パイナップルのカロリーはどのくらい?糖質や栄養もご紹介
作成日: 2021/11/16
さわやかな甘酸っぱい味わいが人気のパイナップル。缶詰などでも手軽に食べられますが、旬の時期のパイナップルは格別のおいしさです。ただ、甘味があるためカロリーや糖質が気になるという方もいるかもしれません。
この記事では、パイナップルのカロリーや糖質、栄養についてや、保存方法などをご紹介します。
【生】パイナップルのカロリーと糖質
まずは、生のパイナップル、1個あたり、1切れあたり、100gあたりのカロリーと糖質をそれぞれご紹介します。なお、1個分や1切れ分の重量は、果実の大きさや切り方によっても変わってきます。
《1個(可食部420g)あたり》
・カロリー…227kcal
・糖質…52.5g
《1切れ(可食部13g)あたり》
・カロリー…7kcal
・糖質…1.6g
《可食部100gあたり》
・カロリー…54kcal
・糖質…12.5g
【缶詰・ジュース】パイナップルのカロリーと糖質
パイナップルには缶詰やジュースなどもあります。それぞれのカロリーと糖質をみていきましょう。
《缶詰(10枚入り) 輪切り1枚(39g)あたり》
・カロリー…30kcal
・糖質…7.7g
《缶詰 100gあたり》
・カロリー…76kcal
・糖質…19.8g
《ストレートジュース 100gあたり》
・カロリー…46kcal
・糖質…11.0g
パイナップルの缶詰1枚あたりの重量は、メーカーや製品によっても違いますが、100gあたりでみてみるとカロリー、糖質ともに生のものよりも高くなっています。これは、缶詰のシロップに砂糖が使われているためです。
ジュースにもさまざまな種類がありますが、ストレートジュースは絞った果汁そのもの、つまり果汁100%のジュースを指します。そのため、生のパイナップルと比較しても、それほど大きな違いはありません。
パイナップルの栄養
パイナップルには、どのような栄養が含まれているのでしょうか。
ミネラル
パイナップルにはミネラルが含まれています。生の可食部100gあたりのミネラルは以下の通りです。
・カルシウム…11mg
・マグネシウム…14mg
・カリウム…150mg
・リン…9mg
・鉄…0.2mg
・銅…0.11mg
・亜鉛…0.1mg
ミネラルは体内で合成できない栄養であるため、食事から摂取しなければいけません。単独の働きのほか、互いの働きに影響を与えながら作用するため、それぞれのミネラルをバランスよくとる必要があります。
ビタミンB群
パイナップルは、水溶性ビタミンの一種であるビタミンB群を含んでいます。生の可食部100gあたりのビタミンB群は以下の通りです。
・ビタミンB1…0.09mg
・ビタミンB2…0.02mg
・ビタミンB6…0.1mg
・ナイアシン…0.3mg
・パントテン酸…0.23mg
・葉酸…12μg
ビタミンB群は、体内のさまざまな代謝にかかわる酵素の働きを補う役割を持っています。パイナップルには、糖質からエネルギーを作り出す働きを持つビタミンB1、細胞の増殖に必要なDNAの合成に関与している葉酸のほか、ビタミンB2、B6、ナイアシン、パントテン酸などが含まれています。
葉酸について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
※ナイアシンの数値は、ナイアシン当量を記載しています
ビタミンC
生のパイナップル、可食部100gあたりに含まれるビタミンCは以下の通りです。
・ビタミンC…35mg
ビタミンCの働きや含まれる食べ物については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
食物繊維
パイナップルには食物繊維が含まれています。生の可食部100gあたりの食物繊維は以下の通りです。
・食物繊維…1.2mg
食物繊維は、人間の消化酵素では消化することのできない栄養です。整腸作用など、体に有用なさまざまな働きが注目され「第6の栄養素」ともいわれています。
ほかの果物との比較
パイナップルのカロリーや糖質を、ほかの果物と比較してみましょう。それぞれ生の可食部100gあたりの数値は以下の通りです。
《パイナップル》
・カロリー…54kcal
・糖質…12.5g
《りんご(皮なし)》
・カロリー…53kcal
・糖質…14.1g
《バナナ》
・カロリー…93kcal
・糖質…21.4g
《みかん》
・カロリー…49kcal
・糖質…11.0g
《いちご》
・カロリー…31kcal
・糖質…7.1g
この中では、バナナのカロリーと糖質はともに高く、いちごは低くなっています。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット「ミネラル」
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-035.html)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-027.html)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html)
・日本人の食事摂取基準(2020年版) 日本人の食事摂取基準 策定検討会報告書「ビタミンB1」
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf)(2021/11/16)
パイナップルの切り方
ごつごつしとした皮や固い葉は、カットするのが難しいと感じることもあるかもしれません。ここからはパイナップルの切り方をご紹介します。
パイナップルは上下を切り落とし、縦8等分にカットしたあと芯の部分を切り落とします。皮をむき、食べやすい大きさに切りましょう。
詳しい切り方については、こちらの動画をご覧ください。
パイナップルの保存方法
大きいサイズのパイナップルは一度に食べきれないこともありますね。そんなときは適切に保存して、おいしさを保つようにしましょう。
ここでは、丸ごと保存する方法とカットしてから保存する方法をご紹介します。
丸ごと保存する場合は、葉の部分を1cmほど残して切り落とし、新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
カット済みのものは、密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。カットしたものは冷凍用保存袋に入れて冷凍保存も可能です。
保存方法については、こちらの動画で詳しく解説しています。
パイナップルのカロリーを知っておいしく味わおう
甘くてジューシーなパイナップルは生のもののほか、缶詰やジュースなどの加工品もあり、それぞれカロリーや糖質は異なっています。また、生のパイナップルにはミネラルやビタミン、食物繊維などの栄養が含まれています。
今回は、パイナップルの切り方や保存方法もご紹介しました。丸ごと購入した場合や食べ切れないときなど、ぜひ参考にしてください。