DELISH KITCHEN

よく聞く「うま煮」とはどんな料理?味付けや特徴・作り方もご紹介

作成日: 2024/04/30

家庭の定番料理としておなじみの「うま煮」。しっとりとした食感と甘辛い味付けが魅力のこの一品には、さまざまな地域性や奥深い歴史があります。今回は「うま煮」の基礎知識から、作り方、地域ごとの特色までをご紹介します。昔ながらの家庭料理の魅力を存分に味わってみてくださいね。

目次

  1. うま煮の基本知識
    1. 「うま煮」とは?
    2. うま煮の歴史・由来
    3. 筑前煮・煮しめ・五目煮との違いは?
  2. うま煮の特徴
    1. 和風のうま煮の特徴
    2. 中華風うま煮の特徴
    3. 地域ごとの特色
    4. 定番・白菜のうま煮の作り方
    5. 材料 【2人分】
    6. 手順
    7. 詳しいレシピ動画はこちら
    8. その他のレシピはこちら
  3. うま煮は、肉や野菜をじっくり煮込んだ、昔ながらの王道家庭料理

うま煮の基本知識

「うま煮」とは?

「うま煮」とは、豚肉や牛肉、野菜を油で炒め、しょうゆ、砂糖、みりんなどで甘辛く味付けして煮付けた肉料理のことを指します。しっとりとした食感と甘辛い味わいが特徴的で、具材には根菜類や豆類などを加えることも多いですよ。

うま煮の歴史・由来

うま煮の起源は明確ではありませんが、江戸時代から続く昔ながらの家庭料理だと考えられています。

当時は塩分を多めに使い、一度に大量の煮物を作って長期保存するのが一般的でした。「旨い」「甘い」といった意味も含まれるそうで、そうした背景から「うま煮」の名前が付いたと言われています。

筑前煮・煮しめ・五目煮との違いは?

うま煮に似た料理に「筑前煮」「煮しめ」「五目煮」がありますが、それぞれに特徴があります。

筑前煮は鶏肉と野菜、こんにゃくなどを油で炒め、甘辛く味付けした煮物で、福岡県の北部・西部の筑前地方の郷土料理。醤油ベースの味付けがされています。

煮しめは言葉の通り「煮しめる」料理。基本的な材料は、根菜類やいも類、昆布、干ししいたけ、こんにゃく、絹さやなどです。地域によっては鶏肉や練り物など、野菜以外の材料を入れることもあり、使う食材に多少の違いがあります。

五目煮は「たくさんの」という意味が含まれています。5種類に限らず、たくさんの具材を煮た料理のことを呼びます。

うま煮の特徴

和風のうま煮の特徴

和風のうま煮は、豚バラ肉や牛肉などの赤身の肉を、しょうゆ、みりん、砂糖で甘辛く味付けした上で、れんこん、にんじん、ごぼうなどの根菜類や野菜を加えてじっくり煮込む料理です。しっとりとした食感と甘辛い風味が特徴的です。

中華風うま煮の特徴

中華風のうま煮は、豚バラ肉を中華調味料で味付けした上で、にんじん、たけのこ、しいたけなどの野菜を加え、最後に片栗粉でとろみを付けるのが一般的です。甘辛い味付けですが、しょうゆベースでコクがあり、和風のうま煮とはまた違った風味が楽しめます。

地域ごとの特色

うま煮には地域ごとの特色があり、使う具材や味付けが異なります。

関東:しょうゆや砂糖などで比較的甘めに味付けするのが特徴。
関西:だしや薄口しょうゆなどをベースにし、関東に比べるとあっさりとした味付けが多い。
九州:しょうゆや砂糖の使用量が多め。甘くて濃い目の味付けが特徴的。

また、家庭によって味付けや具材に違いがあり、昔ながらの味わいを大切にしている家庭も多数あります。うま煮は手軽に作れる家庭料理ですが、奥深い味わいを楽しめる一品なのです。

定番・白菜のうま煮の作り方

材料 【2人分】

・豚バラ薄切り肉 :150g
・白菜 :1/8個
・にんじん :1/3本
・ねぎ :1/2本
・塩 :少々
・ごま油 :大さじ½

☆調味料
・酒 :大さじ1
・みりん :大さじ1
・塩 :小さじ1/3
・鶏ガラスープの素 :小さじ1/2
・水 :200cc

水溶き片栗粉
・片栗粉 :大さじ1
・水 :大さじ1

手順

①白菜は食べやすい大きさに切り、にんじんは短冊切りにする。ねぎは斜め薄切りにする。

②豚肉は食べやすい大きさに切り、塩をふる。

③フライパンにごま油を入れて熱し、豚肉を入れて肉の色が変わるまで中火で炒める。白菜、にんじんを加えてしんなりするまで炒め、ねぎを加えてさっと炒める。

④☆の調味料を加えて煮立たせ、約3分弱火で炒める。

⑤水溶き片栗粉を加えてとろみをつけて完成。

詳しいレシピ動画はこちら

お家で簡単に作れる白菜のうま煮のレシピ動画をご紹介します。手順を丁寧に解説しているので、初心者の方でも安心して挑戦できます。

その他のレシピはこちら

他にも様々なうま煮レシピを集めた特集ページです。季節の野菜やお好みの具材を使ったレシピが満載なので、ぜひ参考にしてみてください。

うま煮は、肉や野菜をじっくり煮込んだ、昔ながらの王道家庭料理

基本は肉や野菜を炒めて砂糖、しょうゆ、みりんなどで甘辛い味付けをして煮込むスタイルですが、和風・中華風など、さまざまなアレンジが楽しめます。

和風のうま煮はしっとりと柔らかい肉の食感と、甘辛い香ばしい風味が魅力。中華風は、しょうゆベースのコクのある味わいが特徴的です。

また、地域によっても味付けや具材が微妙に異なり、個性的な料理に仕上がっています。
家庭によっても、代々受け継がれた味わいを大切にしているところも。手軽に作れる一方で、奥深い魅力に溢れるのがうま煮なのです。

ぜひ、この機会に手作りのうま煮を作ってみて、昔ながらの家庭料理の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

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