ビスキュイとは?ビスケットやジェノワーズとの違いもご紹介
作成日: 2024/04/30
ビスキュイという言葉を聞いたことはありますか?お菓子の生地の一種で、軽くてふわふわの食感が特徴的なビスキュイ。今回はそんなビスキュイの魅力や特徴、作り方までを詳しくご紹介します。ビスケットやジェノワーズとの違いもあわせてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
ビスキュイとは?
ビスキュイは、古くからヨーロッパのお菓子作りで愛されてきた代表的な生地の一種です。ほんのり甘味があり、軽くてふんわりとした食感が特徴的です。ティータイムのお供に最適な、上品な味わいが魅力的な生地です。
ちなみにビスキュイという言葉は「2度焼く」を意味するビス(bis)とクッキー(cuit)が語源となっています。
主なビスキュイの種類には、フランス語で「スプーンのビスケット」を意味する、細長い形が特徴のビスキュイ・ア・ラ・キュイエール、アーモンドプードルを使ったビスキュイ・ジョコンドなどがあります。
ビスキュイを使った代表的なスイーツ
ビスキュイはさまざまなお菓子の生地として活用されています。代表的なのが、丸い型に並べたビスキュイの中に、ババロアや果物などを詰めて冷やし固めた、シャルロットです。
その他にも、ビスキュイにコーヒーをたっぷり染み込ませたティラミスや、クリームやジャムをビスキュイでサンドしたブッセもよく知られているでしょう。
ビスキュイの軽い食感と上品な味わいは、お菓子作りの幅を広げてくれる万能な生地なのです。
ビスキュイとビスケットとの違い
ビスキュイとビスケットは、非常に名前が似ていますし、ともに卵と小麦粉が主な材料ですが、作り方が大きく異なります。
ビスキュイは、卵白を泡立ててメレンゲを作り、これに卵黄やその他の材料を合わせます。一方のビスケットは、材料をそのまま一度に混ぜ合わせるのが一般的です。
つまり、ビスキュイはメレンゲを利用することで、より軽くふわふわの食感を実現しています。一方のビスケットは硬めのサクサク食感が特徴的です。甘味の強さも、ビスキュイは控えめですがビスケットは強めになっています。
ビスキュイとジェノワーズとの違い
ジェノワーズもビスキュイと同様、卵を使った軽い食感のスポンジ生地です。しかし、その作り方は大きく異なります。
ビスキュイは卵白と卵黄を分けて、別立てでメレンゲと卵黄生地を作ります。一方ジェノワーズは、卵ごと一緒に共立てで泡立て、さらにバターなどの油脂が入るのが特徴です。そのためジェノワーズはよりしっとりとした食感で、きめ細かい仕上がりです。
また、ビスキュイはミルククリームなどを合わせることが多いのに対し、ジェノワーズはそのままの生地で焼き上げるケースが多くなっています。
ビスキュイの作り方をご紹介!
ビスキュイは自宅でも手作りすることができます!
必要な食材を揃えてぜひ作ってみてください!
材料【おおよそ50本分】
卵黄・・・・・・・・2個分
卵白・・・・・・・・2個分
粉砂糖・・・・・・・40g
薄力粉・・・・・・・40g
コーンスターチ・・・10g
★仕上げ用
粉砂糖・・・・・・・適量
手順
①《下準備》クッキングシートの裏に、6cm幅の帯を描いておく。オーブンは170℃に予熱する。薄力粉、コーンスターチは合わせてふるっておく。
②ボウルに卵黄、半量の粉砂糖(20g)を入れて混ぜる(卵黄生地)。
③別のボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーでほぐれるまで泡立てる。残りの粉砂糖(20g)を3回に分けて加えてその都度混ぜ、ツヤがでるまで撹拌する(メレンゲ)。
④ ②の卵黄生地に1/3量のメレンゲを入れて混ぜる。残りのメレンゲを2回に分けて加え、その都度底からすくうように混ぜる。ふるった粉類を再度ふるい入れて底からすくうようにして混ぜる。丸口金をつけたしぼり袋に入れる。
⑤天板にクッキングシートを敷き、下書きした大きさに合わせて間隔をあけて棒状に生地をしぼる。粉砂糖をふりかけ、粉砂糖が溶けたら再度ふりかける。170℃に予熱したオーブンで5分ほど焼く。160℃に下げて12〜14分焼く。粗熱をとり、布巾の上に裏返しておき、クッキングシートをそっとはがす。
【ポイント】
用途に合わせてしぼり方は変えてお作りください。
今回ご紹介したレシピは以下のページで動画でも確認できます。
よりわかりやすく見たい方はぜひチェックしてみてください!
ビスキュイの魅力を再発見!
ビスキュイは、そのシンプルな材料と製法から生まれる豊かな風味と食感が魅力です。今回の記事を通じて、ビスキュイの基本から応用、さらには自宅での作り方までをご紹介しました。手作りのビスキュイで、お家カフェをもっと楽しく、もっと特別なものにしてみてはいかがでしょうか。