DELISH KITCHEN

くさやとは?発祥やにおい・食べ方などをご紹介します!

作成日: 2024/08/20

更新日: 2024/09/04

くさやは伊豆諸島が発祥の伝統的な干物です。独特で強烈なにおいで嫌厭されることもありますが、味わいや風味など、その魅力に取り憑かれている方も多い食材です。ここでは、そんな「くさや」の味、匂い、食べ方、合うお酒についても詳しくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

目次

  1. くさやとは?
  2. くさや液とは?
  3. くさやの匂い
  4. くさやの食べ方
    1. フライパン
    2. トースター
  5. くさやに合うお酒
    1. 焼酎
    2. 日本酒
    3. テキーラ
  6. 伊豆の伝統食材「くさや」に挑戦してみて!

くさやとは?

くさやは、伊豆諸島で古くから作られていた干物です。海で取れたアオムロアジなどの魚を「くさや液」に漬けた後、干して作られます。くさやの味わいや匂いは、この「くさや液」に由来します。

くさや液とは?

通常干物を作る場合は、材料となる魚を開き洗った後、塩水に漬けて干して作られます。くさや液はその塩水を長年継ぎ足しで使ったことでできた、発酵が進んだ液のことです。

伊豆諸島は開けた土地がなく、広い畑を作れないことから、幕府に「塩」を年貢として納める必要があり、塩や水はたいへん貴重なものだったそうです。本来であれば、干物を作る際に都度塩水を入れ替えるのですが、一度使った塩水を何度も使用していました。その中で、塩水に魚の内臓や血などが溶け出し、それが発酵することで「くさや液」が作られました。

現在では、くさや液は古ければ古いほど良いとされ、中では200年以上も継ぎ足し守られたものもあるそうです。以前は、嫁入り道具のひとつとされていました。

くさやの匂い

独特の匂いは、くさや液に含まれる魚のエキスや発酵によって生まれます。その匂いは腐敗臭に例えられることが多く、強烈で顔を顰める方も多くいらっしゃいます。調理の際には、風通しの良い場所で行うか、換気扇を利用しましょう。

くさやの食べ方

ここでは、くさやの食べ方について2つご紹介します。

フライパン

フライパンで焼く場合は、表側(皮側)を7割、裏側を3割程度焼くのがコツです。しっかり焼くよりも、少し生の部分がある状態の方が独特の風味や旨みを感じられます。

トースター

トースターで焼く場合は、くさやをアルミホイルにのせて焼きましょう。醤油を少したらすとさらに美味しくいただけます。

くさやに合うお酒

ここではくさやに合うお酒をご紹介します。

焼酎

くさやの強い香りと風味には、同じく強い風味を持つ焼酎がぴったりです。特に、麦焼酎や芋焼酎は、くさやの旨味を引き立て、後味をスッキリさせます。島焼酎は特におすすめで、伊豆諸島のものがよく合います。

日本酒

くさやと日本酒の組み合わせは、まさに和の心を感じさせます。特に辛口の日本酒が合い、くさやの風味を優しく包み込みます。冷やで飲むのがおすすめですが、ぬる燗でも美味しく楽しめます。

テキーラ

意外に思われるかもしれませんが、テキーラもくさやと相性が良いです。テキーラのアガベの香りとくさやの発酵臭が絶妙にマッチし、ライムを添えることで爽やかさがプラスされます。シンプルにロックやショットで楽しむのがおすすめです。

伊豆の伝統食材「くさや」に挑戦してみて!

くさやは伊豆諸島発祥の伝統的な食材です。強烈なにおいで知られるくさやですが、その味や風味に魅了される方もたくさんいらっしゃいます。機会があれば、ぜひ一度その味を味わってみてください♪

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。