イトヨリダイとは?特徴やおいしい食べ方をご紹介
作成日: 2021/12/10
魚にはさまざまな種類がありますが、イトヨリダイという魚をご存じでしょうか。あまり見たことがない方も多いかもしれませんが、見た目も美しく上品な味わいで、昔から愛されている高級魚のひとつです。
この記事では、イトヨリダイの特徴や食べ方、保存方法、イトヨリダイを使ったおすすめのレシピをご紹介します。
イトヨリダイについて
まずは、イトヨリダイについてご紹介します。
イトヨリダイとは
イトヨリダイは、イトヨリダイ科イトヨリダイ属に分類される魚で、タイと名前がついていますがスズキの仲間です。漢字では「糸撚鯛(糸縒鯛)」と表します。
体に何本も入った黄色い線が、泳ぐときらきらとした糸が巻きついているように見えることから、この名前がついたといわれています。
釣りでも楽しめる魚で、臭みなどのくせがなく上品な味わいの白身が特徴です。皮目も美しいので料理店でも高級魚として扱われています。
そのおいしさからヨーロッパでも人気が高く、よく食べられています。風味が豊かで、噛むほどに白身の旨味と甘さを感じられます。身に水分が多いので柔らかく、加熱して食べるとフワフワの食感を楽しめます。
価格は、約300~500gで3,000~4,000円ほどの値段が相場ですが、旬の時期や国産のものであれば、それ以上の価格で取引されることもあります。
イトヨリダイの旬・おもな産地
イトヨリダイのおもな産地は西日本で、特に長崎県や熊本県、山口県で多く水揚げされています。
旬の時期は、産卵期が終わる秋口の9月頃から春先までです。
イトヨリダイの選び方
イトヨリダイは、体の模様が鮮やかで腹の部分に張りがあり、触った際に固さを感じるものを選びます。また、新鮮なものは目に透明感があり、黒目がはっきりとしていて、中のエラが鮮やかな赤色をしています。
目が白濁して濁っているものや乾いてくぼんでいる、エラの色が茶色になっているものは、鮮度が落ちているので避けるようにしましょう。
イトヨリダイの食べ方
旬の時期など、新鮮なイトヨリダイが手に入ったら、まずは刺身でいただくのがおすすめです。
ほかにも、刺身、塩焼き、酒蒸し、煮付け、潮汁などの和食はもちろん、アクアパッツアやムニエル、フライなどイタリア料理やフランス料理などの洋食でもおいしく食べられます。
火を通して食べると身がふっくらとして、ほろほろと崩れるような柔らかさを楽しめます。臭みの少ない魚なので、どんな料理にもよく合います。
また、イトヨリダイは皮目に独特の風味があるため、皮目を湯引きすると風味が増しておいしいですよ。
イトヨリダイの保存方法
ここでは、イトヨリダイの保存方法についてご紹介します。
冷蔵保存
刺身を保存する際は、パックのまま冷蔵庫のチルド室に入れて保存します。
切り身で保存する場合は、水分をしっかりふき取り、キッチンペーパーに包んでからラップで包みます。ポリ袋や保存袋に入れて、チルド室で保存するようにしましょう。
鮮度が落ちやすいので、冷蔵保存する場合は早めに食べ切るようにしてください。
冷凍保存
イトヨリダイの水分を丁寧にふき取ってから小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍の保存期間の目安は、2~3週間ほどです。
解凍する際はバットにのせ、チルド室で自然解凍することでドリップの流出を防げます。冷凍保存したイトヨリダイは、必ず加熱調理して食べるようにしてください。
イトヨリダイを使ったDELISH KITCHENのレシピ
イトヨリダイを使った定番のレシピをご紹介します。
いとよりの煮付け
イトヨリダイのたんぱくな身に甘辛い味付けがよく合う、旨味たっぷりの煮付けです。しょうがの風味も食欲をそそりますよ。ごはんのおかずや、お酒のおともにもぴったりな一品です。
いとよりの酒蒸し
皮目が美しくほろほろと柔らかい身のイトヨリダイは、まず酒蒸しでいただいてみましょう。ふっくらとした食感と旨味を存分に楽しめます。昆布やしょうがの風味も加わって上品な味わいです。
いとよりのアクアパッツァ
アクアパッツァとは、魚をオリーブオイルや白ワイン、にんにく、トマト、あさりなどで煮込んだイタリア料理のことです。イトヨリダイとあさりの旨味がつまった華やかな一品は、ホームパーティやおもてなしにもぴったりです。
上品な味わいの白身魚!イトヨリダイを楽しもう
イトヨリダイは体に糸をまとっているように見えることから、その名前がつけられました。おもに西日本で水揚げされ、皮目が美しい白身魚です。
臭みも少なく上品な味わいで、加熱するとふっくらと柔らかい身を楽しめます。刺身や塩焼き、酒蒸し、煮付けなどはもちろん、ムニエルやフライなど、どんな料理にもよく合いますよ。ご紹介したレシピを参考に、イトヨリダイを味わってはいかがでしょうか。