バーチ・ディ・ダーマはどんなお菓子?特徴やマカロンとの違いもご紹介します
作成日: 2024/05/17
みなさんはバーチ・ディ・ダーマというお菓子についてご存知ですか?
名前は知らずともデパ地下や駅や空港などのお土産屋さんでは一度目にしていることがあるかもしれません。
バーチ・ディ・ダーマの見た目は日本でも人気のあるあのお菓子にとても似ているんです。
今回はそんなバーチ・ディ・ダーマの魅力についてせまっていきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、一度食べてみてください!
バーチ・ディ・ダーマはどんなお菓子?
バーチ・ディ・ダーマとはアーモンドプードル(アーモンドを粉末状にしたもの)で焼いたクッキーにチョコレートを挟んで作る焼き菓子です。
普通のクッキー生地とは違いアーモンドプードルを多めに使用して作られるため、しっとり感よりもサクサクとした軽い食感とアーモンドの豊かな香りが特徴です。
また、独特の見た目をしているのも特徴です。見た目については次で詳しく説明をします。
バーチ・ディ・ダーマの意味や発祥地について
バーチ・ディ・ダーマはイタリアのトリノで生まれたお菓子だといわれています。
イタリア語で「Baci di dama」と表記され、damaはマダム、baciはキスと意味があることから、「貴婦人のキス」といわれています。
貴婦人のキスといわれるのは、バーチ・ディ・ダーマの形がキスマークに似ているためです。
バーチ・ディ・ダーマとマカロンの違い
ここまで読んだ人の中で、お菓子に詳しい方はバーチ・ディ・ダーマが"あの"お菓子に非常に似ているとは思いませんか?
そのお菓子とは「マカロン」です。
マカロンもアーモンドプードルを使った生地で作られる焼き菓子なので、一緒なのでは?と思う方もいるかもしれません。
実はバーチ・ディ・ダーマはマカロンの原型になったお菓子といわれています。
マカロンはフランスの代表的なお菓子ですが、なぜイタリア発祥のバーチ・ディ・ダーマが原型なのでしょうか?
それは、16世紀にイタリア・フェレンツェのメディチ家という貴族の娘が、フランス国王(当時はアンリ2世)のもとへ嫁ぐ際、イタリアの食文化をフランスに伝えたためだといわれています。
フランスに伝えた食文化の中に、バーチ・ディ・ダーマがあったかどうかは定かではありませんが、バーチ・ディ・ダーマと同じようなアマレッティ(アーモンドプードルを使用した焼き菓子の総称)はあったとされています。
イタリアのアマレッティをもとに、フランスで生まれた当時のマカロンは、現在のようにガナッシュクリームやジャムを挟んだものではなく、片面焼きのクッキーのようなものだったそうです。その後バーチ・ディ・ダーマを元にフランス風に発展させていったことで、現在のようなマカロンが生まれたとされています。
そのためフランスではマカロンの正式名称を「マカロン・パリジャン(=パリ風マカロン)」と呼んでいます。
既にバーチ・ディ・ダーマとマカロンの違いを一部説明していますが、改めて以下で違いを説明します。
見た目の違い
バーチ・ディ・ダーマの生地は球体状に丸めてから焼きがるため、チョコレートを挟んだ後の出来上がりもコロコロして、キスマークのような見た目です。
一方、マカロン生地は直径3cmほどに少し伸ばしてから焼き上げるため、出来上がりは厚みのあるクッキーのような見た目です。
また、マカロン生地を作る際にはマカロナージュという生地の中の大きな泡を潰して固さを均一にする特別な工程を挟むことで、マカロン特有の艶やかでツルんと綺麗な見た目になります。一方バーチ・ディ・ダーマの生地はクッキーに近いため、ゴツゴツとしています。
材料の違い
両方ともアーモンドプードルを使って作る点は同じですが、バーチ・ディ・ダーマの生地は小麦粉も混ぜて作られるのでクッキーにより近いです。
一方、マカロンは小麦粉を使わずに卵白(メレンゲ)に砂糖やアーモンドプードルを混ぜて作ります。
またバーチ・ディ・ダーマは中にチョコレートを挟んで作るのが一般的ですが、マカロンはガナッシュクリームやジャムを挟んで作ります。
ちなみにガナッシュクリームとはチョコレートと生クリームを混ぜて作ったクリームのことです。
自宅で作れるバーチ・ディ・ダーマのレシピをご紹介!
バーチ・ディ・ダーマは実は自宅でも作ることができます!
今回は話題のルビーチョコレートを使ったレシピをご紹介します
材料【15個分】
ルビーチョコレート・・・・・・・・・30g
☆クッキー生地
薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・50g
アーモンドプードル・・・・・・・・・50g
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・30g
フリーズドライいちごパウダー・・・・3g
無塩バター・・・・・・・・・・・・・50g
手順
①《下準備》バターは7mm角に切る。
②【生地】フードプロセッサーに薄力粉、アーモンドプードル、フリーズドライいちごパウダーを入れて10秒程撹拌する。砂糖、バターを加えて生地がひとまとまりになるまで撹拌する。ラップで包み、1時間程冷蔵庫でおく。
【ポイント】
生地を取り出す際にオーブンを160℃に予熱し始めましょう。
③30等分して丸める。天板にクッキングシートを敷き、間隔をあけて生地を並べる。160℃に予熱したオーブンで15分焼く。網の上にのせ、粗熱をとる(クッキー)。
【ポイント】
ご家庭のオーブンの火力によって温度は調整して下さい。途中焼き色がつくようであればアルミホイルをかぶせましょう。
④【仕上げ】耐熱容器に湯を入れ、耐熱容器をのせる。ルビーチョコレートを入れ、混ぜて溶かす。クッキーの上にルビーチョコレートをぬり、もう1枚のクッキーではさむ。同様に計15個作る。
今回ご紹介したレシピは以下のページで動画でも詳しく解説していますので、よろしければご視聴ください!
バーチ・ディ・ダーマはマカロンのご先祖
今回の記事ではバーチ・ディ・ダーマを紹介しました!
・バーチ・ディ・ダーマはイタリア生まれの焼き菓子
・通称「貴婦人のキス」という
・サクサク食感でアーモンドの風味が豊かなお菓子
・フランスで生まれたマカロンの原型になってる
・マカロンと見た目は似ているが、材料、作り方が違う
これらをおさえて、ぜひ一度食べてみてください!