お寿司の定番「ネギトロ」の名前の由来とは?
作成日: 2024/01/04
更新日: 2024/01/24
寿司の定番であるネギトロですが、なぜネギトロという名前なのか知っていますか?ネギとまぐろのトロだと思っている人も多いと思いますが、実は違うのです。
そこで本記事では、ネギトロの本当の意味や、ねぎまぐろやまぐろのたたきとの違いについて詳しく解説していきます。合わせて、ネギトロのレシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ネギトロはネギとまぐろのトロのことではない!
前述したように、ネギトロはネギとまぐろのトロのことではありません。では、本当は一体どういう意味なのでしょうか。ここからは、ネギトロとは何なのかについて詳しく解説していきます。
そもそもネギトロとは?
ネギトロとはまぐろの皮についている脂身や、「中落ち」と呼ばれる中骨の間についている身を削ぎ落し、ペースト状に調理したもののことです。
一般的にスーパーなどで売られているネギトロは、工場で生産されたものがほとんどです。そのため、工場で生産されたネギトロの多くは、単純にまぐろの中落ち部分だけではありません。
中落ちに植物油脂などを加えて、ネギトロ特有のまろやかな味わいに仕上げています。
ネギトロの意味とは?
では、なぜネギトロと呼ばれるようになったのでしょうか。お寿司屋さんで出されるネギトロの寿司や巻き寿司にはネギがのっていることが多いため、勘違いされることが多いのが特徴です。
しかし、実はネギトロのネギは葱のことではなく、トロもまぐろのことではありません。ネギトロは「ねぎ取る」という言葉から名づけられた食べ物です。
さらに、ねぎ取るとは、「根切り」という言葉が由来となっており、建築工事などで地面を掘り下げる行為のことを表します。まぐろの中骨周りについている赤身は、スプーンを使って掘るように取っていくため、「ねぎ取る」からネギトロと名づけられたのです。
ネギトロの寿司にのっているネギは、あくまで美味しく食べるための薬味としての意味のみがあります。
ネギトロとまぐろのたたき、ねぎまぐろの違い
ネギトロによく似た食べ物で、まぐろのたたきやねぎまぐろがあります。ネギトロと食べ物のことなのか、別物なのか知っていますか?
そこでここからは、ネギトロとまぐろのたたき、ねぎまぐろの違いについて解説していきます。
ネギトロとまぐろのたたきの違い
ネギトロとねぎまぐろは、広くいえば同じ意味です。まぐろのたたきは、まぐろの赤身を包丁でペースト状になるまでたたいて作られたもののことを指します。
包丁でたたいて作られるため、提供する店や商品によってはまぐろの身がごろごろとしており、食感を楽しめることもあるのが特徴です。また、中落ち部分ではなく、まぐろの柵をたたいて細かくして作られることもあります。
ネギトロとねぎまぐろの違い
ネギトロとねぎまぐろは人によって解釈に違いがあり、明確に異なる点があるわけではありません。
「ねぎま」という葱とまぐろを一緒に煮た料理がありますが、一般的にねぎまというと焼き鳥を連想する人が多いため、「ねぐまぐろ」と呼ぶことがあります。
呼び名を区別するための名前ですが、ねぎまぐろを鍋料理だと連想する人がいるのに対し、ネギトロと同じだと解釈する人もいるのが特徴です。
いかがでしたか?みなさんはネギトロの正しい意味を知っていましたか?ぜひ、ご家族やご友人が、ネギトロの本当の意味を知っているか聞いてみてください!
まぐろは部位によってさまざまな呼ばれ方があったり、味わいが異なったりするのが特徴です。そんなまぐろについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。
自宅で作るネギトロの作り方
ネギトロは自宅で簡単に作ることができます。以下は、まぐろの赤身を使って作るネギトロのレシピです。ぜひ、自宅でネギトロを作ってみてはいかがでしょうか。
美味しく作るためのポイントは、マヨネーズを加えることです。マヨネーズを加えることで、まぐろの中落ちのような濃厚な味わいに仕上がります。
ネギトロをつかったアレンジレシピをご紹介
ネギトロは定番のネギトロ丼や寿司だけでなく、アレンジして楽しむのもおすすめです。おかずやおつまみとして、他の食材と一緒に調理しても美味しくいただけます。
以下のページでは、ネギトロのアレンジレシピを12個ご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
ネギトロは中落ちを「ねぎ取る」ことから名づけられた!
ネギトロは、中落ちを削ぎ取ることである「ねぎ取る」から名づけられた食べ物です。葱は関係ないので、注意しましょう。
ネギトロは中落ちでなくても自宅で簡単に作ることができます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ自宅でネギトロを楽しんでみてください。