ハラペーニョとは?辛さやハバネロとの違いについてもご紹介
作成日: 2022/12/28
辛い料理には欠かせない唐辛子。さまざまな種類がありますが、ハラペーニョという唐辛子をご存じですか?聞いたことはあっても詳しくはわからないという方も多いかもしれません。ハラペーニョは欧米では有名な唐辛子で、日本でも身近な調味料に使われています。
この記事では、ハラペーニョの特徴やハバネロとの違い、ハラペーニョの辛さ、食べ方についてご紹介します。
ハラペーニョとは、ハバネロとの違い
ハラペーニョの特徴やハバネロとの違いについてみていきましょう。
ハラペーニョ
ハラペーニョとは、メキシコのハラパ原産の唐辛子の一種です。
実の色は濃緑で、完熟すると赤くなります。肉厚な食感が特徴で、欧米では人気で馴染みのある品種です。日本ではタバスコの原料や、サルサソースの具材として使われる身近な食材です。
ハラペーニョはほとんどがメキシコで生産されています。日本で生産されているハラペーニョは種まき後3ヶ月ほどで収穫でき、収穫時期は7〜8月頃です。90cmほどの高さに30個ほどのサヤが付きます。実は5〜9cmの長さです。
ハバネロとは
ハバネロは唐辛子の一種で、一般的な細長い唐辛子に比べて丸みがあります。辛さの中にフルーティーな香りがするのが特徴です。実の色は赤が一般的ですが、品種によってオレンジや白などさまざまな色をしています。アメリカ、ブラジル、コスタリカなどが主な産地で、夏に収穫されます。
ハラペーニョの辛さはどれくらい?
ここからはハラペーニョの辛さについて解説します。
辛さ、数値
唐辛子の辛さはスコビル値(Scoville heat units・通称SHU)で表します。唐辛子に含まれるカプサイシンという辛味物質の割合を測定した数値です。
ハラペーニョの辛さと他品種との比較
ハラペーニョと他品種の辛さを比較していきましょう。
ハラペーニョ:500.0 〜 8000.0 SHU
ハラペーニョは辛いイメージがあるかもしれませんが、鷹の爪やハバネロに比べると辛さがマイルドです。
鷹の爪:40,000.0〜50,000.0 SHU
日本で親しまれている鷹の爪は、ハラペーニョに比べると辛いですがハバネロよりは辛さが控えめです。
ハバネロ:100,000.0~350,000.0 SHU
激辛の唐辛子として有名なハバネロは、ハラペーニョに比べると激烈な辛さです。かつては世界一辛い唐辛子として知られていました。
タバスコ:2,500.0〜5,000.0 SHU
タバスコは辛さの中に酸味がある調味料で、ハラペーニョと同じくらいの辛さです。
ハラペーニョの食べ方
ハラペーニョの食べ方についてご紹介します。
一般的な食べ方
ハラペーニョは濃緑の段階で収穫されるものが多いですが、そのまま生育させると完熟して赤くなります。
完熟したハラペーニョは甘くなり、チポトレと呼ばれる燻製にすることが多いです。唐辛子の辛味は、種がついているワタの部分に多く含まれています。辛さが苦手な方はワタの部分をしっかり取り除くとよいでしょう。
濃緑のハラペーニョはピクルスにしてさまざまな料理のアクセントにしたり、細かく刻んでサルサソースの具材やピザのトッピング、肉詰め、フライなどに使われたりします。
赤のハラペーニョはチポトレにして、メキシコ料理やテクスメクスに使われます。テクスメクスとはタコス、ブリトー、ナチョス、チリコンカンなどのメキシコ風のアメリカ料理のことです。
最後にハラペーニョのピクルスのレシピをご紹介します。
ハラペーニョのピクルス
ピリっとした辛さがクセになるハラペーニョのピクルスです。輪切りにしたハラペーニョを耐熱容器に入れてピクルス液に漬け込むだけでできます。種をたくさん残すと辛味が強くなります。さまざまな料理のトッピングにお使いください。
ハラペーニョは辛さ控えめの唐辛子の一種
ハラペーニョはメキシコのハラパ原産の濃緑色で、肉厚な食感が特徴の唐辛子の一種です。タバスコの原料やサルサソースの具材として使われており、日本でも身近な食材です。濃緑のハラペーニョはピクルス、肉詰め、フライなどの料理に使われ、赤のハラペーニョはチポトレにして、メキシコ料理やテクスメクスに使われます。
ハラペーニョは辛いというイメージがあるかもしれませんが、唐辛子の辛さを表すスコビル値を見てみると鷹の爪やハバネロに比べて辛さはマイルドです。生のハラペーニョが手に入ったら、ぜひ料理に使ってみてくださいね。