シーベリー(サジー)とは?その特徴について迫ります
作成日: 2024/11/15
鮮やかなオレンジ色が特徴のシーベリー(ベリー)という果実をご存知でしょうか。日本ではあまり馴染みがないこちらのベリーは酸味と渋みが特徴です。この記事では、シーベリーの特徴や食べ方についてご紹介します。
シーベリーの特徴
ノーベル賞の晩餐会で提供されたこともあるシーベリー。まずは基本的な特徴について、3つに分けてご紹介します。
見た目
シーベリーはオレンジ色の見た目をした小豆ほどの小さな果実で、楕円形の形状が特徴です。
分布地域と名称
シーベリーは、モンゴルや中国、ロシア、アメリカなどの地域で広く分布しています。寒さや風に強く、砂漠と湿潤な地域の両方で生育可能であり、食用だけでなく防風林としても利用されてきました。
学名はHippophae rhamnoidesとされ、モンゴルでは「チャチャルガン」、中国では「沙棘」、ロシアでは「オビルピーハ」など、地域によってさまざまな呼び方があります。
日本での生育は難しいといわれていましたが、近年では北海道で栽培に成功した事例もあります。
収穫時期
国内におけるシーベリーの収穫時期は7月から10月にかけてです。結実までには一般的に2年前後かかります。
シーベリーの味わいと食べ方
シーベリーは酸味と渋みが強いため、そのまま食べるのではなくジュースやスムージーに加えることがおすすめです。はちみつや甘いフルーツと合わせることで酸味がまろやかになり、ヨーグルトのトッピングにもぴったりです。
シーベリーの歴史
シーベリーは歴史的に各地域でそれぞれの用途で使用されてきました。例えば、古代ギリシャでは馬の毛艶を良くするために使用されたといわれ、さらにモンゴルではチンギス・ハンが戦いに備える目的で兵士や馬などに食べさせた逸話などがあります。
また、ロシアでは1940年代ごろからシーベリー産業が盛んになり、宇宙放射線から身を守るクリームなどの宇宙飛行士のためのアイテム用に使われました。
いにしえから愛されてきたシーベリー
シーベリーは耐風や耐寒に優れた植物であり、歴史的に各地で使用されてきたベリーです。今までシーベリーのことを知らなかった方は、今後食べる機会があればぜひ味わってみてくださいね!
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