DELISH KITCHEN

芽が出たじゃがいもは捨てるべき?どうしたら食べられる?

作成日: 2023/11/30

じゃがいもに芽が生えてしまった…!そんなときは「食べられるのか、食べられないのか」が、気がかりですよね。今回はじゃがいもの芽について詳しくご紹介します。芽が生えたときの対処法だけでなく、芽が出ないようにする保存方法やじゃがいもの大量消費のレシピなども参考にしてくださいね。

目次

  1. じゃがいもの芽を食べるのはNG
    1. ソラニンについて知ろう!
    2. 芽が生えてしまう条件は?
  2. 芽が出てしまったじゃがいもは捨てるべき?
    1. 芽が出ていても取り除けば食べられる!
    2. じゃがいもの芽の取り除き方
  3. じゃがいもの発芽を防ぐ保存方法をご紹介
    1. じゃがいもの保存方法
    2. じゃがいもの保存に関するQ&A
  4. 芽が出てしまう前に!美味しく大量消費しよう
  5. じゃがいもの芽には有害物質が!芽が出る前に食べきろう

じゃがいもの芽を食べるのはNG

最初に結論をお伝えすると、じゃがいもの芽には有害物質が含まれているので、食べてはいけません。どのような毒が含まれるのか、じゃがいもの「芽」について詳しくみていきましょう。

ソラニンについて知ろう!

自宅でじゃがいもを保存している間に、芽が出てきた経験はありませんか?じゃがいもの芽には「ソラニン」という有害物質が含まれています。

そのため、じゃがいもの芽を食べてしまうと、嘔吐、発熱、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの中毒症状が出てしまう危険性があるのです。じゃがいもの芽は絶対に食べないようにしてください。

危険なのは芽だけではありません。じゃがいもの皮の緑色の部分にもソラニンが含まれているので、緑色の皮は厚めにむいてから調理に使うようにしましょう。

じゃがいもには「ソラニン」という有毒物質が含まれること。さらにソラニンは芽や皮の緑色の部分に含まれることを覚えておき、じゃがいもを食べる前は芽が生えていないか、皮が緑色になっていないかをチェックするのがとても大事です。

芽が生えてしまう条件は?

じゃがいもは、発芽に適した環境に保存すると、芽が生えてしまうので注意が必要です。じゃがいもに芽が生えやすい条件について解説します。

じゃがいもが発芽しやすい温度は15〜20℃なので、常温保存する場合は温度管理が必要です。また、日が当たることで発芽しやすくなるので、直射日光を避けて保存するようにしましょう。

詳しい保存方法について、のちほど詳しくご紹介します。

芽が出てしまったじゃがいもは捨てるべき?

芽が出たじゃがいもは食べられないのでしょうか?芽が出たあとの対応方法についてご紹介します。

芽が出ていても取り除けば食べられる!

じゃがいもの芽にはソラニンという有害物質が含まれますが、あくまで毒があるのは「芽」の部分であり、じゃがいもの本体には毒が含まれていません。調理前に芽をしっかり取り除くことで、じゃがいもを食べられます。

以上のように、芽が出ているからといってすぐに捨てる必要はありません。しかし、発芽するためにじゃがいもの栄養が芽に吸い上げられているため、芽が出たあとのじゃがいもは食感や味が悪くなってしまいます。

じゃがいもは芽が出ても取り除くことで食べられるものの、おいしく食べるためにはやはり発芽しないように保存し、芽が出る前に調理するのがおすすめです。

じゃがいもの芽の取り除き方

じゃがいもに芽が出てしまったときは、包丁やピーラーなどを使って取り除くようにしましょう。包丁の直角の部分やピーラーについている芽取りの部分を使い、芽そのものだけでなく、芽が生えている周辺を大きくえぐり取ってください。

芽が大きな場合はえぐり取るまえに、芽の部分を折っておくとよいでしょう。芽をえぐり取ったら皮をむいて、芽の部分が残っていないかどうか確認すると安全です。

皮をむくときは、ソラニンが含まれている緑色の皮の部分を厚めにしっかりとむくことも気をつけておきましょう。

じゃがいもの発芽を防ぐ保存方法をご紹介

自宅にじゃがいもを保存するときは、発芽を防ぐようにして保存するのがおすすめです。温度管理に注意してみてくださいね。

じゃがいもの保存方法

じゃがいもを常温保存するなら、まず新聞紙に包んでから保存袋に入れましょう。そして、風通しのよい冷暗所に保存すると発芽を防ぎやすくなります。家の中で、直射日光を避けて涼しいところに置くのがポイントです。

夏など気温が高く暑い時期は、常温ではなく野菜室での保存がおすすめです。キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れて野菜室に保存しましょう。

発芽を防ぐために、りんごなどエチレンガスを放つ果物や野菜といっしょにポリ袋に入れるのもポイントです。

じゃがいもを冷凍保存する場合の方法については、以下のページも参考にしてください。丸ごとそのまま冷凍する場合と、加熱してから冷凍する方法についてご紹介しています。

じゃがいもの保存に関するQ&A

じゃがいもの保存に関する質問にお答えします。日持ちの目安を知り、早めに食べるようにしておきましょう。

Q.1.
じゃがいもは常温でどのくらい日持ちしますか?
A.
常温保存の場合は、約1ヶ月が保存の目安です。必ず直射日光を避けて涼しい場所で保管するようにしましょう。カットした場合は目安に関わらず早めに使い切ってください。

Q.2
冷凍は可能ですか?
A.
じゃがいもは冷凍すると味や食感が損なわれるため、皮をむいたじゃがいもの冷凍保存はあまりおすすめできません。じゃがいもを冷凍するなら、皮付きのまま冷凍用保存袋にいれて空気を抜いてから冷凍庫に入れるようにしましょう。

詳しい冷凍方法と、解凍方法については以下のページをご確認ください。

芽が出てしまう前に!美味しく大量消費しよう

じゃがいもは芽が出てしまっても、えぐり取ることで食べられます。しかし、おすすめは芽が生える前の鮮度がよくおいしい状態で食べることです。

じゃがいもがたくさんあり、芽が出る前に食べきれないときは大量消費できるレシピでおいしいじゃがいも料理をつくってみましょう。じゃがいもはフライドポテトやポテトサラダなどの副菜だけでなく、メイン料理にもおすすめの食材です。

じゃがいもを使ったおすすめ料理20選
じゃがいも料理の定番といえばポテトサラダやコロッケなどがありますが、定番料理の一味違ったレシピをご紹介しています。いぶりがっこのポテトサラダやアンチョビのコロッケなど新たな味に出会えますよ。

じゃがいもの芽には有害物質が!芽が出る前に食べきろう

じゃがいもの芽には「ソラニン」という有害物質が含まれています。食中毒を起こさないためにも、じゃがいもの芽が生えたらえぐり取ってから調理するようにしましょう。そして、一番おすすめなのは芽が出るまでに食べ切ることです。芽が出ないように保存して、おいしく食べ切ってくださいね。

【参照】
農林水産省:食品中の天然毒素「ソラニン」や「チャコニン」に関する情報(2023/11/30)

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