スイカの栄養とは?カロリーや含まれている栄養素を解説
作成日: 2021/10/19
暑い夏には冷たくてみずみずしいスイカが食べたくなる人も多いのではないでしょうか?こちらの記事では、スイカのカロリーとともに、スイカに含まれる栄養成分の中でも特徴的なものを挙げ、それぞれの含有量や体への作用を紹介していきます。
また、後半ではおいしいスイカの選び方やレシピも紹介するので、スイカを食べるときの参考にしてみてくださいね。
スイカのカロリーは?
スイカ(生)の可食部100g当たりの栄養は以下の通りです。
カロリー41kcal、たんぱく質0.6g、脂質0.1g、炭水化物9.5g、食物繊維0.3gとなります。
その他にはカリウム、β-カロテン、リコピン、シトルリン、ビタミンCが含まれているのもスイカの大きな特徴です。
スイカに含まれる主な栄養成分
ここでは、スイカに含まれている栄養成分の中でも特徴的なものを5つ挙げました。それぞれの含有量や体への作用をみていきましょう。
カリウム
スイカ(生)可食部100gあたり、カリウムが120mg含まれています。人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。
体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
β-カロテン
スイカ(生)可食部100gあたり、脂溶性ビタミンであるβ-カロテンが830μg含まれています。β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。
リコピン
リコピンはトマトに多く含まれる赤い色素の成分ですが、スイカにも含まれています。リコピンもβ-カロテンと同様に、強い抗酸化作用があることで知られています。
シトルリン
シトルリンは、スイカから発見された栄養素で、アミノ酸の一種です。ウリ科の植物に多く含まれており、一酸化窒素の生産を促すことで、血管を拡張させ血流を改善する効果があると言われています。
シトルリンは、果肉にも含まれていますが、特に皮の部分に多く含まれている成分です。
ビタミンC
スイカ(生)可食部100gあたり、ビタミンCが10mg含まれています。ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。
ビタミンCについてより詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省e-ヘルスネット
https:// www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
美味しいスイカの選び方
ここでは食べ頃で甘いスイカを選ぶポイントを6つに分けてみていきましょう。
スイカを叩く
スイカを選ぶときにまず叩いてみるという人も多いのではないでしょうか?スイカを手で叩いたときに響く音はスイカの熟度を見分けるのに役立ちます。
叩いて「ポンポン」とやや低い音が響くスイカは食べ頃だといわれています。それに対して、「パンパン」と高い音がするスイカは未熟で、「ボンボン」と低くて重い音のするスイカは熟れ過ぎている場合があるので、避けたほうがよいでしょう。
ツルの付け根がくぼんでいるか?
スイカは熟すとツルの付け根の部分が少しくぼみ、その周りが盛り上がったような形になります。ツルの付け根がへこんでおらず、まるい球状の表面に軸が出ているような物はまだ未熟なスイカです。
また、もしスイカにツルがついている場合はツルの状態も確認します。ツルが枯れているスイカは鮮度が落ちているので、ツルが緑色のものを選ぶとよいでしょう。
スイカの模様をチェックしよう
スイカの皮にある独特のしま模様は甘味の強いスイカを見分けるのに役立ちます。皮の黒い縞模様がはっきりと出ていて、色も濃いスイカを選びましょう。
模様がはっきりと出ているスイカは模様の無い部分が膨らんでいます。スイカの皮の表面に触れて、凸凹がはっきり感じられるものほど、よく熟し甘味が強い傾向があります。
お尻のへその部分も確認!
スイカを選ぶときにはスイカのお尻のへその大きさも注意して見てみましょう。お尻のへそは熟すにつれて大きくなるため、小さすぎるものは未熟な可能性があります。目安として5円玉よりお尻のへそが大きいスイカは熟しすぎの可能性が高いといわれています。
甘さは糖度を確認
ここまで食べ頃で美味しいスイカの選ぶ上で役立つポイントをいくつか紹介してきました。もし、スーパーなどの小売店でスイカを購入する場合に糖度の表示があればそちらを参考にしていただくとよいでしょう。
スイカの保存方法
まず、スイカは追熟しない果物で劣化が早いので、丸ごとでもカットされたものでも購入後は早めに食べましょう。スイカは冷やしたほうが美味しいというイメージをしている人もいるかもしれませんね。
実はスイカは冷やしすぎると甘味が弱まり美味しさが半減するので、ひと玉丸ごとで保存する場合は冷蔵庫に入れず、風通しがよく比較的涼しい場所に置きます。ただし、カットされたスイカは傷みが早いので冷蔵庫に入れましょう。
こちらではスイカの保存方法について詳しく解説しています。保存期間の目安なども参考にしてみてくださいね。
スイカを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後はスイカをより美味しく楽しむために、甘い部分を平等に切り分けられるスイカの切り方やスイカを使って簡単に作れるドリンクを紹介します。
スイカの切り方
料理の基本!スイカの切り方
スイカの実は中心部分に特に甘味があるため、その部分を均一に切り分けるとおいしさを平等に楽しむことができます。丸ごとのスイカが手に入ったときはこちらで紹介している切り方を参考にしてみましょう。
ジュース
スイカを使ったジュースはすっきりした味わいでごくごく飲めるので、暑い夏場にぴったりです。また、傷みの早いスイカをジュースにすることで大量消費もできます。
ごくごく飲める!スイカジュース
材料がスイカとライムだけという、スイカ本来のおいしさを楽しむことができるシンプルなジュース。ライムの代わりにレモンを加えてもさわやかですっきりとした味わいのジュースに仕上がります。
とってもフレッシュ!スイカサイダー
スイカの風味や色を活かした、特別感のあるサイダーを自宅で簡単に作ることができます。色がとてもきれいで涼しげに見えるので、おもてなしにもおすすめです。
スイカをおいしく食べて暑さを乗り切ろう
こちらの記事ではスイカの栄養について詳しくご紹介しました。スイカにはカリウムやリコピンなどの栄養素が含まれています。スイカを丸ごと購入するときには、皮やヘタの部分などをよく見て、触れて食べ頃でおいしいスイカを選びましょう。
スイカをおいしく食べて、暑さを乗り切りたいですね。