ペコリーノチーズとはどんなチーズ?レシピもご紹介
作成日: 2021/12/10
チーズにはさまざまな種類がありますが、ペコリーノチーズをご存じでしょうか。普段の料理にあまりなじみのないチーズのため、名前を聞いたことがあっても、どのようなものか分からないかもしれません。
この記事では、ペコリーノチーズについて特徴や種類、おすすめのレシピなどをご紹介します。
ペコリーノチーズについて
ペコリーノチーズとは、どのようなチーズなのでしょうか。
ペコリーノチーズとは
ペコリーノチーズは、羊のミルクを原料としたハードタイプのチーズの総称です。イタリア語で雌牛のことを「ペコーラ」と呼ぶことから、この名前がつきました。
ペコリーノチーズには「ペコリーノ・ロマーノ」や「ペコリーノ・トスカーノ」など、「ペコリーノ」に地名をつけた名前のチーズがあります。なかでもペコリーノ・ロマーノは、イタリア発祥の最古のチーズといわれています。
ペコリーノチーズの産地
ペコリーノ・トスカーノはその名前の通り、現在もイタリアのトスカーナ地方で作られています。
一方、ペコリーノ・ロマーノはローマで生まれたチーズですが、現在はイタリアのサルデーニャ州、ラツィオ州、及びトスカーナ州グロッセートで作られています。
どちらも産地は、DOP(イタリアの原産地名称保護制度)指定のチーズです。
ペコリーノチーズの味・風味
ペコリーノチーズは羊乳を使用するため、濃厚なコクのある味わいと風味が特徴です。
ペコリーノ・トスカーノはそのまま食べることができ、ペコリーノ・ロマーノは塩味が強いため、細かくして調味料として使われています。
ペコリーノチーズの種類
ペコリーノチーズのなかでも代表的な、ペコリーノ・トスカーノとペコリーノ・ロマーノについてご紹介します。
ペコリーノ・トスカーノ
ペコリーノ・トスカーノは、イタリアのトスカーナ地方などで作られるペコリーノチーズです。羊乳を脱脂せず、全乳のまま使用してチーズにするため、濃厚でコクのある風味が楽しめます。そのままでもおいしく食べられるチーズです。
ペコリーノ・ロマーノ
ペコリーノ・ロマーノは、おもにイタリアのサルデーニャ州で作られるチーズです。長期保存させるために、塩をすり込んで熟成させています。これは、かつてローマ帝国の保存食として作られていたという歴史からくるものです。
こちらも羊乳の風味と濃厚なコクのある味わいですが、ペコリーノ・トスカーノと比べてかなり塩味が強いのが特徴です。そのため、そのまま食べるのではなく、削ったり刻んだりして調味料として使われています。
ペコリーノチーズの代用
ペコリーノチーズがない場合は、ペコリーノ・ロマーノと風味がよく似た「パルミジャーノ・レッジャーノ」で代用することができます。また、パルミジャーノ・レッジャーノより熟成期間が短い「パルメザンチーズ」も代用品として使えるチーズです。
ただし、いずれもペコリーノ・ロマーノと比べて塩味がないため、料理に使うときには味をととのえる必要があります。
ペコリーノチーズの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
ペコリーノチーズを使ったレシピをご紹介します。
カチョエペペ
ペコリーノチーズを使ったシンプルなパスタのレシピです。カチョエペペとはイタリア語で「チーズとこしょう」を意味します。塩分の強いペコリーノチーズを使うことで、素材の味を楽しめるパスタに仕上がりますよ。
ブカティーニの本格アマトリチャーナ
ブカティーニはパスタの一種で、スパゲティより太く麺の中心が空洞になっているのが特徴です。トマトベースのアマトリチャーナの旨味と、仕上げにトッピングしたペコリーノチーズの塩味が相性抜群です。
ペコリーノチーズは羊乳から作られるチーズ
ペコリーノチーズは羊乳を原料としたハードタイプのチーズの総称で、いくつか種類があります。そのなかでも、コクがありそのままでもおいしいペコリーノ・トスカーノと、塩味が濃く調味料として使えるペコリーノ・ロマーノが代表的なチーズです。
どちらも風味が豊かで濃厚な味わいのため、パスタなどイタリア料理を楽しむときにおすすめのチーズです。ぜひ、ご家庭でもペコリーノチーズを味わってはいかがでしょうか。