ボスカイオーラとは何?特徴や自宅で作れるレシピをご紹介
作成日: 2023/12/22
イタリア料理の定番であるボスカイオーラをご存じですか?きのこをたっぷり使った料理なのですが、日本ではあまりなじみのない名前のため、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、ボスカイオーラの特徴や食べ方、ボスカイオーラと相性のよいきのこ、おすすめレシピをご紹介します。
ボスカイオーラって何?
ボスカイオーラについてみていきましょう。
ボスカイオーラとは?
ボスカイオーラ(boscaiola)とは、きのこが主な食材であるイタリア料理のことです。ボスコ(bosco)には森という意味があり、ボスカイオーラ(boscaiola)は木こり風というイタリア語に由来します。
一般的にはパスタの種類のことを表すことが多いのですが、ピザに使われることもあり、ボスカイオーラ=パスタというわけではありません。
ボスカイオーラの発祥地・歴史
ボスカイオーラはイタリア料理として知られていますが、はっきりとした発祥地は分かっていません。イタリア南部が発祥であるという説が有力です。イタリア南部は山岳地帯が多く、きのこが豊富に採れる地域で森で働く木こりが森のきのこを使って料理を作っていたことが由来という説もあります。
きのこはイタリアで古くから食べられており、ボスカイオーラは歴史のある料理です。
ボスカイオーラの特徴
ボスカイオーラの特徴についてご紹介します。
ボスカイオーラの味わいや香り
ボスカイオーラはきのこをふんだんに使っているので、きのこの豊かな香りと濃厚で深みのある旨味を楽しむことができる料理です。発祥地といわれているイタリア南部の方ではトマトベースの味付け、北部の方では生クリームベースの味付けだといわれています。
トマトベースのボスカイオーラは、トマトソースの酸味や旨味がボスカイオーラの香りを引き立ててくれます。クリームソースのボスカイオーラは、クリームの濃厚な味わいがきのこの旨味を引き立て、まろやかな味わいです。
ボスカイオーラの食べ方
パスタソースのようにして食べられることが多いですが、ピザやスープ、煮込み風など幅広い食べ方ができます。ツナの缶詰の見た目が切り株に似ていることから、日本ではツナを使ったボスカイオーラがよく作られます。また、ベーコンやパンチェッタを使ったボスカイオーラも人気です。
ボスカイオーラと相性が良いきのこ類
ボスカイオーラにはさまざまなきのこが使われます。きのこを組み合わせると香りや食感がより豊かになりますよ。ここからは、ボスカイオーラと相性の良いきのこをご紹介します。
・ポルチーニ茸
甘くて濃厚な香りと強い旨味が特徴のポルチーニ茸はイタリアンに欠かせないきのこです。日本では生のポルチーニ茸は手に入りにくく、主に乾燥のポルチーニ茸が流通しています。ポルチーニ茸を使うと、ボスカイオーラの香りがより一層本格的になりますよ。
・エリンギ
エリンギは歯応えがしっかりしているので、ボスカイオーラに食感のアクセントを加えてくれます。クセが少ないので、ほかのきのこの香りや旨味を引き立ててくれます。
・マッシュルーム
マッシュルームはホワイト種とブラウン種の2種類があります。ホワイトマッシュルームはクセのない優しい味わい、ブラウンマッシュルームは香りが強く濃厚な味わいです。ホワイト、ブラウンどちらでも合います。
・舞茸
舞茸は香りが強くて、独特の風味があります。舞茸を加えると、ボスカイオーラの味わいが奥深くなりますよ。スーパーなどで手に入りやすく、下処理も手でほぐすだけなので簡単です。
・しめじ
しめじはクセは少ないですが旨味があり、どんな料理にも合うきのこです。弾力のある食感もアクセントになります。下処理は石づきを切り落としてから手でほぐします。
・トリュフ
トリュフの芳醇な香りがボスカイオーラの味わいをより一層引き立ててくれます。スライスしたり、細かく刻んだりしてトッピングしましょう。贅沢な味わいを堪能できますよ。
自宅で作れるボスカイオーラの作り方
ボスカイオーラはスーパーなどで手に入る食材で、簡単に作ることができます。今回はパスタを用いた定番のボスカイオーラの作り方をご紹介します。
今回ご紹介したレシピは以下のページの動画でもご紹介しています。ぜひ自宅で作る際にチェックしてみてください。
材料 【2人分】
スパゲティ 200g
ツナ缶(オイル漬け) 1缶(70g)
しめじ 1パック(100g)
玉ねぎ 1/4個(50g)
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1
カットトマト缶 1/2缶(200g)
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
スパゲティのゆで汁 大さじ2
手順
①しめじは根元を切り落とし、小房に分ける。玉ねぎは薄切りにする。にんにくは縦半分に切って芯を取り除き、みじん切りにする。
②フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、にんにく、しめじ、玉ねぎを加えて油がまわるまで炒める。
③ツナ缶、カットトマト缶、塩、こしょうを加えて混ぜ、煮立ったらふたをして弱火で5分ほど煮る。ふたを取り、時々混ぜながら5分ほど中火で煮詰める。
④鍋にたっぷりの湯をわかし、塩(分量外:適量)、スパゲティを入れて袋の表示時間通りにゆで、水気を切る。ゆで汁(大さじ2)を取っておく。
⑤③のフライパンに茹でたスパゲティ、ゆで汁を加え、なじむまで混ぜながら弱火で加熱する。
ボスカイオーラはきのこをたっぷり使ったイタリア料理
ボスカイオーラとは、さまざまなきのこを使ったイタリア料理のことです。パスタソースとして食べられることが多いですが、ピザやスープなどでも食べられています。ボスカイオーラは自宅でも作ることができるので、ぜひお好みのきのこを使って作ってみてくださいね。