甘栗の栄養とは?栗との栄養素の違いも解説します
作成日: 2024/10/16
秋の味覚として親しまれる甘栗は、香ばしい香りと自然な甘みが魅力です。この記事では、甘栗に含まれる栄養素やその働き、栗と甘栗に含まれる栄養素の違い、さらにはレシピをご紹介します。
甘栗に含まれる栄養
ここでは甘栗の主な栄養素をご紹介します。
※甘栗 可食部100gあたり(一部抜粋)
・エネルギー:207kcal
・脂質:0.9g
・食物繊維:8.5g
・鉄:2mg
・カリウム:560mg
・葉酸:100μg
・ビタミンB₁:0.2mg
・ビタミンB₂:0.18mg
・ビタミンB₆:0.37mg
・ビタミンC :2mg
・マグネシウム:71mg
・リン:110mg
甘栗に含まれる栄養素の働き
甘栗に含まれる栄養素にはいったいどのような働きがあるのでしょうか。主な栄養素について一つずつ確認していきましょう。
食物繊維
食物繊維とは、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない栄養素です。整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、「第6の栄養素」といわれています。
鉄
鉄は人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在し、不足すると貧血を起こします。成人の体内に約3~5g存在し、そのうち70%は赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンに存在します。残りの30%は肝臓や骨髄、筋肉等に貯蔵鉄として蓄えられます。
カリウム
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。
体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
葉酸
葉酸は、細胞増殖に必要なDNAの合成に関与している重要な栄養素です。
ビタミンB₁
ビタミンB₁は、水溶性のビタミンの一種で糖質をエネルギーに変える際、必要とされるビタミンです。
マグネシウム
骨の形成や筋肉の収縮や神経情報の伝達などにも必要なミネラルの一種です。
リン
骨や歯を形成したり、細胞膜や核酸の成分としても重要なミネラルの一種です。他にも、pHの調整や浸透圧を保つ働きもあります。
栗と甘栗の栄養素の違い
日本で生産・収穫される「栗」と、中国で生産・収穫される「甘栗」の栄養素の主な違いは、こちらの表の通りです。
甘栗のおすすめレシピ
甘栗はそのまま食べても美味しいですが、料理に取り入れることでさらに楽しめます。ここでは甘栗を使った炊き込みご飯のレシピをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください♪
材料 【2人分】
米(吸水済み)・・・・・・・1合
牛切り落とし肉・・・・・・50g
まいたけ・・・・・・・・・1/2パック(50g)
甘栗・・・・・・・・・・・30g
水・・・・・・・・・・・・適量
☆肉の下味用
酒・・・・・・・・・・・・大さじ1/2
しょうゆ・・・・・・・・・大さじ½
★調味料
砂糖・・・・・・・・・・・大さじ1/2
しょうゆ・・・・・・・・・大さじ1/2
オイスターソース・・・・・小さじ1
ごま油・・・・・・・・・・小さじ1/2
手順
①まいたけは食べやすい大きさにほぐす。甘栗は食べやすい大きさに切る。
②牛肉は食べやすい大きさに切る。ボウルに入れ、☆を加えてよく混ぜる。
③炊飯器の内釜に米、★、水を1合の目盛りまで入れて混ぜ、米を平らにならす。まいたけ、甘栗、②の牛肉をのせて広げ、通常炊飯する。
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甘栗を生活に取り入れてみよう!
この記事では甘栗の栄養素やその働き、栗と甘栗に含まれる栄養素の違い、レシピをご紹介しました。甘栗を活用して、食卓に新たな楽しみをプラスしてみてください!
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【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参照】
・厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「鉄」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
・厚生労働省e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「マグネシウム」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「リン」
・日本人の食事摂取基準(2020年版)
「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書「ビタミンB1」(2024/10/08)