平成生まれの野菜「つぼみな」とは?特徴やおいしい食べ方をご紹介
作成日: 2024/01/29
「つぼみな」という野菜をご存じでしょうか?初めて知る野菜はどのようなおいしさがあり、どのような料理に合うのかわからないことがたくさんありますよね。今回は、つぼみなの特徴やおいしい食べ方をご紹介します。ぜひ、つぼみなのおいしさを味わってみてください。
つぼみなとはどんな食べ物?
つぼみなはキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科の野菜で、からし菜の仲間です。漢字で書くと「蕾菜」で、その名のとおりつぼみ(わき芽)が食べられている部分です。
つぼみなの母体は4〜5kgほどある大型のからし菜で、そのわき芽(つぼみ)が「つぼみな」として収穫され、出回っています。
一般的に、からし菜は葉の部分や成長した茎が食べられています。一方でつぼみなはわき芽を食べるので、からし菜との違いは食べる部位といえます。
つぼみなは旬が短く、1〜3月に旬を迎える春野菜です。旬の時期に出荷されて市場に出回ります。
「つぼみな」を最近初めて知った、今回初めて知ったという方もいらっしゃるかもしれません。実は、つぼみなは2008年に「博多蕾菜」として商標登録された野菜で、平成生まれの新しい野菜なのです。まだ知名度が高くないため、最近初めて名前を知ったというのも納得です。
商標登録された「博多蕾菜」という名前のとおり、つぼみなは福岡県で品種開発され、発祥地として知られています。
つぼみなの仲間には「四川児菜」「祝蕾」「子宝菜」があり、それぞれわき芽(つぼみ)の部分が食べられています。
つぼみなの特徴
まずはつぼみなの特徴を押さえておきましょう。つぼみなは葉の部分が鮮やかな緑色をしている一方で、根本の部分の白さが特徴です。葉の先にいくほど緑色が濃くなります。
つぼみなの母体であるからし菜は白菜ほどの大きさがあります。つぼみなは「つぼみ」と名前にあるようにからし菜ほどの大きさはなく、5〜10cmほどのてのひらに乗る小さなサイズです。
味は、春野菜らしい独特のほろ苦さが特徴で、食感はコリコリとしています。つぼみなは生でも加熱してもどちらでも食べられます。生にはほどよい辛味があり、加熱すると甘味を感じられるようになるので、好みに合わせて食べ方を楽しみましょう。
つぼみなの食べ方
つぼみなは、実はさまざまな料理に使える野菜です。和食、洋食、中華などどのような料理にも合うので炒め物、揚げ物、スープ、サラダなど料理の種類問わず使ってみましょう。和食なら天ぷらやおひたし、洋食ならアヒージョやパスタ、中華なら海鮮中華炒めなどの具材にぴったりです。
つぼみなは下処理が不要です。火が通りやすい野菜なので調理がしやすいですが、コリコリとした食感を残すには火を通しすぎないのがおすすめです。火を通すとより鮮やかな緑色になるため、料理にも映えますよ。
つぼみなの選び方
つぼみなを選ぶ際には、葉の部分に注目しましょう。葉につやがあり、鮮やかな色合いのものが新鮮なつぼみなです。葉先が茶色のものや、根元の白さが濁っているものは古くなってしまった可能性があるため、避けましょう。
また、料理に合わせて選ぶのもポイントです。丸ごと天ぷらにするときなどは小ぶりなものを選ぶと調理しやすく、食べやすくなります。
つぼみなを使ったおすすめレシピ
つぼみなを使ったおすすめのレシピをご紹介します。旬の味をつぼみなで味わってみてくださいね。
つぼみなは平成生まれの万能な野菜
つぼみなは名前のとおり、つぼみ(わき芽)を収穫して食べる野菜です。初めての方は使い方に迷うかもしれませんが、和食洋食中華問わずさまざまな料理に使える万能な野菜です。1〜3月の旬の時期に市場に出回るため、見かけたらぜひつぼみなを料理に加えてみてください。