五穀には何が含まれる?それぞれの特徴もご紹介!
作成日: 2024/08/30
「五穀」とは漢字の通り、五つの穀物・作物のこと。一般的には米、麦、粟、豆、黍または稗が知られていますが、それぞれどのような穀物なのでしょうか。また、五穀は時代や地域によって異なるのですが、どのように変わってきたのでしょうか。ここでは、そんな「五穀」について詳しくご紹介します。どうぞ最後までご覧ください♪
五穀とは?
「五穀」とは漢字の通り、五つの穀物のこと。ですが厳密には「穀物」の範囲に含まれない豆や麻なども含まれる場合があります。現在の日本で「五穀」と呼ぶ場合「米、麦、粟、豆、黍(または稗)」のことを言います。
それぞれの穀物
ここからは、それぞれの穀物についてご紹介いたします。
米(稲)
米は日本の主食であり、エネルギー源として欠かせない存在です。炊飯によって柔らかく甘みが増し、さまざまな料理に利用されています。特に和食においては、寿司やおにぎりなど、米の使用は多岐にわたります。米にはビタミンB1やB2やカルシウム、ナトリウムなどが含まれています。
麦
麦はパンや麺の材料として使用される穀物です。日本では、大麦や小麦が主に栽培されています。麦はビタミンB群やミネラルの他、食物繊維が含まれています。
粟(あわ)
粟は古代から日本で食されてきた雑穀の一つです。寒冷地で育つ春アワと、温暖地で育つ夏アワに別れており、比較的に過酷な環境でも育つ特徴があります。ビタミンB群や鉄分、ミネラルや食物繊維が含まれています。粟餅や粟粥など、伝統的な料理に使われることもあります。
豆
豆類は五穀の中で特にタンパク質が豊富な食材で「畑の肉」とも呼ばれます。日本では大豆が一般的で、納豆や豆腐、味噌など、発酵食品として広く利用されていますが、五穀に使われる豆には、黒豆などもあります。豆類には食物繊維も含まれます。
黍(きび)
黍は、「万葉集」に記されていることから分かるように、日本で古くから栽培されている雑穀です。東アジアや東南アジアで食べられており、ほんのり甘みがある一方でほろ苦さも感じられるようです。栄養素は鉄分、亜鉛、カリウムなどの栄養が含まれています。
稗(ひえ)
稗は耐寒性が強く冷涼な地域で栽培されている雑穀で、その名前も「冷えに強い」という特徴が由来と言われています。炊き立てはクセがないのですが、時間が経つと若干パサついてしまう傾向があります。稗には、タンパク質の他、食物繊維、マグネシウムなどの栄養素が含まれています。
五穀米
五穀米は、五穀を混ぜたもので、炊いて食べます。栄養価が高いことから健康志向の高い人々に人気があります。五穀米以外にも十穀米、雑穀米も再注目されています。
五穀米を食べてみよう!
古くから親しまれている五穀は、健康志向の高まりから再注目されています。栄養のバランスが非常に良い五穀米を日常的に食べてみるのはいかがでしょうか。ぜひ機会があれば、五穀米を食べてみてくだい♪