DELISH KITCHEN

かんぴょうとは?製造方法や栄養について解説!レシピもご紹介

作成日: 2021/11/09

かんぴょう巻きでおなじみのかんぴょうは、何から作られているのかご存知でしょうか。この記事では、かんぴょうについて見てみましょう。かんぴょうとはどのような食品なのか、製造方法や栄養についても解説していきます。また、かんぴょうを使ったレシピもご紹介します。

目次

  1. かんぴょうについて
    1. かんぴょうとは
    2. ユウガオとは
    3. かんぴょうの産地
    4. かんぴょうの作り方
  2. かんぴょうの栄養
    1. かんぴょうのカロリー・3大栄養素
    2. 食物繊維
    3. カリウム
    4. カルシウム
  3. かんぴょうの戻し方
  4. 【乾燥】かんぴょうを使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. かんぴょう巻き
    2. かんぴょうとハムのサラダ
    3. 昆布巻き
  5. かんぴょうを料理に使ってみよう

かんぴょうについて

かんぴょうとはどのような食品なのでしょうか。原料や産地、製造方法についてチェックしましょう。

かんぴょうとは

かんぴょうとは、ユウガオの果実を紐状に剥き、乾燥させて作る乾物の一種です。かんぴょうは、漢字で「干瓢」あるいは「乾瓢」と書きます。「瓢(ひさご・ふくべ)」とは、かんぴょうの原料であるユウガオのことです。

かんぴょうの製造過程で、紐状に剥いたユウガオを干して乾かすことから、「干瓢」または「乾瓢」と書かれるようになりました。

ユウガオとは

ユウガオとは、アフリカが原産のウリ科の植物です。夏の夕方に白い花を咲かせることから、ユウガオと呼ばれるようになりました。7月〜9月になると、淡い緑色の実を付けます。

果皮は緑色をしていますが、かんぴょうに使う果肉の部分は白色です。ユウガオの実の形は、球体状と円筒状の2種類あります。かんぴょうに使われるのは主に球体状のものです。

かんぴょうの産地

かんぴょうは、主に栃木県で生産されています。栃木県の中でも南部で盛んに製造されているようです。他の都道府県ではほとんど作られていないので、栃木県が一大産地となっています。

かんぴょうの作り方

まず、ユウガオの実を機械で固定し、回転させながら皮を剥きます。その後、同じようにユウガオの実を回転させ、専用のカンナを当てて薄く剥いていきます。

このままでは、かんぴょうが非常に長くなってしまうので、一定の長さに切りそろえられます。物干し竿のような棒にかんぴょうをかけ、乾燥させたら完成です。

かんぴょうの栄養

かんぴょうのに含まれる栄養素を見てみましょう。カロリーや3大栄養素だけでなく、食物繊維やミネラルについても解説していきます。

かんぴょうのカロリー・3大栄養素

乾燥した状態のかんぴょう100gあたりに含まれるカロリーと3大栄養素は、下記の通りです。

【かんぴょう(乾燥) 100gあたり】

カロリー:239kcal
たんぱく質:6.3g
脂質:0.2g
炭水化物:68.1g

かんぴょうに含まれるたんぱく質や脂質は少なく、炭水化物が多く含まれることがわかりますね。

食物繊維

かんぴょう100gあたりの食物繊維の量を下記に示します。

かんぴょう(乾燥)100gあたり:30.1g

食物繊維とは、食べ物の中に含まれる栄養素ですが、人の消化酵素では消化できません。昔は、食物繊維は栄養にならないため、重要視されていませんでした。
しかし、整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが発見され、「第6の栄養素」として注目されています。

カリウム

かんぴょう(乾燥)100gあたりに含まれるカリウムの量は、下記の通りです。

かんぴょう(乾燥)100gあたり:1800mg

カリウムは、人体に必要なミネラルの一種で、体内の浸透圧を調節する働きがあります。体内のナトリウムの排出する作用があるので、塩分を摂りすぎてしまったときに役立ちます。

ただし、カリウムが豊富な食品を摂っておけば、塩分が過剰になっても良いというわけではないので、注意しましょう。

カルシウム

かんぴょう100gあたりのカルシウム量は下記の通りです。

かんぴょう(乾燥)100gあたり:250mg

カルシウムの働きについては、下記の記事をご覧ください。カルシウムが不足したり過剰になったりするとどのような影響をもたらすのか確認しておきましょう。カルシウムを多く含む食品や1日に必要なカルシウム量もわかるので、ぜひ日常生活に役立ててみてください。

【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)

【参考】
・厚生労働省e-ヘルスネット「カリウム」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
・厚生労働省e-ヘルスネット「食物繊維」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html

かんぴょうの戻し方

かんぴょうの戻し方をご紹介します。下記の手順を参考に、ご家庭で実践してみてください。

1. かんぴょうをボウルに入れ、さっと水洗いしてから水気を切る
2. かんぴょうに塩(少々)をもみこむ
3. よくもむように水洗いし、しぼって水気を切る
4. たっぷりの水につけて10〜20分ほど置き、水気をしぼる

かんぴょうを塩もみすると、臭みが和らぐだけでなく、柔らかくなって味が染みやすくなりますよ。

【乾燥】かんぴょうを使ったDELISH KITCHENのレシピ

かんぴょうを使ったレシピを見てみましょう。乾燥しているかんぴょうの戻し方は、レシピによって異なりますが、レシピ通りの手順で行うのがおすすめです。

かんぴょう巻き

かんぴょうを甘辛く煮るところから手作りする、かんぴょう巻きのレシピです。甘辛いかんぴょうと酢飯はよく合いますよね。かんぴょうを煮込む前に、焼きのりと同じ長さに切っておくのがポイントです。

かんぴょうとハムのサラダ

かんぴょうが主役の一風変わったサラダのレシピです。かんぴょうにマヨネーズがよく絡み、まろやかな味わいのサラダに仕上がります。ハムときゅうりを加えることで、彩りが良くなりますよ。

昆布巻き

お正月の定番料理である昆布巻きのレシピです。くるくると昆布を巻き、かんぴょうで結んで甘めの出汁で煮込みます。煮込んだ昆布巻きの両端を切り落とし、きれいな形に整えましょう。

かんぴょうを料理に使ってみよう

この記事では、かんぴょうについて解説しました。かんぴょうとは、ユウガオの果実を紐状に剥き、乾燥させて作る乾物の一種でしたね。クセのない味わいなので、さまざまな味付けで楽しめます。

今回は、定番のかんぴょう巻きの他に、サラダや昆布巻きのレシピもご紹介しました。ぜひ、かんぴょうを料理に使ってみてください。

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