タリアータとはどんな料理?ローストビーフとの違いとは
作成日: 2023/04/27
タリアータは見た目がローストビーフによく似た料理ですよね。名前が違うだけで、ほぼ同じ料理だと思っている方もいるのではないでしょうか。実は、タリアータとローストビーフはまったく異なる料理です。今回は、タリアータについて詳しくご紹介します。
タリアータとは
タリアータとは、イタリアの定番の牛肉料理です。
タリアータはレアに焼いた牛肉を薄く切った料理のことで、仕上げにルッコラなどの葉野菜、削ったパルミジャーチーズ、バルサミコ酢のソースなどをかけます。
「タリアータ」とはイタリア語で「薄く切った」という意味です。その名の通り、タリアータは薄く切ってお皿に並べられた牛肉が特徴です。
ローストビーフとの違い
タリアータとよく似た料理にローストビーフがあげられますが、違いはどこにあるのでしょうか。詳しくご紹介します。
発祥国
タリアータとローストビーフは、まず発祥の国が異なります。タリアータがイタリア料理であるのに対し、ローストビーフはイギリスの伝統料理のひとつです。
ローストビーフはイギリスで日曜日の午後に食べる料理(サンデーロースト)のメインディッシュとして食べられていました。
サンデーローストとは、イギリスの貴族が日曜日に牛をまるごと1頭食べる習慣のことです。貴族の間の習慣でしたが、のちに庶民に広がったことで一般的な料理となりました。
お肉の焼き方・焼き加減
タリアータとローストビーフは焼き方や焼き加減など調理の方法が異なります。
タリアータはフライパンで調理し、表面だけ加熱するので中はレアの状態です。レアに仕上げるので、お肉の味をダイレクトに感じられる点が特徴です。
一方ローストビーフは、オーブンでじっくり焼き上げ、中まで火が通った料理のことです。DELISH KITCHENでは、ローストビーフをオーブンでつくる一般的なレシピだけでなく、フライパンや炊飯器でつくるレシピも公開しています。タリアータだけでなくローストビーフのレシピにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
味付け
タリアータとローストビーフは味付けも異なります。
タリアータは牛肉にルッコラなどの野菜やチーズ、バルサミコ酢をかけるのが一般的です。独特の甘酸っぱさと芳醇な香りが特徴のバルサミコ酢は、煮詰めたぶどう果汁を木樽で長時間熟成させたものです。香りと甘酸っぱさがタリアータによく合います。
一方、ローストビーフはグレイビーソースをかけるのが一般的です。グレイビーソースとは、調理されたお肉から出る肉汁をベースにつくられます。
タリアータ作りにおすすめの部位
タリアータをつくるときにおすすめの部位をご紹介します。ご家庭でつくる際に、どの部位を買うかぜひ参考にしてください。
サーロイン
タリアータにおすすめなのが、ステーキにもよく使われるサーロインです。牛の背中の中央あたりのお肉で、適度な脂がのっていて柔らかくてジューシーな点が特徴です。
もも肉
タリアータにはもも肉もおすすめです。もも肉は赤みが多く脂身が少なめです。ややしっかりとした食感なので、さっぱりとした味わいのタリアータにしたい方はもも肉を選んでみましょう。噛むたびにお肉のうまみを感じられます。
食感がやわらかいタリアータに仕上げたい方は、もも肉でもランプを選ぶのがおすすめです。
DELISH KITCHENのタリアータのレシピ
タリアータのレシピをご紹介します。タリアータはお肉の中の部分がレアなので、調理前にDELISH KITCHEN注意書きや東京都福祉保健局のサイトも参考にしてくださいね。
牛肉のタリアータ
おもてなしやお祝いなどハレの日の料理にぴったりのレシピです。コクのあるバルサミコソースをかけるとレストランのような仕上がりになりますよ。完成したら、なるべく早めに召し上がってくださいね。
タリアータはイタリア発祥の薄く切った牛肉料理
タリアータとは、イタリア発祥の牛肉料理でチーズやコクのあるバルサミコ酢と合わせて食べられています。ローストビーフと見た目がよく似ていますが、発祥の地や作り方、ソースが異なりまったく違う料理です。ローストビーフを食べたことはあるけれど、タリアータは食べたことがない、という方はご自宅で調理に挑戦してみませんか。