デリッシュキッチン

ウスターソースとオイスターソースの違いは?原材料や使い方の違いを解説

作成日: 2022/10/06

更新日: 2025/09/12

ウスターソースとオイスターソースにはどんな違いがあるのか、疑問に思ったことはありませんか?どちらもご家庭で作る料理にも登場する場面が多いソースですが、使い方や原材料の違いなどを知るともっと上手に使いこなせるようになります。

この記事では、ウスターソースとオイスターソースの原材料や製造方法、主な使い方の違いについて解説します。

目次

  1. ウスターソースとは?
    1. ウスターソースの特徴
    2. ウスターソースの由来
    3. ウスターソースの使い方
    4. 中濃ソースとの違いは?
  2. オイスターソースとは
    1. オイスターソースの特徴
    2. オイスターソースの由来
    3. オイスターソースの使い方
  3. ウスターソースとオイスターソースはそれぞれ代用できる?
  4. デリッシュキッチンの自家製オイスターソースをご紹介
    1. 材料【ウスターソース約250cc分】
    2. 手順
  5. ウスターソースとオイスターソースの違いを知ってより料理上手に♪

ウスターソースとは?

ウスターソースの特徴

ウスターソースとは、野菜や果実に香辛料を加えて熟成させたソースです。
野菜や果物をしっかりとピューレ状にして作られるため、粘度が低くさらとしているのも特徴です。

ウスターソースは、日本へは江戸時代末期に伝わってきたとされています。その後明治時代以降の洋食の広まりとともに、全国各地へ広まったと言われています。

ウスターソースの由来

ウスターソースの由来には複数の説が存在します。 そのひとつとして、19世紀にイギリスのウスター州を治めていた貴族が、植民地であったインドから持ち帰ったソースの製法を、薬剤師のリー氏とペリンズ氏に依頼して再現させたという説があります。

このソースはその後「リー&ペリンズ社」から販売され、イギリス全土で人気となりました。 また、ウスター市の主婦が余った野菜や果物を酢や塩と共に保存したところ、偶然にも熟成してウスターソースができたという別の説もあります。 ウスターソースは、発祥の地であるイギリスの「ウスター」州にちなんで名付けられました。

ウスターソースの使い方

ウスターソースは、日本の家庭料理から洋食まで幅広く活用できる万能調味料です。揚げ物にかけることでさっぱりとした味わいを楽しんだり、焼きそばやチャーハンなどの炒め物の隠し味として使ったりと、その使い道は多岐にわたります。

また、カレーやシチューなどの煮込み料理に少量加えることで、料理全体にコクと深みを与えます。
ハンバーグやミートソースの下味に使うと、肉の旨味を一層引き立て、ジューシーな仕上がりになります。さらに、ドレッシングやステーキソースのベースとして他の調味料と混ぜ合わせることで、オリジナルのソースを作ることも可能です。

中濃ソースとの違いは?

ウスターソースと中濃ソースは、どちらも野菜や果物をベースに作られますが、粘度や味わいに違いがあります。
ウスターソースは、野菜や果実を細かくピューレ状にするため、サラッとした粘度の低いソースです。味は酸味が強く、スパイシーなのが特徴です。

一方、中濃ソースは、ウスターソースよりもとろみがあります。これは、製造過程で果物や野菜の繊維質がより多く含まれているためです。味わいは、甘みと辛みの両方を持ち合わせているのが特徴です。
このため、揚げ物にはサラッとしたウスターソース、焼きそばやハンバーグなどにはとろみのある中濃ソース、といったように、料理に合わせて使い分けができます。

オイスターソースとは

オイスターソースの特徴

オイスターソースとは、牡蠣を塩漬けにして発酵させ、その上澄み液を濃縮させたもの、もしくは牡蠣の煮汁を煮詰めて調味料などを加えたソースです。

現在では、牡蠣を茹でた汁を煮詰めて、砂糖や塩、酢などの調味料で味付けし、でんぷんなどでとろみを付けるという製法が一般的です。

オイスターソースの由来

発祥は中国の広東省だと言われており、煮詰まった牡蠣の煮汁から考案されたという説があります。「オイスター」は「牡蠣」を意味し、日本では別名「牡蠣油」とも呼ばれています。

オイスターソースの使い方

オイスターソースは、見た目が黒くドロッとしているのが特徴で、青椒肉絲や焼きそば、その他の炒めもの、煮込み料理、麺料理など主に中華料理に幅広く使われています。
味はメーカーにより差はあるものの、牡蠣の奥深いコクと甘み、強い磯の香りが加わり、料理に使用すると他にはない独特な深みのある仕上がりになります。

ウスターソースとオイスターソースはそれぞれ代用できる?

ウスターソースとオイスターソースについてそれぞれご紹介しましたが、ここからは家にあったものがちょうど切れてしまったときなど、代用できるのか解説します。

ウスターソースは酸味や香辛料の風味があるため、揚げ物などの洋食によく使われます。

一方、オイスターソースは牡蠣独特の風味があり、中華料理などによく使われています。ウスターソースが隠し味としてだけでなく完成された料理に使われる場面もあるのに対し、オイスターソースは調理の段階の味付けとして使うのが一般的です。

他にも、ウスターソースはサラッとしているのに対して、オイスターソースは粘度が高くドロっとしているなど、液の粘度にも違いがあります。

ウスターソースとオイスターソースは、原料や風味、使う用途がそれぞれ異なるため、残念ながら完全に代用することはできません。
ソースと呼ばれるものには他に「中濃ソース」「とんかつソース」などもあり、ウスターソースはこれらで代用する方法もあります。

それぞれのソースの詳しい特徴や代用方法などは、以下の記事でご紹介しているので、参考にしてください。

デリッシュキッチンの自家製オイスターソースをご紹介

色々な料理に大活躍のウスターソースを手作りしてみませんか?
本来は熟成期間などを経て、深い味わいになりますが、今回はご自宅で簡単に作っていただけるレシピとなっています。

材料【ウスターソース約250cc分】

玉ねぎ・・・・・・・・1個(200g)
にんじん・・・・・・・1本(150g)
セロリ・・・・・・・・1/2本(50g)
セロリの葉・・・・・・1/3本分(18g)
りんご・・・・・・・・1個
しょうが・・・・・・・2かけ
にんにく・・・・・・・3かけ
サラダ油・・・・・・・小さじ2
カットトマト缶・・・・1/2缶(200g)
水・・・・・・・・・・1000cc
酢・・・・・・・・・・小さじ2

☆ホールスパイス
クローブ・・・・・・・3粒
ローリエ・・・・・・・1枚
黒こしょう・・・・・・3粒
唐辛子・・・・・・・・2本

★パウダースパイス
シナモンパウダー・・・小さじ1/3
ナツメグ・・・・・・・小さじ1/3
オールスパイス・・・・小さじ1/3

○調味料
しょうゆ・・・・・・・大さじ1と1/2
砂糖・・・・・・・・・大さじ1と1/2
塩・・・・・・・・・・大さじ1

手順

①玉ねぎは縦半分に切って芯を取り除き、みじん切りにする。にんじん、セロリ、セロリの葉、しょうがは粗くきざむ。りんごは縦十字に切る。芯を取り除いて皮をむき、粗くきざむ。にんにくは縦半分に切って芯を取り除き、粗くきざむ。

②玉ねぎ以外の1を半量ずつフードプロセッサーに入れて細かくなるまで攪拌する。

③唐辛子はへたを切り落とし、種を取り除いて半分にちぎる。☆をだしパックに入れる。

④厚手の鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎを入れて色づくまで炒める。2を加えて全体がなじむまで炒める。カットトマト缶、水、★、だしパックを加えて混ぜて煮立たせる。弱火にし、ふたをせずに時々混ぜながら1時間煮る。火を止めてだしパックを取り除く。ブレンダーで攪拌する。粗熱をとる。

⑤ざるを重ねたボウルにさらしをのせて4を入れ、さらしをしぼりながらこす。鍋を洗って、こした液体を鍋に戻し入れる。○を加えて混ぜて中火で煮立たせる。時々混ぜながら弱めの中火で、半量程度になるまで煮詰める。酢を加えて混ぜ、再び煮たせて5分煮る。

詳しい手順はこちらの動画をご覧ください!

ウスターソースとオイスターソースの違いを知ってより料理上手に♪

ウスターソースとオイスターソースは、同じ「ソース」と呼ばれるものでも原材料や製造方法、使い方は異なります。どちらにも特有の風味や香りがあるので、この2つを代用するのは難しいかもしれません。
それぞれの特徴や良さを理解し使いこなせると、普段のご家庭の料理がもっと美味しく奥深い味わいに仕上がるはず。より詳しい内容や代用アイデアについては、ご紹介した記事もぜひ参考にしてください。

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