宮城県名物ずんだもちって?特徴や家庭で作れるレシピをご紹介!
作成日: 2023/07/27
「ずんだもち」というお菓子をご存じでしょうか?薄い緑色のあんが絡んだおもちですが、実際は何で作られているのか知らないという方もいるかもしれません。
この記事では、ずんだもちがどういった料理なのか解説します。味の特徴やおうちでも作れるおいしいレシピもご紹介するので、ぜひご覧くださいね。
ずんだもちとは?
まずは、ずんだもちがどういう料理なのか、特徴や歴史について解説していきます。
ずんだもちはどんなおもち?
ずんだもちは、枝豆をゆでてつぶしたあんとおもちを絡めた和菓子です。
枝豆をつぶして作られる、淡く鮮やかな黄緑色のずんだあんと白いおもちが爽やかな見た目で、目でも楽しめる宮城県の郷土料理として親しまれています。
最近ではずんだもち以外にもシェイクやケーキ、プリンなどに加えたずんだもちのアレンジメニューがコンビニエンスストアを中心に売られているほど日本全国でも知名度があがっています。
ずんだもちの最大の特徴は、何といっても枝豆の香りや味が引き立ったやさしい甘さと味わいです。ずんだもちのあんは枝豆をすりつぶしたものに砂糖や塩を混ぜたシンプルなものですが、逆に枝豆の豊かな風味が残ってクセになる味わいになります。
また、一般的なずんだもちは中身に何もいれず、お餅の外側にあるずんだあんを絡めて食べます。
本来は枝豆が旬を迎える七夕からお盆にかけて食べられることが多い季節の料理ですが、最近では冷凍技術の発達により年中通して食べられるようになりました。
ずんだもちの歴史
ずんだもちの歴史はなんと戦国時代にまでさかのぼると言われています。
ずんだという名称の由来は、戦国大名の伊達政宗が「陣太刀(じんだち)」という刀を使用して豆をすりつぶして食べていたことから、それがなまって「ずんだ」となったという説や、豆をすりつぶす際の工程を「豆打(ずだ)」と呼んだことから「ずんだ」と呼ばれたという説など複数の由来があるそうです。
意味に諸説あるずんだもちですが、その歴史に伊達政宗が関係していたのは驚きですね。
ずんだもちを自宅でおいしく作るコツ
ずんだもちはお土産でしか食べられない思うかもしれませんが、材料さえ揃えられれば自宅でも簡単に作ることができます。
ここではずんだもちを自宅で作る時のコツとポイントをご紹介します。
新鮮な枝豆を選ぶ
材料となる枝豆は新鮮なものを選びましょう。
さやが鮮やかな緑色で産毛がびっしりとついており、産毛が立っているものが鮮度がよいとされています。
また、さやがふっくらとしていて実がしっかりと詰まっているものがおいしいので、ぜひチェックしてみてください。
逆に茶色いものやさやが痩せているものは、実が小さく味も薄いものが多いので選ばないほうがよいでしょう。
枝豆を茹でる時間に気をつける
ずんだもちを作る場合はずんだあんがなめらかな仕上がりになる方がおもちとの絡みがよくなるので、枝豆を柔らかめにゆでるのがポイントです。
茹で時間が早いとつぶしにくく、茹で時間が遅いと枝豆の香りが飛び、色が悪くなるため、茹ですぎには気をつけてくださいね。
ゆであがった枝豆の粗熱をとる
ゆであがった枝豆は長時間流水につけてしまうと水っぽい仕上がりになってしまいます。
ザルでお湯を切ったら色止めのため流水はさっとかける程度にし、あとは手で触れる程度になるまでそのまま置いて冷ましてください。
豆についている薄皮をむいておく
枝豆の粗熱が取れたら枝豆をさやから取り出します。
さらにおいしく作るポイントは、枝豆についている薄皮をむくこと。
薄皮が残っていると口の中に残ってしまい、口当たりが悪くなってしまいます。
少し手間はかかりますが、このひと手間によってなめらかで色合いのよいずんだあんに仕上がります。
甘さの調整に気をつける
ずんだもちは和菓子の一種ですが、シンプルな材料で枝豆の味や香りを楽しむものです。枝豆本来の風味を味わえるように甘くしすぎないように気をつけましょう。
保存方法に気を付ける
ずんだもちは傷みやすいので、できるだけ作った当日に食べきりましょう。
時間が経つとおもちとあんがかたくなり、色も茶色っぽくなってしまうので出来たてをお召し上がりください。少しでもおかしいなと思った場合は食べるのを避けてくださいね。
自宅でずんだもちを作ってみよう!
ずんだもちを自宅で作ってみましょう!
今回は料理に慣れていない人でも作りやすいように冷凍の枝豆をつかったレシピを紹介します。
枝豆が旬となる時期に作る場合は、上で説明したように新鮮で香り豊かたな枝豆をつかって作ってみてください♫
材料 【4人分】
- 白玉粉:100g
- 砂糖:20g
- 水:80cc
ずんだあん
- 枝豆[冷凍]:300g
- 砂糖:大さじ2
手順
1.枝豆は解凍して、さやから実を取り出し、薄皮をむく。
2.(ずんだあん)すり鉢に枝豆を入れてなめらかになるまで丁寧につぶし、砂糖(大さじ2)を加えて混ぜる。
3.(もち)ボウルに白玉粉、砂糖(20g)を入れて混ぜ、水を少しずつ加えて混ぜる。ひとまとまりになるまでよくこねる。8等分に分けて、小判形に成形する。
4.鍋に湯をわかし、3でつくったもちを入れて2〜3分ゆでる。取り出し、冷水にさらす。
5.器に4でゆでたもちを盛り、ずんだあんをのせて完成
DELISH KITCHENのずんだもちのレシピ
ここからは、おうちで手軽に作れるずんだもちのレシピをご紹介します。
ずんだ餅
シンプルな材料で枝豆の風味を味わえるずんだもちのレシピです。鮮やかな緑色のあんとやさしい甘さがやみつきでつい手が止まらないおいしさに仕上がります。豆のつぶし具合はお好みで調整してください。
なめらか食感のずんだもち
冷凍の枝豆を使用して手軽に作ることができるずんだもちをご紹介します。枝豆は解凍するだけで済むので、ゆでる手間が省けます。白玉団子のもっちり、つるんした食感と相性抜群なので、ぜひ作ってみてください。
白玉だんごのずんだあん
カップに入れて食べやすく仕上げたずんだもちはいかがでしょうか?一口サイズの白玉団子にずんだあんがよく絡み、おやつの時間が楽しくなること間違いなしです。枝豆が旬を迎えた時期に挑戦してみましょう。
ずんだもち以外にずんだあんを使ったレシピ
ずんだもち以外にずんだあんやずんだを使ったレシピをご紹介します。
ずんだチーズケーキ
一見意外な組み合わせの枝豆を使ったチーズケーキを作ってみませんか?ビスケットを使ったザクザクの土台と、枝豆やクリームチーズの風味は意外と合います。枝豆の洋菓子を食べたいときに作ってみてくださいね。
ちくわのずんだあえ
おつまみの定番、枝豆とちくわを組み合わせてずんだ和えにアレンジしてみました。粗めにつぶした枝豆の食感としょうゆマヨネーズがよく合い、お酒のおつまみにもぴったりの一品です。
ずんだチーズ大福
ずんだあんとクリームチーズをやわらかい求肥で包んだずんだチーズ大福です。もちっと伸びのよい求肥を一口食べると、爽やかな香りのずんだあんとまろやかなクリームチーズが出てきて幸せな気分になりますよ。
ずんだもちは枝豆の黄緑色のあんとお餅が楽しめる宮城県の郷土料理
ずんだもちは枝豆を使ったあんとお餅を楽しむ宮城県発祥の和菓子のことです。おつまみとしてのイメージがある枝豆ですが、ほんのり甘いあんとお餅は意外にも相性がよく一口食べるとクセになる方も多いと言われています。
まず食べてみたいという方は購入してもよいですし、ご家庭でも簡単に作ることができるので今回ご紹介したレシピを参考にぜひ初夏の味を味わってみてくださいね。