コース料理でよく目にするグラニテとは?ソルベやシャーベットとの違いを解説
作成日: 2023/02/28
フレンチのコース料理で出される「グラニテ」。サッパリとした味わいで、口の中がリセットされる氷菓子です。グラニテに似たものにソルベやシャーベットがありますが、どのような違いがあるのか知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事ではグラニテの特徴や発祥、ソルベやシャーベットとの違いについて解説します。また、グラニテのレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
グラニテとは?
グラニテとは、フランス料理のコースの途中でお口直しとして出される氷菓子のことです。コース料理はオードブル、スープ、魚料理、グラニテ、肉料理、デザートの順に提供されるのが一般的です。
人間の舌は繊細なため、濃い味や脂っぽいものを続けて食べると感じ方が鈍くなってしまう場合があります。グラニテは、メインディッシュの前に口の中をリセットさせる役割があります。魚料理と肉料理の間にグラニテを食べることで口の中がさっぱりして、肉料理をよりおいしく食べられるのです。
グラニテは「ざらざらした」という意味のフランス語で、シャリシャリ、ザラザラとした食感が特徴です。お口直しの目的で出されるため、後に続く料理を邪魔しないよう、甘さ控えめのスッキリとした味のものが一般的です。
味のバリエーションはさまざまで、レモンやオレンジといった柑橘系の果物やリキュール、野菜を使ったものなどがあります。
また、コースの最後にデザートとして提供されることもあります。
発祥はイタリア
グラニテはフランス料理でよく目にする定番の品であるため、フランス料理だと思っている人も多いかもしれません。
しかしグラニテは、実はイタリア・シチリアの氷菓子「グラニータ」が発祥だといわれています。
グラニータは、果汁やミルクなどを凍らせた氷菓子のことで、ミキサーや泡だて器を使ってなめらかに仕上げるのが特徴です。イタリアでは暑い日に食べるスイーツとして親しまれています。
なお、シチリアではブリオッシュと呼ばれる温かいパンにグラニータを浸して食べる「ブリオッシュ・コン・グラニータ」が夏の定番の朝食です。温かいブリオッシュとひんやりとしたグラニータが絶妙にマッチします。
ソルベやシャーベットの違いは?
グラニータとよく似ているソルベやシャーベットがあります。
どれも夏にぴったりなひんやりスイーツですが、作り方や原材料がそれぞれ異なります。続いては、ソルベやシャーベットとの違いについて解説します。
ソルベとは氷の細かさが異なる
ソルベとグラニテは氷の細かさが異なります。ソルベとは果汁やリキュールなどを凍らせたもので、フランス生まれの氷菓子です。グラニテは氷が粗くザラザラしているのに対し、ソルベは氷の粒子が細かく、舌触りがよくなめらかな食感です。
シャーベットは乳脂肪分が含まれている
シャーベットには牛乳や卵白、粉ゼラチンを使って作るのが一般的です。一方、グラニテやソルベには含まれていません。シャーベットは乳脂肪が含まれている分、濃厚でクリーミーな味わいです。
DELISH KITCHENのソルベの記事はこちら
ソルベの特徴やレシピについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
DELISH KITCHENのグラニテのレシピ
続いては、グラニテのレシピをご紹介します。簡単にできるので、ご家庭で手作りしてみましょう。
いちごのグラニテ
甘酸っぱいいちごを使ったグラニテのレシピです。お口直しとしてはもちろん、デザートとしてもおすすめ。真っ赤ないちごを使ったグラニテは、色鮮やかで食卓が華やかになりますよ。シャリシャリした食感とさっぱりした味わいがたまらないおいしさです。
グラニテはシャリシャリとした食感の氷菓子だった!
グラニテはフレンチのコース料理のお口直しとして食べられる氷菓子です。口の中をリセットする重要な役割があり、シャリシャリとした食感とさっぱりした味わいが特徴です。
ソルベやジェラートと似ていますが、使われている材料や舌触りに大きな違いがあります。今回ご紹介したレシピを参考に、おいしいグラニテを作ってみてくださいね。