「アメリケーヌソース」とはどんなソース?味や特徴・レシピもご紹介!
作成日: 2024/04/30
更新日: 2024/06/18
食材の風味を最大限に引き出した、濃厚でコクのあるソースがアメリケーヌソースです。本場フランス料理の味わいをご家庭で手軽に楽しめる逸品で、様々な料理にアレンジして使えます。今回は、アメリケーヌソースの基礎知識から作り方、使い道までお伝えします。
アメリケーヌソースの基本知識
アメリケーヌソースは、有頭えび(頭と殻付き)を使ったフランス料理の代表的なソースです。色合いは赤みを帯びた濃い目のブラウンで、香り高くコクと風味が特徴的なソースとなっています。
アメリケーヌソースとは何?
アメリケーヌソースは、有頭えび(頭と殻付き)とトマトの旨味を閉じ込めた本格的なフランス料理のソースです。
しっかりと炒めた有頭えびの旨味と、トマトピューレが溶け合った味わいが魅力で、燻製のようなスモーキーな風味も楽しめます。口当たりはトロリとした濃厚な質感で、食欲をそそる深みのある味わいが人気です。
アメリケーヌソースの材料と調理
アメリケーヌソースは有頭えび(頭と殻付き)、玉ねぎ、セロリ、にんじん、トマトピューレなどを使って作られます。
有頭えびの殻を直火で香ばしく炒め、ブランデーなどで旨味を引き立てます。さらにトマトピューレを加え、野菜の旨味をしっかりと閉じ込めて煮込み、最後は裏ごしをしてなめらかな仕上がりにします。
アメリケーヌソースの歴史
アメリケーヌソースには、フランス料理の歴史が色濃く反映されています。
アメリケーヌソースの起源は19世紀中頃のパリに遡ります。
当時のフランス料理は貴族の邸宅で発展し、シェフたちが様々な料理を生み出していました。アメリケーヌソースもその流れで誕生しました。
その後、アメリケーヌソースは本場フランスはもちろん、ヨーロッパ各国の高級レストランで広く愛される一流のソースとなりました。20世紀に入ると家庭の台所にも広がり、現代に至るまで親しまれ続けているフランス料理の代表格です。
アメリケーヌソースの作り方
手間はかかりますが、自宅で本格的なアメリケーヌソースを作ることができます。下記のレシピを参考に、コツを押さえて作れば本場の味わいが楽しめますよ。
材料
・有頭えび(頭と殻) :10尾分
・玉ねぎ :1/4個(50g)
・セロリ :1/2本(50g)
・にんじん :1/3本(50g)
・にんにく :1かけ
・オリーブオイル :大さじ1
・ブランデー :大さじ2
・有塩バター :20g
・塩 :小さじ1/3
☆アメリケーヌソース調味料
・トマトピューレ :150g
・コンソメ :小さじ1/2
・水 :200cc
・ローリエ :1枚
手順
①玉ねぎ、にんじんは1cm角に切る。セロリは筋を取り除き、1cm角に切る。にんにくは縦半分に切って芯を取り除き、みじん切りにする。
②フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、有頭えびの頭と殻を入れ、殻の色が変わり香ばしい香りがするまでよく炒める。
【ポイント】しっかり炒めることでえびの風味を引き出し生臭さを解消します。
③ブランデーを加えてさっと炒め、有塩バター、1の野菜を加え、しんなりとするまで中火で炒める。
【ポイント】焦がさないように火加減に気をつけましょう。
④トマトピューレを加えて炒め、残りの☆を加えて煮立たせてアクを取る。殻をつぶしながら弱火でとろみがつくまで10分ほど煮る。塩を加えて混ぜ、さらに5分ほど煮る。
⑤ざるに④を入れて、押し付けながらこす。
【ポイント】殻の間のエキスや野菜の水分をしっかりこしましょう。
詳しいレシピ動画はこちら
動画でのレシピ解説を見たい方は、以下のリンクからアクセスしてください。プロの手際を参考にしながら、自宅で本格的なアメリケーヌソースを作ってみましょう。
料理のバリエーション
アメリケーヌソースは、シーフード料理だけでなく、様々な料理に応用できます。例えば、パスタソースとして使ったり、リゾットに混ぜ込んだり、または魚介のグリルに添えるソースとしても絶品です。
詳しいレシピ動画はこちら
アメリケーヌソースを使った料理のレシピ動画もご用意しています。こちらもぜひ参考にして、美味しい料理を作ってみてください。
アメリケーヌソースは、有頭えびとトマトの旨味が凝縮された本格的なフランス料理!
19世紀半ばのパリで誕生し、高級レストランで愛されてきた歴史あるソースで、香ばしく炒めた有頭えびの風味とトマトピューレの濃厚な味わいが特徴のアメリケーヌソースは、コクと深みのある味わいで、スモーキーな燻製のような香りも楽しめます。
手間はかかりますが、じっくりと手間暇をかけて作ることで、フランス料理の本格的な味わいが自宅で手軽に体験できます。
是非一度、本格アメリケーヌソースの作り方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。