアイスより少ない、または入っていないアイスのことです。
栄養価
ここからはアイスミルク・アイスクリーム・ラクトアイス100gに含まれているカロリーと主な栄養素についてご紹介します。含まれているカロリーや栄養素は、アイスによっても異なりますので、こちらの数値とは異なる場合があります。
参考としてご覧ください。
アイスミルク
・エネルギー167kcal
・糖質23.9g
・脂質6.4g
ラクトアイス/普通脂肪
・エネルギー217kcal
・糖質22.1g
・脂質13.6g
アイスクリーム/普通脂肪
・エネルギー178kcal
・糖質23.1g
・脂質8.0g
乳成分の割合が多いアイスクリームの1番脂質が高いのでは、と考える人も多いかもしれません。しかし、上記の栄養素を見てみると、ラクトアイスの脂質が1番多いとわかります。
ラクトアイスはアイスクリームに比べ、脂質が少ない分少し物足りない味になってしまいがちです。アイスクリームのようなコクのある味にするため、植物性油脂を足して作られているため、脂質が多くなっています。
アイス含まれている乳成分によって種類が異なる
アイスミルクとは乳固形分10%以上、乳脂肪分3%以上含まれているアイスのことです。他にもアイスクリーム、ラクトアイス、氷菓など乳成分が含まれている量によって種類を分けています。
いつも食べているアイスも、乳成分の割合によってそれぞれの区分に分類されています。それぞれに違った美味しさがあるので、本記事でご紹介した内容を参考に。アイスを選ぶ際役立ててみてください。
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)