大トロはマグロのどこの部位?特徴や中トロとの違いは?
作成日: 2021/10/25
更新日: 2024/10/28
お寿司やお刺身で人気の高いマグロ。マグロのなかでもとろける食感と濃厚なうまみを楽しめる大トロは、一度食べたらやみつきになってしまう美味しさですよね。トロといえば、大トロのほかに中トロがありますが、2つは何が違うのでしょうか。この記事では、大トロの特徴やカロリーをはじめ、中トロとの違いについてもご紹介します。
大トロとは
大トロはマグロの腹部のなかでも頭に近い、脂がよく乗っている部分を指します。色はきれいな赤ピンク色で、お肉のサシのような白い筋が多いことが特徴です。
口に入れると、とろけるような食感と味わい深い濃厚なうまみが楽しめます。ちなみに、マグロは英語で「Tuna」と呼び、大トロは直訳すると「脂っぽいまぐろ」という意味の「Fatty Tuna」と呼びます。
大トロがとれるマグロは決まっている!?
複数あるマグロの種類のなかでも、大トロがとれるのは「くろまぐろ」と「みなみまぐろ」のみです。くろまぐろは主に北半球に生息しており「海の黒いダイヤ」とも呼ばれています。みまみまぐろは南半球にのみ生息し、高級マグロとして有名です。
大トロのカロリー
大トロのカロリーを確認してみましょう。ここでは、くろまぐろとみなみまぐろ、それぞれの大トロと赤身のカロリーを比較してみます。大トロと赤身の可食部100gあたりのカロリーは以下のとおりです。
・くろまぐろ(赤身・生)…115kcal
・くろまぐろ(大トロ・生)…308kcal
・みなみまぐろ(赤身・生)…88kcal
・みなみまぐろ(大トロ・生)…322kcal
くろまぐろ、みまみまぐろ共に、大トロのカロリーは赤身と比べて大幅に高いことが分かります。それだけ大トロには脂が乗っているということですね。
同じ赤身と大トロでもまぐろの種類によってカロリーは異なり、みまみまぐろのほうが赤身と大トロのカロリーの差が大きいようです。
【出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)】
#大トロと中トロの違い
大トロと中トロの違いも確認しておきましょう。
部位
大トロは腹部の一部のみであるのに対し、中トロは腹部と背中の両方からとれます。
味
大トロは脂が乗った濃厚な味わいが特徴で、中トロはほどよい脂とマグロのうまみを味わえます。濃厚な大トロとあっさり食べられる赤身のよいところが混ざった部位が中トロです。
値段
1本のマグロから少ししかとれない大トロは値段が高くなる傾向があります。一方、大トロよりもとれる部分が多い中トロは、値段も少し安くなります。
大トロはマグロのなかでも希少な部位!
大トロはマグロの頭に近い腹部のことです。また、大トロがとれるのは「くろまぐろ」と「みなみまぐろ」の2種類からのみで、希少な部位ということが分かりました。
また、脂がよく乗っているだけあり、赤身と比較するとカロリーが大幅に高くなっています。値段は高い傾向がありますが、独特の食感と濃厚な味わいは大トロならではです。たまには贅沢をして大トロを堪能しましょう!
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