ところてんの栄養とは?寒天との比較やレシピをご紹介
作成日: 2021/12/22
ツルツルとした喉ごしを楽しめるところてんは、夏の風物詩ともいえます。関東地方では酢じょうゆや三杯酢で食べることがほとんどですが、関西地方では黒蜜をかけて食べることもあります。そんなところてんには、どのような栄養が含まれているのでしょうか。
この記事では、ところてんに含まれる栄養のほか、寒天との栄養の比較やところてんを使ったレシピをご紹介します。
ところてんとは
ところてんは、天草などの原料を煮て成分を抽出して固めたあと「ところてん突き」と呼ばれる道具で押し出して、麺のようにしたものです。
原料となる天草は海に生息する海藻で、日本近海だけでなく海外にも広く分布しています。天草とは「マクサ」「ヒラクサ」「オバクサ」などさまざまな種類の海藻のことで、それらをまとめて天草と呼びます。
ところてんのカロリーと栄養
ところてんに含まれるカロリーや栄養についてご紹介します。
カロリー・三大栄養素
ところてん、100gあたりに含まれるカロリーや栄養は下記の通りです。
・カロリー…2kcal
・炭水化物…0.6g
・たんぱく質…0.2g
・糖質…0g
・脂質…0g
ところてんには糖質や脂質が含まれていないようです。
食物繊維
ところてん、100gあたりに含まれる食物繊維は以下の通りです。
・食物繊維…0.6g
食べ物に含まれる栄養のひとつである食物繊維は、人間が体内に保持している消化酵素では分解できない栄養です。身体の中で整腸作用など有用な働きをすることから「第6の栄養素」として注目されています。
ところてんと寒天の栄養の比較
ゼリーなどの材料としても使われる寒天と、カロリーや栄養を比較してみましょう。それぞれ、100gあたりの数値は以下の通りです。
《ところてん》
・カロリー…2kcal
・炭水化物…0.6g
・たんぱく質…0.2g
・食物繊維…0.6g
・糖質…0g
・脂質…0g
《寒天》
・カロリー…3kcal
・炭水化物…1.5g
・たんぱく質…0.2g
・食物繊維…1.5g
・糖質…0g
・脂質…0g
寒天はところてんに比べると、カロリーや炭水化物、食物繊維が多く含まれています。どちらも原料は同じ天草ですが、それぞれの製法の違いによって数値に差が出ています。
天草を煮だして固めたものがところてんですが、それを凍らせて乾燥させたものが寒天です。寒天はところてんよりも水分が抜けて凝縮しているため、同じ重さに対して含まれる栄養が多くなります。
ところてんを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ツルツルとした喉ごしのよさが楽しめる、ところてんのレシピをご紹介します。
ところてん冷麺
暑い時期にぴったりのところてんを冷麺にアレンジしました。甘酸っぱい味わいでさっぱりと食べられます。冷麺のたれはめんつゆをベースに味付けするので簡単に作れます。
ところてんあったか麺
温かいだしで食べる、いつもと違う味わいのところてんはいかがですか。しょうがで炒めた豚ひき肉を加えることで、食べごたえがある一品です。夜食などにもすすめですよ。
ところてんあんみつ
ところてんを使った和風スイーツです。ところてんに黒蜜をかけると、まるでくずきりのような雰囲気が楽しめます。お好みのフルーツやバニラアイスなどをトッピングしていただきましょう。
ところてんには食物繊維が含まれている
ところてんには食物繊維をはじめ、炭水化物やたんぱく質などの栄養が含まれています。同じ原料である寒天は、ところてんを乾燥させて作られるため水分が抜けていることから、ところてんよりも栄養が凝縮されています。
さっぱりとしたところてんは暑い時期にぴったりですが、温かいだしで食べると違った味わいが楽しめます。ご紹介したレシピを参考に、いろいろなアレンジをしてみましょう。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット 食物繊維
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html)(2021/12/22)