杏仁霜とは?本格的な杏仁豆腐と代用したお手軽レシピご紹介
作成日: 2021/06/25
中華料理のデザートの定番、杏仁豆腐はつるっとしたなめらかな食感とさっぱりした甘味が人気の一品です。
そんな杏仁豆腐に欠かせない食材に「杏仁霜」があります。
この記事では、杏仁霜の特徴から購入方法、アーモンドパウダーとの違いについて解説します。
また、杏仁霜を使った本物の杏仁豆腐と、材料を代用した簡単に作れるレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
杏仁霜について
杏仁霜とは、どのような食材なのでしょうか。
購入できる場所やアーモンドパウダーとの違いについても解説します。
杏仁霜とは
杏仁霜は「杏仁(きょうじん)」と呼ばれるアンズの種子の中にある「仁(さね・じん)」をすり潰したもので、杏仁豆腐に使われることで有名です。
甘い香りが特徴で、杏仁豆腐の風味は杏仁霜に由来します。
杏仁霜の一般的な読み方は「きょうにんそう」です。まれに「あんにんそう」と呼ばれることもあります。
市販の杏仁霜は、すり潰して粉末状にした仁に、コーンスターチや砂糖、脱脂粉乳などが加えられているものが多くなっています。
杏仁霜は高価なため、杏仁豆腐を作る際はアーモンドパウダーやアーモンドエッセンスで代用されることがあります。
杏仁豆腐のほかにも、バロアや生クリームなどに加えたり、クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子に活用することができます。
牛乳との相性がよいので、杏仁霜をミルクティーやカフェオレに加えてドリンクとしても楽しめます。
どこで買えるのか
杏仁霜は、通常のスーパーでは販売されていないことが多い食材です。
大型のスーパーやお菓子作りの材料のコーナーが充実している場合は、店頭に並んでいることがありますが、確実に購入したいのであれば、製菓材料の専門店で探してみましょう。
近くにお店がないときは、インターネットや通販でも購入できます。
アーモンドパウダーとの違い
杏仁霜とアーモンドパウダーは、原料が異なります。
杏仁霜はアンズの種子の中にある仁から作られ、アーモンドパウダーの原料はアーモンドです。
アンズもアーモンドも、バラ科サクラ属の植物なので、風味が似ています。
そのため、杏仁豆腐を作るときにアーモンドパウダーが使われることがありますが、杏仁霜を使用した方が華やかな風味を堪能できます。
【杏仁霜を使う】杏仁豆腐のレシピ
杏仁霜を使った、本物の杏仁豆腐の風味は格別なので、ぜひ作ってみてください。
杏仁豆腐
生クリームを使用したリッチな味わいの杏仁豆腐です。
ひと口食べると、杏仁霜の甘い香りが鼻を抜けます。レモンがアクセントのシロップは、甘すぎず爽やかな風味なので、濃厚な杏仁豆腐にぴったりです。
【杏仁霜を使わない】杏仁豆腐のレシピ
杏仁霜を使わない杏仁豆腐の作り方もみてみましょう。
今回は杏仁霜の代わりに、アーモンドエッセンスを使ったレシピをご紹介します。
杏仁豆腐風プリン
アーモンドエッセンスが優しく香る杏仁豆腐風のプリンです。
杏仁豆腐風プリンの上に、みかん缶の果肉とシロップをトッピングすれば、きれいな2層に仕上がります。
ひとくち杏仁風寒天
製氷皿を使って作る、ひと口サイズの杏仁風寒天です。
牛乳寒天の材料にアーモンドエッセンスを加えるだけで、杏仁豆腐風の味わいに。甘さ控えめの寒天にみかん缶がよく合います。
代用しても作れる杏仁豆腐をご家庭で楽しもう!
杏仁霜は、アンズの種子の中にある仁を加工したもので、杏仁豆腐に使われる食材です。
高価ではありますが、特有の甘い香りを持つ杏仁霜は、杏仁豆腐に華やかな風味をもたらしてくれます。
また、杏仁霜の代わりには、アーモンドパウダーやアーモンドエッセンスを使うことができます。
代用すると手軽に作れるので、ご紹介したレシピを参考にご家庭で人気デザートを作ってみましょう。