北海道の珍味「鮭とば」って何?作り方や美味しい食べ方をご紹介
作成日: 2023/09/06
更新日: 2023/10/20
「鮭とば」という食べ物をご存知ですか?北海道の名産物として知られる鮭とばは、古代アイヌ人が発祥とされる歴史ある珍味です。
冬の貴重な保存食とされてきた鮭とばは、現在ではおつまみにぴったりな珍味として手軽に手に入るようになりました。
この記事では、気になる鮭とばの歴史や語源、特徴などを詳しくご紹介します。また記事後半では、鮭とばの作り方や美味しい食べ方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
鮭とばとは?
鮭とばとは、細切りにした秋鮭を海水で洗って干したものです。塩気が強く硬い食感が特徴で、スルメのように少しずつ噛みちぎりながら食べていき、噛むほどに口の中に広がる鮭の風味が魅力です。
鮭とばの歴史や「とば」の意味
鮭は、もともと北海道の先住民であるアイヌ民族の貴重な食糧として食されていました。
しかし、昔は秋鮭の捕獲量はそれほど多くなかったため、貴重な鮭を乾燥させて貯蔵し、冬の保存食としても食べていたことをきっかけに鮭とばは誕生しました。
ちなみに、秋鮭の漁獲量が日本一を誇る北海道が鮭とばの名産地となっており、店頭に並ぶ鮭とばはほとんどが北海道産です。
そもそも鮭とばの「とば」の由来は諸説ありますが、アイヌ民族が「鮭を縦に細く切り乾燥させたもの」という意味の「tupa(トゥパ)」という言葉を発していたことから、名残として「鮭とば」となったという説が有力なようです。
自宅で簡単!鮭とばの作り方
今回は、オーブンで作る鮭とばのレシピをご紹介します。
材料(4人分)
・生鮭(切り身)・・・2切れ(200g)
・水・・・300cc
・塩・・・大さじ1と1/2
・砂糖・・・大さじ1
【ポイント】
①身の幅の広い切り身がおすすめです。
②脂ののった鮭はパリッとした食感に仕上がりにくいため、脂の少ない部分をお使いください。
③生鮭は軽く冷凍しておくと切りやすくなります。(冷凍時間は1時間ほど)
※冷凍する際はキッチンペーパーで水気を拭き取り、ひと切れずつラップに包んで冷凍しましょう
手順
①軽く凍らせておいた鮭を、皮目を下にしてまな板に置き、縦に3~5mm幅に切る
②バットなどに水、塩、砂糖を入れて混ぜ、①で切った生鮭を加えて浸す
密着させるようにラップをして冷蔵庫に1時間おく
【ポイント】
塩気がしっかりときいた仕上がりです。塩気をおさえたい場合は、冷蔵庫においたあとに水に30分ほどひたして塩抜きをしてください。
③水気を切ってキッチンペーパーで水気をしっかりとふきとる。クッキングシートを敷いた天板に生鮭を並べる。
【ポイント】
冷蔵庫から出したらオーブンを100℃に予熱し始めましょう。
④100℃に予熱したオーブンで1時間焼き、裏返して表面が乾燥するまでさらに20分焼いて完成。
鮭とばの美味しい食べ方
鮭とばの美味しい食べ方をご紹介します。
シンプルに味わうおつまみ鮭とば
お酒のおつまみには、シンプルにそのまま味わうのがおすすめです。ただし塩気が強いため、食べ過ぎにはご注意ください。
先ほどご紹介したレシピは以下になりますので、ぜひ一度お試しください。
オーブンで作る鮭とば
オリジナル鮭フレーク
シンプルな食べ方のほかに、鮭とばをほぐしてフレークにして味わう食べ方もおすすめです。
おにぎりやふりかけ、チャーハンなど様々な料理に活用することができます。
北海道の珍味「鮭とば」をぜひ手作りやアレンジして楽しもう♪
硬い食感と強い塩気が特徴の鮭とば。古くは冬の保存食として食べられていましたが、現在ではおつまみとしても人気で手軽に手に入る珍味となっています。
そのまま食べると噛むほどに鮭の旨味が口の中に広がり、特にお酒のお供にぴったりです。
ほかにも、ご紹介したオリジナル鮭フレークのようにアレンジして美味しく味わうこともできるので、ぜひ参考にして様々なバリエーションで楽しんでみてください。