関西の夏定番ドリンク、冷やし飴とは?家庭でつくれるレシピもご紹介
作成日: 2023/03/29
関西地方の方にはなじみのある「冷やし飴」。どこかなつかしさを感じる味わいが魅力で、お祭りや夏の暑い日などに飲みたくなる飲み物ではないでしょうか?今回は冷やし飴の特徴や、関東地方であまり普及していない理由についてご紹介します。
冷やし飴とは?
冷やし飴は主に関西地方で親しまれている飲み物で、「冷やし」と名前にあるように冷やして飲む夏の定番ドリンクです。麦芽水飴をお湯でとき、生姜などを加えてつくられます。冷やして飲む夏の定番ドリンクですが、元々はあたたかい飲み物で「飴湯(あめゆ)」と呼ばれています。
関西地方では、冷やし飴は一般的な飲み物です。縁日などのお祭りやスーパーマーケットの店頭、自動販売機などさまざまな場所で販売されています。
どんな味?
冷やし飴の材料は麦芽水飴です。麦芽水飴は「麦芽、米、でんぷん、水」からつくられています。冷やし飴は麦芽や米などの穀物特有のやさしい甘さに、生姜のピリッとした風味が感じられる味を楽しめます。全体的にとろりとした舌触りですが、味わいはさっぱりとしているのが特徴です。
関東で飲まれていない理由は?
冷やし飴は主に関西地方で親しまれていて、関東ではあまり見かけない飲み物です。しかし、元々は関東地方や東海地方でもよく飲まれている飲み物でした。関東で飲まれなくなったのは、実は戦争がきっかけです。
冷やし飴の発祥は江戸時代の大阪・心斎橋にあった「あめ湯」の屋台であるといわれています。最初は「あめ湯」といわれているとおり、あたたかい飲み物として広まりました。その後明治時代になり、製氷技術の発達とともに生まれたのが氷で冷やして飲む「冷やし飴」です。
夏の滋養飲料として、大正時代頃は関西だけでなく、関東・東海地方にも広まり多くの方に飲まれていました。しかし、太平洋戦争により、関東圏では冷やし飴の製造業者が廃業に追い込まれます。
関西地方は関東と比べると被害が少なく、その後も冷やし飴の製造業を続けられたため現在に至るまで廃れることなく飲み続けられています。
DELISH KITCHENの冷やし飴のレシピ
冷やし飴は自宅でもつくれる飲み物です。レシピをご紹介します。
冷やしあめ
ぴりっと生姜が効いた冷やし飴をてづくりで楽しみましょう。炭酸で割ってシュワッと爽やかな冷やし飴にするのもおすすめです。冷蔵庫で冷やして暑い夏にいかがですか。
冷やし飴は江戸時代から親しまれてきた飲み物
冷やし飴は関西地方の方以外にはなじみのない飲み物ですが、実は大正時代には関東や東海でも親しまれてきた飲み物です。やさしい甘さにピリッときいた生姜がアクセントになり、どこか懐かしい味がする冷やし飴を、ご家庭でもつくってみませんか。