DELISH KITCHEN

マイヤーレモン(メイヤーレモン)とは?旬や産地・美味しい食べ方をご紹介

作成日: 2022/09/30

レモンは果汁や果皮を使うことはあっても、酸味が強くそのままで食べることはあまりありません。しかし「マイヤーレモン」という品種なら甘さもありそのまま食べられる他、レモンと同じように果皮や果汁も利用できるのを知っていますか?

この記事では、マイヤーレモンとはどのような果実なのかについて解説します。また、マイヤーレモンの保存方法や美味しい食べ方などについてもご紹介します。

目次

  1. マイヤーレモンについて
    1. 基本情報
    2. 歴史
    3. 特徴
  2. マイヤーレモンの産地と旬
  3. マイヤーレモンの選び方
  4. マイヤーレモンの保存方法
    1. 冷蔵保存
    2. 冷凍保存
  5. マイヤーレモンの美味しい食べ方
    1. マイヤーレモン
    2. グリーンレモン
  6. オレンジとレモンの交雑によって生まれた柑橘がマイヤーレモン

マイヤーレモンについて

マイヤーレモンとはどのような果実なのでしょうか。普通のレモンとの違いや、特徴などについて見ていきましょう。

基本情報

オレンジとレモンの交雑によって生まれたのがマイヤーレモンです。普通のレモンと比べると、一般的に甘みがあり酸味は少なめです。

マイヤーレモンは、ミカン科ミカン属に分類されるオレンジとレモンを交雑させて作られます。そのため当然ながらマイヤーレモンもミカン科ミカン属。英語表記は「Meyer Lemon」となり、メイヤーレモンとも呼ばれます。

歴史

マイヤーレモンの原産地は中国であるといわれています。1900年代にアジア各地を回り植物を収集していたマイヤー氏が、中国で見つけたこの果実をアメリカに持ち帰ったことがマイヤーレモンの名前の由来とされています。

その後、アメリカでは家庭菜園などで栽培されるようになります。さらにカリフォルニアの有名レストラン「Chez Panisse(シェパニーズ)」のシェフが料理に利用したり、有名料理研究家が使用したりすることで、マイヤーレモンは注目されるようになったのです。
日本でも家庭菜園で育てられています。

特徴

普通のレモンよりも少し大きめでふっくらとしています。また、表皮がなめらかで、熟すと濃いオレンジ色になるのが特徴です。味わいは甘味があり酸味は少なく、独特の良い香りを放ち果皮の苦みも少ないとされています。

マイヤーレモンは日本でも作られていますが、ニュージーランド産が多く流通しています。ニュージーランドでは柑橘類に防カビ剤を使わないことが多いため、日本産のレモンと同様果皮を使う料理向きです。また、熟してオレンジ色になったものの他、青い状態で収穫されたものは「グリーンレモン」と呼ばれています。

マイヤーレモンの産地と旬

海外産のマイヤーレモンは、6~10月頃が旬のニュージーランド産が多く輸入されています。国内では三重県や和歌山県等の紀伊半島や、静岡県などで栽培されていますが生産量は少なく希少です。国産のマイヤーレモンは10月頃からグリーンレモンの収穫が始まり、12~3月頃になると熟したオレンジ色のものが出回ります。

国産マイヤーレモンの有名どころとしては、兵庫県の伊丹東野産の「たみまるレモン」があります。たみまるレモンは、伊丹市のマスコット「たみまる」にちなんで名づけられました。

マイヤーレモンの選び方

マイヤーレモンは、果皮の色が濃く表面にツヤ・ハリのあるものを選びましょう。また果汁の多いものは重量感があります。そのため、なるべく重さのあるものを選ぶのがおすすめです。

また、甘いものを購入したいならオレンジ色、酸味や爽やかさを優先するなら黄色や黄緑色のものを選びましょう。

マイヤーレモンの保存方法

マイヤーレモンを長持ちさせるための、適切な保存方法をご紹介します。

冷蔵保存

マイヤーレモンは普通のレモンと同じ方法で保存が可能です。丸ごと保存するなら保存用袋に入れ、野菜室で2週間ほど保存できます。カットしたものは、切り口をラップで包んでから保存用袋に入れ、野菜室で保存します。カットしたものはあまり長持ちしないためなるべく早めに使い切りましょう。

マイヤーレモンの冷蔵保存方法について、詳しくは以下の動画をご覧ください。

冷凍保存

冷凍保存する方法も、普通のレモンと同様で構いません。基本的にはカットして冷凍保存します。保存期間の目安は3〜4週間。凍ったままもしくは半解凍状態で使えるため、余りそうな場合はカットして冷凍しておくとよいでしょう。皮をすりおろす場合も凍ったまますりおろしてください。

カットしたマイヤーレモンを冷凍保存する方法について、詳しくは以下の動画をご覧ください。

マイヤーレモンの美味しい食べ方

ここからは、マイヤーレモンを美味しく食べる方法についてご紹介します。

マイヤーレモン

熟したイエローのマイヤーレモン

熟したマイヤーレモンは酸味が少なく甘味があります。その特徴を活かし、砂糖漬けやはちみつ漬け、ジャム、マーマレードにしたり、タルトやケーキなどのお菓子づくりに利用したりするのがおすすめです。
また、サラダに入れたりそのまま食べたりしても美味しく食べられます。
その他、果汁をしぼってドリンクやゼリーに使ったり、ドレッシングにしたりしても良いでしょう。

グリーンレモン

マイヤーレモンを早摘みした緑色のグリーンレモン

グリーンレモンは熟したマイヤーレモンと比べると甘さは控えめです。爽やかな香りと普通のレモンよりも強い酸味、ほろ苦さがあるため、お酒や料理に搾ったり添えたりするのがおすすめです。

オレンジとレモンの交雑によって生まれた柑橘がマイヤーレモン

中国が原産とされ、レモンとオレンジを交雑させた品種のマイヤーレモン。国産のマイヤーレモンもありますが生産量は少なく、流通しているものの多くがニュージーランド産です。熟したマイヤーレモンは、普通のレモンよりも酸味は少なく甘味があり、そのまま食べることもできます。早めに収穫されたマイヤーレモンはグリーンレモンとして流通しており、こちらは甘味が少なくしっかりとした酸味が特徴です。

マイヤーレモンが手に入った際には、レモンとの味の違いを楽しんでみてくださいね。

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