桃太郎で有名なきびだんごの「きび」って何?
作成日: 2023/08/29
「きびだんご」といえば桃太郎の物語で有名ですが、「きび」ってどういう意味なのかご存知ですか?
今回の記事では意外と知らない「きびだんご」の秘密についてご紹介します。
きびだんごの「きび」とは?
きびだんごは、きび(黍)というイネ科の穀物を使った団子のことです。岡山県の名物として知られています。
現在では、もち米に砂糖と水あめを混ぜ合わせた求肥(ぎゅうひ)に、香りづけ程度にきびを加えて団子にすることが多いです。商品によってはきびを使わないものもあり、多様化しています。
きびとは、五穀(米・麦・アワ・きび・豆)のひとつで、2mm程度の小さな穀物です。卵の黄身のような黄色い色をしています。うるちきび、もちきびなどの種類がありますが、きびだんごにはもちきびが用いられることが多いです。
もち米のもちっとした食感とやさしい甘さが素朴な味わいで、きびが入ることにより、少し香ばしさのある風味で、ほんのり黄色味を帯びた見た目が特徴です。一般的な餅や団子よりもやや透明に近く、つるりとした食感も楽しめます。シンプルな味なのでお茶菓子としてもぴったりです。
きびだんごを自宅で美味しく作るコツ
きびだんごをご自宅でも手軽に楽しめる、おいしく作るコツをご紹介します。
しっかりとこねる
・きびともち粉がきれいに混ざるように、しっかりとこねることで食感、舌触りがよくなる。
・粉が残らないよう水分と粉をしっかりと混ぜ合わせ、ムラをなくして糊化させる。
こねる際にあたためる
・冷水ではなくお湯を使ってこねることで、もち粉のでんぷんがしっかりと糊化し、もっちりとした食感になる。
・水を使う場合は、フライパンやレンジなどで加熱しながらこねると、糊化しやすい。
水分をしっかりと加える
・きびがパサつかずに、しっとりとした生地になるまで水を加えて調整する。
・反対に水分が多く丸めづらい場合は、加熱することで水分が飛び、団子状に丸めやすくなる。
成型する時は水や片栗粉を用いる
・片栗粉をまぶしながら団子状にしたり、手に水をつけながら丸めることで、団子がくっつかずにきれいに丸く成型できる。
・きびだんごにきな粉をまぶす場合は、片栗粉は使わず水を使って団子を作り、仕上げにきな粉をまぶすときれいに仕上がる。
DELISH KITCHENのきびだんごのレシピ
DELISH KITCHENでは、おいしくて簡単なきびだんごのレシピをご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
きびだんご
もちきび粉ともち粉を混ぜた、素朴な味わいの団子のレシピです。もっちりとした食感と、もちきび粉の香ばしい風味が食欲をそそり、いくつでも食べられるおいしさです。フライパンで練って団子状にまとめるだけで特別な器具もいらないので、お手軽に作れます。
きびだんごを自宅でも楽しんでみよう!
岡山名物としてお土産のイメージが強いきびだんごですが、材料があれば簡単にお家でも楽しむことができます。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考に、ご自宅でも作ってみてください。