DELISH KITCHEN

カムジャタンとはどんな料理?その魅力・食べ方・レシピもご紹介!

作成日: 2024/04/09

更新日: 2024/09/04

韓国料理と聞くと、キムチやビビンバ、サムギョプサルなどが思い浮かぶかもしれませんが、今回はもっと深く韓国の食文化に触れるために、カムジャタンにスポットを当ててみましょう。

カムジャタンは、その名の通り「じゃがいものスープ」という意味ですが、実はそれだけではありません。この記事では、カムジャタンの歴史から魅力、正しい食べ方、さらには自宅で作れるレシピまで、カムジャタンの全てをご紹介します。

※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

目次

  1. カムジャタンとは
    1. カムジャタンの歴史
    2. カムジャタンの主な材料
  2. カムジャタンの魅力とは
  3. カムジャタンと韓国文化
  4. 正しいカムジャタンの食べ方
    1. カムジャタンの基本的な食べ方
    2. おすすめのサイドディッシュ
    3. おすすめの〆
  5. 自宅で作るカムジャタンのレシピ
    1. 材料【2人分】
    2. 手順
    3. 詳しいレシピ動画はこちら
  6. カムジャタン(じゃがいも鍋)を楽しもう!

カムジャタンとは

カムジャタンは、韓国の伝統的な鍋料理です。メインの具材はじゃがいもと骨付きの豚肉(特に尻尾や背骨に近いお肉)、スープは豚骨をぐつぐつ長時間煮込んだものをベースに、ニンニクや粉唐辛子で辛みと旨み、コクのある味に仕上げられています。

カムジャとは韓国語で「じゃがいも」と言う意味なので、直訳すると「じゃがいも鍋」になりますが、メインはほろほろ・とろとろに煮込んだ骨付き豚肉です。さらりとしつつもニンニクの効いたスープが美味しく、本場韓国ではとても人気のある鍋料理なんですよ。

カムジャタンの歴史

カムジャタンは、もともと韓国の農村地帯で食べられていた家庭料理です。豚の背骨は他の部位に比べて安価であり、農家の人々にとって手に入りやすい食材でした。

時間をかけて煮込むことで、豚の背骨からコラーゲンが溶け出し、栄養価の高いスープが作られたことから、農民たちに親しまれた料理だそうです。

カムジャタンは元々豚肉が有名だった現在の全羅道(チョルラド)地方で発祥した料理のため、全羅道の名物料理とも言われています。その他、空港や港がある仁川(インチョン)や鷹岩洞(ウンアムドン)や碌磻洞(ノッポンドン)でも有名で、「カムジャタン通り」と呼ばれる道もありますよ。

カムジャタンの主な材料

カムジャタンの主な材料には、豚の背骨、じゃがいも、長ねぎ、玉ねぎ、唐辛子、ニンニクなどがあります。これらの材料が合わさることで、濃厚でコクのあるスープが生まれ、ピリッとした辛さが食欲をそそります。

カムジャタンの魅力とは

カムジャタンの魅力は、濃厚な味わいと柔らかい豚肉です。カムジャタンのお肉は長時間煮込んでいるため、ホロホロとほぐれていくような食感をしています。一見あっさり・さらさらに見えるスープもまた、豚骨ベースでニンニクが効いており、濃厚でパンチの効いた味わいがします。スープが染み込んだじゃがいももホクホクと美味しく、韓国でも人気の鍋です。

カムジャタンと韓国文化

カムジャタンは、韓国の食文化において、家族や友人、同僚などが集まった際に食べられることが多い料理です。特に寒い冬には、体を温めるために食べられることが多いです。宴会料理としても人気があり、2次会などでもよく食べられます。

カムジャタンを食べる際は、韓国焼酎を頼む方が多いので、食べる機会がある際には韓国焼酎も一緒に試してみてくださいね。

正しいカムジャタンの食べ方

カムジャタンを最も美味しく楽しむためには、適切な食べ方を知ることが大切です。

カムジャタンの基本的な食べ方

カムジャタンを食べる際には、まずはスープを一口味わってみましょう。その後、じゃがいもや野菜をスープと一緒に楽しみます。肉は骨から外して食べ、食べ終えた骨はガラ入れの中に捨てましょう。辛さを調節するために、追加の唐辛子やコチュジャンを加えることもできます。

おすすめのサイドディッシュ

カムジャタンと一緒に楽しむおすすめのサイドディッシュには、キムチやナムル、チヂミ、チャプチェなどがあります。韓国の飲食店の多くは、注文せずともキムチやナムルが提供されるので、一緒に食べるのがおすすめです。

おすすめの〆

カムジャタンのおすすめの〆は焼き飯です。旨みがたっぷり詰まったタレに、白いご飯を入れ韓国海苔などをトッピングします。白米に旨みが染み込み、最後まで美味しく召し上がれますよ。

自宅で作るカムジャタンのレシピ

家庭でカムジャタンを作るのは意外と簡単です。ここでは、基本的なレシピをご紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください。

材料【2人分】

豚バラブロック肉 : 200g
じゃがいも : 2個(300g)
長ねぎ[白い部分] : 1本分
玉ねぎ : 1/2個
塩こしょう : 少々
ごま油 : 大さじ1
白すりごま : 大さじ2
えごまの葉 : 5枚

☆カムジャタンつゆ:
酒 : 大さじ1
砂糖 : 大さじ1/2
みそ : 大さじ1
コチュジャン : 大さじ2
おろしにんにく : 小さじ1/2
おろししょうが : 小さじ1/2
水 : 300cc

手順

①じゃがいもは半分に切り、水にさらして水気を切る。ねぎは斜め薄切りにする。玉ねぎは2cm幅の放射状に切る(くし形切り)。
②豚肉は4等分に切って塩こしょうをふる。
③ボウルに☆を入れて混ぜる(カムジャタンつゆ)。
④鍋にごま油を入れて熱し、豚肉を入れて上下を返しながら焼き色がつくまで中火で焼く。
⑤じゃがいも、玉ねぎ、カムジャタンつゆを加えて混ぜる。
⑥煮立ったらアクを取り除き、ふたをして15分程度煮る。肉が柔らかくなったら、ねぎを加えて2〜3分煮る。
⑦白すりごまをふり、仕上げにえごまの葉をのせる。

詳しいレシピ動画はこちら

カムジャタンの作り方をもっと詳しく知りたい方は、以下のレシピ動画をご覧ください。

カムジャタン(じゃがいも鍋)を楽しもう!

カムジャタンは、その深い味わいで、韓国料理の中でも特に愛されている料理です。家庭での食事はもちろん、友人や家族との集まりにもぴったりな一品です。この記事を参考に、ぜひカムジャタンを自宅で作ってみてください。そして、その魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。