韓国料理のひとつトッポギについて解説!レシピもご紹介
作成日: 2021/12/13
日本でもなじみのある韓国料理ですが、定番メニューのひとつにトッポギがあります。もちもちとした食感の餅と甘辛い味付けがくせになる味わいです。
この記事では、トッポギについて特徴などを詳しく解説するとともに、トッポギの種類やご家庭でも楽しめるレシピなどをご紹介します。
トッポギについて
まずは、トッポギについて詳しくみていきましょう。
トッポギとは
トッポギは、韓国発祥の餅を甘辛く煮込んだ料理です。韓国語で餅を表す「トク」と、炒めるという意味の「ポギ」が語源になっています。
現在は、コチュジャンを使った甘辛い味付けで親しまれているトッポギですが、朝鮮時代はしょうゆベースの味わいで、辛い料理ではありませんでした。
かつては餅の原料となる米が高級品だったので、トッポギは宮中料理のひとつでした。その後、庶民でも米が手に入りやすくなり、今では韓国屋台での定番メニューとなっています。
トッポギの原材料
トッポギに使われる餅には、うるち米が使われます。うるち米と水を混ぜて蒸し上げ、杵などでついたあと手で伸ばして長い円柱状にします。それを、5cmほどに切って乾燥させると「カレトック」と呼ばれるトッポギに使われる餅ができあがります。
おもなトッポギの味付けには、コチュジャンやしょうゆ、砂糖、にんにくなどが使われています。
トッポギの味・食感
トッポギは、甘辛く濃厚なコクのある味わいです。うるち米で作った餅が使われるため、食感はもちもちとしています。ただ、もち米を使った餅よりも伸びにくく、歯切れのよさがあります。
トッポギの種類
トッポギにはいくつかの種類があります。ここでは、辛くないトッポギやラーメンが入ったものなどをご紹介します。
カンジャントッポギ
カンジャントッポギ(カンジャントッポッキ)は宮廷料理のひとつで、しょうゆベースのトッポギです。朝鮮に唐辛子が伝わる前に誕生した料理なので、現在のトッポギのような辛さはありません。
薄く切った牛肉や野菜が入っており、かつては朝鮮の宮中で食べられていました。
海鮮トッポギ
海鮮トッポギ(海鮮トッポッキ)には、餅だけでなく魚介類が具材として使われます。おもにエビ、イカ、あさり、カニなどを使用します。魚介類を加えることで、旨味たっぷりに仕上がります。
チーズトッポギ
チーズトッポギ(チーズトッポッキ)は、一般的なトッポギにチーズをトッピングした料理です。チーズがとろけてトッポギによくからみます。甘辛いトッポギにチーズを加えると、まろやかな味わいが楽しめます。
ラポッキ
ラポッキ(ラッポッキ)は、トッポギとラーメンを組み合わせた料理です。餅とラーメンが入っているため食べごたえがあります。調味料の比率だけでなく、使用するラーメンによっても味わいが変化します。
トッコチ
トッコチは、ゆでた餅を串刺しにして揚げ、甘辛いたれをからめていただく料理です。韓国ではおやつとして親しまれており、屋台でもよく見かけます。韓国の家庭にある材料で手軽に作れることから、手作りする家もあるようです。
DELISH KITCHENのトッポギのレシピ
ご家庭でも楽しめるトッポギのレシピをご紹介します。
甘辛トッポギ
もちもち食感のトッポギと甘辛い味付けが相性抜群で、くせになる味わいの一品です。水分がなくなるまで煮つめると、たれがトッポギによくからみます。コチュジャンの量を調整し、お好みの辛さに仕上げましょう。
レンジでチーズトッポギ
耐熱容器で材料を混ぜたら、あとはレンジで加熱するだけで作れる手軽なレシピです。シャキシャキの豆もやしと、もちもちとした餅の食感を同時に楽しめますよ。チーズによってまろやかな味わいに仕上がります。
ラッポッキ
ラーメンとトッポギを合わせた食べごたえのある一品です。インスタントラーメンの粉末スープを利用するので、少ない調味料で味が決まりますよ。甘辛いスープがトッポギやゆで卵に染み込み、あとを引くおいしさです。
もちもちで甘辛い味わいのトッポギを楽しもう
トッポギとは、餅を甘辛く煮込んだ韓国の定番料理です。うるち米を使った餅は歯切れがよく、もちもちとした食感です。
具材に魚介類を使ったものやチーズを加えたもの、ラーメンを組み合わせたトッポギなどいくつか種類があります。ご紹介したレシピを参考に、ご家庭でトッポギを味わってみましょう。