
からし(辛子)とマスタードの違いって?料理の使用例もご紹介!
作成日: 2022/08/31
さまざまな場面で料理に使われていますが、からしとマスタード。似たような風味がする気もしますが、はっきりとした違いはご存知でしょうか?今回はからしとマスタードの違いや料理への使用例などを、詳しくご紹介します。
からしとは
一般的には、からしは「和からし」を指します。アブラナ科の「からし菜」の種子を原料として作られ、そのなかでも和からしは「オリエンタルマスタード」という種類を主に使用しています。
オリエンタルマスタードは鼻につんとくる刺激があり、洋からしに比べて辛味が強いのが特徴です。
和からしは、練りがらしがチューブなどに入れられたものや、粉からしなど粉末状になったものへ加工され、スーパーなどで売られています。
和からしの種類については以下のDELISH KITCHENの記事でご紹介していますので、ご覧ください。
マスタードとは
マスタードとは一般的には洋からしを指し、欧米を中心に作られています。和からしと同じからし菜の種子から作られますが、品種は「ホワイト(イエロー)マスタード」「ブラウンマスタード」「ブラックマスタード」などを主に用いています。
和からしの練りがらしに混ぜられることもありますが、基本的には「マスタード」という名前で売られていることが多いです。
マスタードはペーストや粒などの状態の違いがあり、さらに使われる材料によって種類があります。
【ペースト】マスタード
まずはペーストマスタードについて、その特徴や使用例などをご紹介します。
特徴
主に粉マスタードにビネガーなどの酢・塩・砂糖を加え、練ってペースト状にして作られます。
酸味や辛みが際立ち、料理のアクセントとして使用しやすいです。
向いている料理
ペースト状で塗りやすいため、サンドイッチなどと相性抜群です。また、他のソースやマヨネーズと混ぜて、肉や魚、野菜などのソースとしても使用されます。
【粒】マスタード
次に粒マスタードについて、その特徴や使用例などをご紹介します。
特徴
マスタードシードをそのまま、または粗挽きにして使用しているためその食感を楽しむことができます。
作り方は、マスタードシードを水に浸しふやかした後、好みの粗さにつぶし、ビネガーなどの酢・塩・砂糖を加えて混ぜて完成です。
向いている料理
粒の食感が楽しめるため、ソーセージやハンバーグなどにディップするのがおすすめです。
おいしい粒マスタードを使った料理や人気レシピについては、以下のページでご紹介しています。
マスタードの種類
マスタードの種類について詳しくご紹介します。
アメリカのマスタード
アメリカのマスタードにはウコンが入っているのが特徴で、色味からイエローマスタードとも呼ばれます。また、ワインビネガーが含まれており、やや酸味があります。
辛みが少なくケチャップなどと相性抜群で、ホットドッグやハンバーガーなどに使われています。
フランスのマスタード
フランスのマスタードで有名なのはディジョンマスタードで、フランス中部に位置するブルゴーニュ地域のディジョンという都市からその名がつけられました。マスタードの外皮を取り除いてすりつぶし、ワインやワインビネガーと合わせて作られるため、滑らかで舌触りがよく、上品な香りが楽しめる仕上がりになります。
キレがあり、すっきりとした味わいなのでサラダのドレッシングや煮込み料理に適しています。
イギリスのマスタード
イギリスのマスタードもアメリカのマスタード同様にウコンが入った黄色いものですが、アメリカのマスタードとは違ってワインビネガーは入っていません。粉マスタードに砂糖、塩、小麦粉、ウコンと水分を加えたものが一般的です。
辛みが強く、脂肪分の多い魚料理にぴったりです。
ドイツのマスタード
粉のブラウンマスタードに、タラゴンをはじめとするハーブ類やビネガーを加えて作られており、なめらかで風味高いのが特徴です。
それほど辛みが強くないためディップしやすく、ドイツの名産であるソーセージなどによく合います。
料理に合わせていろいろなマスタードを使ってみよう
からしとマスタードは使われている品種が違うことがわかりました。からしやマスタードのそれぞれの特徴や種類を知って、いろいろな料理との相性を楽しんでみてくださいね。