ぼたもちとおはぎの違いは?由来や特徴・作り方もご紹介

作成日: 2021/07/31

更新日: 2025/09/01

「ぼたもち」と「おはぎ」は見た目や材料などがよく似ています。
同じようなこのふたつには、どのような違いがあるのでしょうか。実は、あんこの種類や形など、それぞれに異なった特徴を持っています。

この記事では、ぼたもちについてやおはぎとの違いなどを解説します。
また、ぼたもちとおはぎのレシピもご紹介しますので、ぜひご家庭で手作りしてみてはいかがですか。

目次

  1. ぼたもちについて
    1. ぼたもちとは
    2. ぼたもちの由来
  2. ぼたもちとおはぎの違い
    1. 季節
    2. あんこの種類
    3. 形
    4. 地域によって呼び方が異なる
  3. 夏と冬の呼び方がある?
    1. 【夏】夜船
    2. 【冬】北窓
  4. ぼたもちとおはぎのデリッシュキッチンのレシピ
    1. ぼた餅
    2. 基本のおはぎ
  5. お彼岸にぼたもちを手作りしてみよう

ぼたもちについて

まずは、ぼたもちについて解説します。

ぼたもちとは

ぼたもちは、お餅をあんこで包んだ和菓子です。
明確な起源はわかっていませんが、江戸時代には庶民の食べ物として親しまれていました。

ぼたもちは、春のお彼岸に食べられています。
春のお彼岸は、春分の日とその前後3日を合わせた7日間です。

お彼岸の時期のお墓参りで、ぼたもちをお供えしたことはありませんか。
ぼたもちに使われる小豆は、赤い色であることから魔除けの効果があるとされています。
また、ぼたもちに使われる砂糖は、かつては高級品でした。
お彼岸という特別な日に、先祖へのお供えとしてぼたもちを作り、感謝の気持ちを伝えていたようです。

ぼたもちの由来

ぼたもちは、牡丹(ぼたん)が由来となっています。
牡丹は春に咲く、赤い色がきれいな花です。

お餅を小豆で包んだ見た目が、まるで牡丹の花のようであることから「牡丹餅」となり、今では「ぼたもち」と呼ばれるようになりました。

ぼたもちとおはぎの違い

ぼたもちとおはぎの違いをご存じでしょうか。
同じ材料で作られていますが、さまざまな違いがあります。

ここでは、季節やあんこの種類、形、地域による違いについて解説します。

季節

ぼたもちは春、おはぎは秋のお彼岸に食べられています。

ぼたもちは、春に花が咲く牡丹が由来となっていました。
おはぎは、秋になると赤紫色の花をつける萩(はぎ)が由来です。

ぼたもちもおはぎも、それぞれの時期に見頃となる花が呼び名に関わっています。

あんこの種類

ぼたもちとおはぎでは、あんこの種類にも違いがあります。
ぼたもちにはこしあん、おはぎには粒あんが使われており、この違いは小豆の収穫時期によるものです。

小豆は、秋になると収穫の時期を迎えます。
収穫したばかりの小豆は皮が柔らかいので、粒あんでも食べやすくなっています。
春にあんこを作るときは、保存していた小豆を使うため、どうしても皮が硬くなってしまいます。
そのため、春に食べるぼたもちにはこしあん、秋のおはぎには粒あんが使われるというわけです。

また、小豆などのつぶし具合を表す料理の用語として「皆殺し」と「半殺し」があります。
なかなか物騒な表現ですが、粒が残らないほどしっかりつぶした状態を「皆殺し」、少し粒が残る程度につぶすと「半殺し」といわれます。

「皆殺し」と「半殺し」は、小豆だけでなく、米のつぶし具合を表すときにも使われます。
「皆殺し」はこしあんや餅、「半殺し」は粒あんや粒が残る程度につぶしたご飯を表します。

形

ぼたもちとおはぎでは、形の違いがあります。
ぼたもちは円形にすることで牡丹の花を、おはぎは細長い俵のような形にすることで萩の花を表現しています。

牡丹は大きな花を咲かせ、萩は小さな花を咲かせることから、ぼたもちの方がおはぎよりも大きくなっています。

地域によって呼び方が異なる

栃木県では、かつてはぼたもちのことを「オブタ」と呼ぶことがあったようです。
また「ぶたもち」という表現もありました。

地域によっては明確な区別がなく、お餅をあんこで包んだ和菓子のことを、おはぎかぼたもちのどちらかで呼ぶことがあるようです。

少し粒が残る程度につぶす「半殺し」という言葉で、おはぎそのものを指すこともあります。
一部に限られるようですが、徳島県や群馬県、長崎県、山形県、大阪府など広い範囲で使われています。

夏と冬の呼び方がある?

お彼岸に食べられるぼたもちとおはぎについてご紹介しましたが、夏や冬の呼び方についてみていきましょう。

【夏】夜船

夏の呼び方は「夜船(よふね)」です。
これは言葉遊びとなっており、ぼたもちの作り方に由来します。

ぼたもちの餅は杵で搗かず、すりこぎでつぶして作るので大きな音が立ちません。
音がしないことから、いつ搗いたのか知られることがないのです。

「搗く」をひらがなにすると「つく」ですが、これを「着く」と変換します。
ぼたもちの餅は搗いたことがわからないことから、暗くて着いたことがわからない夜の船にたとえられ「夜船」と呼ばれるようになりました。

【冬】北窓

冬は「北窓(きたまど)」と呼ばれます。
これもぼたもちの餅を作るときに、搗いたことがわからないほど静かであることが関係しています。

こちらは餅搗きの「搗き」を「月」に変換します。
搗いたことがわからないことから、月がわからない(見えない)北の窓にたとえられました。

ぼたもちとおはぎのデリッシュキッチンのレシピ

ぼたもちとおはぎのレシピをそれぞれご紹介します。
市販のあんこを使ったレシピなので簡単に作れますよ。

ぼた餅

もちもちに仕上げた餅を、なめらかなこしあんで包むぼたもちのレシピです。
炊飯器だ炊いた米を粗くつぶして丸めたら、こしあんで包むだけなので手軽に作れます。

基本のおはぎ

少量の塩を加えることで、甘くても飽きのこないおいしさのおはぎです。
ラップを使って餅を粒あんで包めば、きれいな俵形に整えることができます。

お彼岸にぼたもちを手作りしてみよう

この記事では、ぼたもちについて解説しました。
ぼたもちは、お餅をあんこで包んだ和菓子で、春のお彼岸に食べられています。ぼたもちとおはぎでは、食べられている季節やあんこの種類、形、地域による呼び名の違いなどがあります。

市販のあんこを使えば、手軽にぼたもちを作ることができますよ。
ご紹介したレシピを参考に、お彼岸の時期にはご家庭で手作りしてみるのもよいでしょう。

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