トリュフとはきのこ?それともチョコレート?
作成日: 2020/07/18
更新日: 2020/07/21
高級食材として知られる「トリュフ」。高級レストランなどで味わえる香り豊かな食材です。黒トリュフや白トリュフなど、いくつかの種類があり、採れる時期によってもおいしさが異なる奥深い食材なのです。
こちらの記事では、トリュフの特徴や味・香りの特徴、トリュフの種類、食べ方などについてご紹介します。
トリュフとは?
トリュフにはきのことチョコレートの2種類があります。
きのこのトリュフ
フランス料理などで使われるトリュフは、世界三大珍味のひとつにも数えられています。トリュフはきのこの一種で、和名では「西洋松露」とも呼ばれます。
樫や楢の林の地中に自生するトリュフは探すのが難しく人が栽培することも困難なため、大変希少価値が高く「黒いダイヤ」とも呼ばれているのです。
チョコレートのトリュフ
一方、チョコレートの種類にもトリュフがあります。こちらは、ガナッシュを丸く成形し、ココアやチョコレートを上からかけて作るものです。見た目がきのこのトリュフに似ていることから「トリュフ」と名付けられたようです。
ここからはきのこのトリュフについて詳しく解説していきます。
トリュフ(きのこ)の味・香りとは?
味
実は、トリュフは味にあまり特徴がある食材とはいえません。多くの人は味がないと感じるでしょう。生のマッシュルームのような味と表現されることもあります。
香り
トリュフは味ではなく香りを楽しむ食材といわれています。人それぞれ感じ方は異なりますが、「上品で濃厚な香り」「森や土のような香り」「芳醇な香り」などと表現されます。
トリュフの香りを最大限生かすためには、他の食材とのバランスがとても重要です。トリュフそのものはあまり主張せず、料理の引き立て役として使われます。
トリュフ(きのこ)の種類には何がある?
トリュフにはさまざまな種類があります。それぞれについて見ていきましょう。
黒トリュフ
黒トリュフとは、主にフランスを産地とするトリュフです。新鮮な森や土の香りを持つのが特徴で、サクサクっとした歯ごたえがあります。秋から冬にかけてが旬とされますが、中には夏に採れることもあるようです。
黒トリュフは加熱して食べるのが一般的です。
白トリュフ
白トリュフは、主にイタリアを産地とするトリュフです。黒トリュフに比べて採れる量がとても少なく、黒トリュフ以上に希少な食材といわれています。個人差はありますが、アーモンドやニンニク、獣などの匂いに似ていると表現されます。
白トリュフも秋から冬にかけてが旬となり、食感がやわらかいため生で調理されることも多いのが特徴です。
夏トリュフ
一般的なトリュフの旬は秋から冬にかけてとされていますが、5〜8月頃にかけて採れるのが夏トリュフです。
香りの点では旬のものに劣りますが、フレッシュ感を楽しむことができるでしょう。
冬トリュフ
トリュフがもっともおいしい時期とされるのが12〜2月頃にかけての冬です。
夏トリュフに比べ香りが格段に芳醇で、価格も夏トリュフの数倍になるといわれています。
トリュフ(きのこ)の食べ方は?
トリュフの一般的な食べ方は、スライスして料理にトッピングする方法です。イタリアンやフレンチレストランなどで、料理の上にスライスしたトリュフがたっぷりとのっている料理を堪能したことがある人もいるでしょう。
また、手軽にトリュフを楽しめる方法として細かく刻むのもおすすめです。スクランブルエッグやパスタ、リゾットなどに刻んだトリュフをトッピングすれば、トリュフをより気軽に楽しむことができます。
トリュフは豊かな香りを堪能する食材
秋冬に旬を迎えるトリュフは、芳醇で魅惑的な香りを堪能できる高級食材です。地中に埋まっているので見つけるのが難しく、豚を使って探すのが一般的とされています。
レストランなどでトリュフを食べる機会があれば、ぜひトリュフの香りを楽しんでみてください。自分なりの言葉でその香りを表現してみるのも面白いでしょう。