タカミメロンはどんなメロン?産地や特徴・種類などをご紹介!
作成日: 2022/06/16
みずみずしさと芳醇な香りが特徴のメロンには、いろいろな品種があるのはご存じの方も多いでしょう。なかでも比較的新しい品種が「タカミメロン」です。プリンスメロンやアムスメロン、夕張メロンなどはよく知られていますが、タカミメロンの存在を知らない方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、メロンの品種のひとつであるタカミメロンの特徴や産地などをご紹介します。
タカミメロンとは
それではさっそくタカミメロンについて見ていきましょう。
特徴
1990年に発表されたタカミメロン。「貴味メロン」と漢字を使って表記される場合もあります。メロンの品種の中では比較的新しいタカミメロンは、アムスメロンやアールスメロンなどの品種を交雑し育てられました。
タカミメロンは、他の品種よりやや楕円形に近い形をしており、皮に網目のある品種。その網目はあまり深くなく、細かいのが特徴です。果肉は黄緑色で、甘味や香りがよく果汁も多いため口ざわりのなめらかさが楽しめます。
生産地と旬
タカミメロンの産地として有名なのは千葉県旭市や銚子市です。他にも茨城県や熊本県、青森県、北海道などいろいろな地域で生産されるようになってきました。
旬は5~8月頃で、出荷の最盛期は6~7月頃です。全国各地で作られているため、産地によって収穫時期が異なります。
タカミメロンの種類
タカミメロンにはいくつかの種類がありますので、ご紹介します。
タカミレッド(赤肉タカミメロン)
赤肉タイプの品種「タカミレッド」は、2010年に発表されたタカミメロンの仲間です。見た目はタカミメロンと区別がつきませんが、中は鮮やかなオレンジ色。タカミメロン同様、なめらかな食感と高い糖度が特徴です。
アーバンデリシャス
青森県で作られるメロンのブランド「つがりあんメロン」のひとつである「アーバンデリシャス」は、タカミメロンが用いられています。爽やかな甘さで糖度が高く、肉厚なのが特徴のメロンで、8月が出荷時期のピークです。
タカミメロンの選び方
タカミメロンは、網目のあるメロン。この網目模様がしっかりとしているものを選びましょう。また、持ったときにずっしりと重量感のあるものが美味しいタカミメロンです。
タカミメロンの食べ頃
店頭に並んでいるタカミメロンは、基本的には完熟前のものです。完熟前のタカミメロンは果肉が固いため、すぐに食べる場合は追熟が進んだメロンを選びます。完熟した食べ頃のメロンを見極めるには、メロンのお尻(下の部分)を指でそっと押してみましょう。少し弾力を感じるものが食べ頃の証しです。また、甘い香りが漂うものも食べ頃であるといえるでしょう。
タカミメロンの保存方法
食べ頃になるまでは常温で保存するのがポイントです。完熟前に冷蔵保存してしまうと、追熟が止まってしまいます。冷蔵庫へ入れる際は、完熟しているか確認してからにしましょう。保存期間は丸ごとの場合は5日、カットしたものは2~3日が目安ですが、食べ頃を逃さないためにはなるべく早く食べるのがおすすめです。
メロンの保存方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
タカミメロンの切り方・食べ方
実は、メロンの美味しい部分は中心より下側。そのため、美味しい部分を均等に分けるには、まず縦半分にカットするのがおすすめです。さらに、皮と果肉の間に包丁を入れて切り離し、食べやすい大きさにカットしましょう。
メロンの切り方について、詳しくはこちらをご覧ください。
タカミメロンは千葉県で産地化された新しいメロン
アムスメロンやアールスメロンなどを交雑して作られたのが、タカミメロン。タカミメロンは、メロンのなかでも比較的新しい品種です。皮に網目があり果肉が黄緑色のタイプですが、赤肉の「タカミレッド」もあります。甘味が強く香りもよいタカミメロンを店頭で見かけた際には、ぜひ味わってみてくださいね。