テンペってどんな食材?特徴や食べ方についてご紹介
作成日: 2024/02/15
更新日: 2024/11/13
みなさんはテンペという食材を知っていますか?
大豆を発酵させて作られるこの食材は特徴的な味と食感、そして栄養面で注目を集めています。
この記事では、テンペの基本情報や栄養、調理方法について詳しく解説し、食卓に取り入れるアイデアをご紹介します。
テンペとは?
テンペは大豆を発酵させて作られるインドネシア生まれの伝統的な発酵食品です。煮た大豆をバナナの葉で包むことで、バナナの葉に含まれるテンペ菌と呼ばれる菌が大豆の発酵を促し、テンペが作られます。
栄養価が高いことから、インドネシア政府がスーパーフードとしても公式に認めている食べ物です。
日本でもスーパーなどにはあまり流通しておらず、ECサイトや輸入食品を扱う専門店などで購入することができます。
テンペの特徴
テンペの特徴についてご紹介します。
見た目
テンペは大豆一粒一粒がテンペ菌の菌糸によって固まることで白いケーキのような見た目をしています。カットした断面はホワイトチョコのチョコクランチのようにも見えます。発酵食品であることとその独特な見た目から「大豆のカマンベールチーズ」と呼ばれることもあります。
ちなみに、大豆がほとんど見えなくなるくらい白い菌糸で覆われているテンペがより質の良いテンペだそうです。
におい
テンペと納豆は共に大豆を発酵させた食品ですが、納豆のように強い納豆臭がせず、無臭です。
食感と味わい
テンペの食感はまるでお肉を食べているかのような食感で食べ応えがあります。そのためお肉の代用としても重宝されています。
またテンペはナッツに似た香ばしい独特の香りがします。 テンペは発酵食品ではありますが、匂いやクセが少なくたんぱくな味わいです。
テンペの栄養
テンペにはたんぱく質、ビタミンB6、食物繊維、葉酸、イソフラボン、カリウム、鉄などが含まれています。それぞれの効果効能については以下でご紹介します。
たんぱく質
たんぱく質は筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの形成をサポートします。動物だけではなく植物の細胞を構成する主要成分で、生命の維持に欠かせません。
ビタミンB6
ビタミンB6は水溶性ビタミンの一種で、たんぱく質を構成するアミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与します。たんぱく質の摂取量に比例して、代謝に必要とされるビタミンB6の必要量も多くなります。また、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
食物繊維
食物繊維は、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない栄養素です。整腸作用などが期待できます。
葉酸
葉酸は、細胞増殖に必要なDNAの合成に関与している重要な栄養素です。
イソフラボン
大豆イソフラボンは更年期障害の予防と改善、美肌を助ける、骨粗鬆症を予防するなどさまざまな効能が分かっています。そのため女性に嬉しい栄養素です。
カリウム
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。
体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
鉄
鉄は人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在し、不足すると貧血を起こします。
テンペの食べ方
テンペは基本的に加熱して食べることをおすすめします。生では消化が難しい場合があります。
インドネシアではテンペをカラッと揚げて塩をまぶして食べたり、甘辛いソースにつけて食べるのが一般的です。また、煮る、炒めるなどの調理方法で食べることもあります。
日本では、他の食材とあわせて炒め物で食べることもあれば、テンペをスライスしてサラダ、ハンバーグ、餃子などの材料として使うことも多いです。
DELISH KITCHENおすすめのテンペを使ったレシピをご紹介
テンペを使ったレシピをご紹介します!テンペを購入したけど食べ方がわからない、という方はぜひ一度お試しください。
テンペはインドネシア発祥のスーパーフード!
この記事では、テンペの基本情報から食べ方、保存方法、購入方法までをご紹介しました。テンペはその独特の風味と栄養価の高さから、世界中で注目を集めています。特に、健康志向の方やヘルシー志向の方々にとっては、良質なタンパク源として欠かせない食材となっています。
また、日本でもECサイトなどで手軽に購入することができ、様々な料理に活用できるので、ぜひ一度試してみてください。
【出典】
・eーヘルスネット:たんぱく質、良質なたんぱく質、アミノ酸、コラーゲン
・厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「ビタミンB6」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」
・食品安全委員会
・厚生労働省e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
・eーヘルスネット:鉄