DELISH KITCHEN

粗熱とはどういう意味?粗熱を取る方法を解説

作成日: 2021/11/11

いろいろなレシピでよく見る「粗熱を取る」という表現。冷ますことはなんとなくわかるけど、どうやって、どのくらいまで冷ませばいいのでしょうか。そもそも「粗熱」ってどういう意味なんでしょう?

そんな疑問を持っている人に、この記事では「粗熱とは何か」「粗熱が取れた状態とは?」「粗熱を取るいろいろな方法」についてご紹介します。

目次

  1. 粗熱とは?
    1. 粗熱ってなに?
    2. 粗熱を取るとは?
    3. 粗熱を取る理由は
  2. 粗熱の取り方
    1. スポンジケーキ・ロールケーキの生地など
    2. チーズケーキなど
    3. プリン
  3. 料理をワンランクアップするコツ!粗熱の取り方をマスターしよう

粗熱とは?

ここでは粗熱の基礎知識や、粗熱を取る必要性について解説します。

粗熱ってなに?

「粗熱(あらねつ)」とは簡単にいうと、できたてアツアツ状態の熱のことです。粗熱は手でさわっていられないほど熱い温度を指しています。具体的には加熱が終わった温度から、人が熱いと感じる40度くらいまでが「粗熱」と呼べる範囲でしょう。

粗熱を取るとは?

粗熱を取るとは「できたてアツアツの熱を取る」ということ。完全に冷ますという意味ではありません。おおむね、手でさわれる40度くらいに冷ますと「粗熱が取れた」といえるでしょう。冷蔵庫に入れる場合は、室温の基準となる28度くらいが「粗熱が取れた」状態です。

調理中なのか、冷蔵庫に保存するのかによって「粗熱を取る」の定義は変わるんですね。食材の大きさや、季節、加熱温度などで冷めるまでの時間は変わるため、何分で粗熱が取れるかはケースによって異なります。

粗熱を取る理由は

粗熱を取る理由は生地を扱いやすくしたり、衛生を保ったりするためです。具体的には以下のような理由があります。

・生地を馴染ませるため
お菓子などは焼いたあと粗熱を取るとよく生地が馴染みます。クッキーはサクサクに、ケーキはしっとりし食感がよくなるんです。

・生地の湿気を逃すため
できたてのお菓子やパンの生地は蒸気を発していて、ほかの食材と合わせると湿気が移ることがあります。また、保存容器に入れると水滴ができることもありますよね。粗熱を取ると、この湿気をコントロールできるんです。

・冷蔵庫に入れて周りの温度を上げないようにするため
熱いままの食品を冷蔵庫に入れると、周りの食品の温度も上がってしまいます。それにより雑菌が繁殖しやすい温度になり、周りの食品が傷むこともあるのです。粗熱を取ると、周りの食品の温度変化を避けられます。

粗熱の取り方

お菓子のレシピにもよく「粗熱を取る」とありますよね。粗熱の取り方は、お菓子の種類によっても少し違うんです。ここでは、粗熱を取る複数の方法についてご紹介します。

スポンジケーキ・ロールケーキの生地など

焼き上がった生地は、一度型ごと10cmほどの高さから落として蒸気を逃しましょう。その後、型から外してケーキクーラーの上にのせ粗熱を取ります。

チーズケーキなど

チーズケーキなどは焼き立ての状態が柔らかいので、型に入れたままふきんの上にのせて粗熱をとってください。

プリン

プリンの粗熱を取るときは、鍋からプリン容器を取り出し、容器ごとふきんの上にのせて冷まします。粗熱をとってから冷蔵庫で冷やしましょう。

料理をワンランクアップするコツ!粗熱の取り方をマスターしよう

粗熱の基礎知識や、粗熱の取り方についてご紹介しました。粗熱を取ることは料理の仕上がりだけでなく、冷蔵庫の食品を傷ませないためにも大事とわかりましたよね。

粗熱を取ると食材が扱いやすくなるので、料理がスムーズにできていっそうおいしくなりますよ。置き場所の通気性などを工夫すると早く粗熱が取れるので、ぜひ試してみてくださいね。

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