牛乳を温めてできた膜は捨てるべき?その正体と防止法をご紹介
作成日: 2024/10/04
寒い季節になると、温かい飲み物が恋しくなりますね。その中でも、ホットミルクは体を温めてくれる優しい味わいで人気です。しかし、牛乳を温めると表面に薄い膜ができることがあります。この膜の正体は何なのでしょうか?食べても大丈夫なのでしょうか?また、膜ができないようにする方法はあるのでしょうか?
この記事では、牛乳を温めたときにできる膜について詳しく解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
牛乳の膜の正体とは?
牛乳を温めると表面に現れる薄い白い膜。この正体は、実は牛乳に含まれるたんぱく質と脂肪なのです。
決して牛乳が傷んでしまっているといった原因ではありませんのでご安心ください。
この膜ができてしまう原因について詳しくご説明します。
ラムスデン現象とは?
牛乳の表面に膜ができる現象は、科学的には「ラムスデン現象」と呼ばれています。これは、牛乳を40℃以上に加熱すると起こる現象で、最初は肉眼では見えないほど薄い膜が形成されます。加熱時間と温度が上がるにつれて、膜はだんだん厚くなっていきます。
牛乳の膜と同じ原理で作られるものに、豆乳から作られる「ゆば」があります。ゆばは日本の伝統食品として親しまれていますが、その形成過程は牛乳の膜とよく似ているのです。
膜はどんな成分なのか
最初にできる膜は、以下のような成分で作られています。
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たんぱく質
脂肪
乳糖
ミネラル(無機質)
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興味深いことに、膜を取り除くと新しい膜ができますが、数回繰り返すとできにくくなります。また、2回目以降の膜は、最初の膜とは成分が少し変わってきます。
牛乳の膜は食べても大丈夫?
「牛乳の膜は食べても大丈夫なの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。結論から言えば、膜は安全に食べることができます。
口当たりが悪いからと膜を捨ててしまう人や、消化が悪いのではないかと心配して食べない人もいますが、それは勿体ないことです。できた膜には上でご説明した通りたんぱく質や脂肪、乳糖、ミネラルなどの栄養素が含まれています。これらは牛乳本来の栄養成分であり、体に悪影響を与えるものではありません。むしろ、栄養価の高い部分と言えるでしょう。
そのため、捨てずに食べることをおすすめします。
膜ができにくくする方法
膜が苦手な方や、なめらかなホットミルクを楽しみたい方のために、膜ができにくくする方法をご紹介します。
弱火で加熱する
鍋で温める場合、40℃を超えないように弱火で加熱しましょう。
また、その際は底からよくかき混ぜながら温めると膜ができにくいです。
このように、常にかき混ぜることで表面に膜が形成されにくくなります。
電子レンジで温める場合
電子レンジで温める場合は、温め時間を2回に分けると膜ができにくいです。
1回目の加熱後、一旦取り出してかき混ぜ、もう一度電子レンジで温めましょう。
この方法を使うと、膜ができにくくなります。また、温度ムラも防げるので、より美味しくホットミルクを楽しめます。
ホットミルクの作り方
ここでは、美味しいホットミルクを楽しむためのレシピをご紹介します。
今回は電子レンジで作る方法をご紹介します。鍋を使用しないため洗い物も増えずに作れますよ!体を芯から温めてくれるので、寒い日におすすめの1杯です♪
材料【300cc耐熱カップ1杯分】
牛乳・・・200cc
砂糖・・・小さじ2
作り方
①耐熱カップに牛乳、砂糖を入れて混ぜる。
②600Wのレンジで1分~1分20秒加熱する。
【ポイント】
ふきこぼれないよう様子を見ながら加熱しましょう。
動画で詳しく見たい方はこちらもチェックしてみてください。
アレンジレシピ
最後にアレンジホットミルクのレシピをご紹介します!
簡単!はちみつホットミルク
レンジで簡単に作れる!はちみつホットミルクの作り方のご紹介です。ほんのりはちみつの甘みがやさしく、からだも温まります。お好みでシナモンやおろし生姜を足してもおいしくいただけます♪
ふわふわあまーい♪マシュマロホットミルク
とろけるマシュマロがたまらない! ふわふわ甘くてしあわせ♡ お家に帰ってきたら飲みたい簡単ドリンク♪
ほっこり温まる♪シナモンホットミルク
温めたミルクにはちみつとシナモンの3つの材料で作る、お手軽で温まるドリンクレシピをご紹介します♪お好みでバニラエッセンスを数滴たらすとデザート感を味わえます。
ほっこり温まる♪黒豆ホットミルク
黒豆の優しい甘さでほっこり! 片栗粉で少しとろみをつけて葛湯風♪ 余った黒豆でお手軽和風ホットドリンク♡
牛乳の膜を気にせずにホットミルクを楽しもう!
牛乳を温めるとできる膜は、決して悪いものではありません。たんぱく質や脂肪などの栄養素が凝縮されたものなので、むしろ栄養価の高い部分と言えるでしょう。膜が気になる方は、かき混ぜながら温めるなどの方法で形成を抑えることができます。
寒い夜には、香り高いホットミルクで心も体も温まりませんか?