
ウィークエンドシトロンとは?名前の由来や作り方もご紹介!
作成日: 2020/05/08
更新日: 2025/05/21
甘酸っぱい風味と見た目の美しさが人気のお菓子「ウィークエンドシトロン」。レモン果汁を使ったとても爽やかなフランス菓子です。一見作るのは難しそうに思いますが、コツさえつかめば意外と気軽に作ることができるでしょう。
こちらの記事では、ウィークエンドシトロンの特徴や名前の由来、おいしく作るためのコツなどについてご紹介します。
ウィークエンドシトロンについて
ウィークエンドシトロンとは?
「ウィークエンドシトロン」とはフランスの伝統菓子で、たっぷりのレモンアイシングでコーティングされたバターケーキです。生地にもレモン果汁が入っていて、柑橘の甘酸っぱく爽やかな風味がおいしい焼き菓子として知られています。
ウィークエンドの由来
「ウィークエンド」とは英語で「週末」を意味し、ウィークエンドシトロンには「大切な人と一緒に過ごす週末に食べるお菓子」という意味が込められているのです。家族を大切にするフランス人ならではの発想と言えるでしょう。そのため、フランスでは平日のうちに作っておき、週末出かける際の手土産やピクニックなどに持参するという人も多く見られます。
シトロンとは?
「シトロン」とは、フランス語で「レモン」を意味する言葉で、菓子作りにおいては主にレモンの果汁や皮を用いた爽やかな風味のスイーツを指します。
特にウィークエンドシトロンを作る際、レモンの皮をすりおろして生地に加えることで、豊かな香りが広がり、甘さと酸味のバランスが絶妙な味わいを生み出します。
風味や食感
ウィークエンドシトロンにかかっているアイシングは「グラス・オ・シトロン」と呼ばれ、レモンの爽やかな酸味が口中に広がります。ケーキの表面全体を覆うのが一般的ですが、あえて側面は垂らしたままにしたものもあるなど、そのバリエーションはさまざまです。しっとりとした食感がおいしく、見た目もとても美しいお菓子です。
レモンケーキとの違いは?
ウィークエンドシトロンとレモンケーキは、どちらもレモンの爽やかな風味を楽しめる焼き菓子ですが、いくつかの点で異なります。
ウィークエンド・シトロンはバターや卵、砂糖、小麦粉にレモンの果汁や皮を加えた生地をパウンド型で焼き上げ、仕上げにレモン風味のアイシング(グラス・ア・ロー)をかけるのが特徴です。
一方でレモンケーキは特定のレシピや形に縛られず、スポンジケーキやパウンドケーキなど、さまざまなスタイルがあります。日本では、レモン型の焼き型を使ったものや、ホワイトチョコレートでコーティングされたタイプなど、多彩なバリエーションが親しまれています。
ウィークエンドシトロンをおいしく作るコツとは?
さまざまなウィークエンドシトロンのレシピがありますが、しっとりとした口あたりのケーキを作るならシュガーバッター法がおすすめです。
シュガーバッター法とはまずバターをクリーム状にし、砂糖や卵、小麦粉を順に混ぜていく方法です。ポイントはバターに砂糖を混ぜるときに空気をよく含ませること。こうすることでしっとりとした食感に仕上げることができます。中にはサワークリームを入れるレシピもあり、より爽やかな風味が加わります。
また、ケーキの上からかけるレモンアイシングは固さの調節がポイントです。固すぎてもゆるすぎてもうまくいかないため、粉糖に少しずつレモン汁を加えて様子を見ましょう。泡立て器ですくったときに、アイシングがしっかりと絡みつく程度が理想です。アイシングは時間が経つにつれて固まるので、手早く塗ることが重要になります。パレットナイフを何度も当てているとまだらになりやすいので、なるべく少ない回数で仕上げましょう。
ウィークエンドシトロンの基本のレシピをご紹介
ここではデリッシュキッチンの簡単に作れるレシピをご紹介します!
材料【18cmパウンド型1台分】
レモン(国産)・・・・・1個
☆生地
無塩バター・・・・・・・60g
サワークリーム・・・・・50g
砂糖・・・・・・・・・・80g
溶き卵・・・・・・・・・2個
薄力粉・・・・・・・・・120g
ベーキングパウダー・・・小さじ1/2
☆仕上げ用
アプリコットジャム・・・50g
粉砂糖・・・・・・・・・70g
ピスタチオ(刻み)・・・ 20g
手順
①《下準備》無塩バター、サワークリーム、溶き卵は常温に戻す。型にクッキングシートを敷く。オーブンは180℃に予熱する。
②レモンは半分に切り、果汁をしぼり、皮をすりおろす。
③【☆生地】ボウルにバター、サワークリームを入れてハンドミキサーですり混ぜる。
④ 3に砂糖を加えてふんわりと白っぽくなるまでハンドミキサーで混ぜる。溶き卵を3~4回に分けて加え、その都度ハンドミキサーでよく混ぜる。
⑤ 4に薄力粉、ベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜる。レモン果汁(生地用大さじ1)、レモンの皮を加えて生地が均一になるまで混ぜる。
⑥型に5を流し入れ、180℃に予熱したオーブンで30〜35分焼く。焼きあがったら型からはずし、ケーキクーラーなどに逆さまにのせて冷ます。膨らんだ部分は切り落とす。
⑦鍋にアプリコットジャムを入れて弱火にかけて煮詰めて、6の表面にまんべんなくぬり、乾かす。
⑧ボウルに粉砂糖、レモン果汁(仕上げ用大さじ1)を入れて混ぜる。7の表面にまんべんなくぬり、ピスタチオを飾り乾かす。
詳しい手順はこちらの動画をご覧ください!
ウィークエンドシトロンを手作りして優雅なティータイムを!
平日忙しく過ごしている人も、週末には家族や友人と一緒にゆっくりとティータイムはいかがですか。そんなときにウィークエンドシトロンはぴったりのお菓子でしょう。
さっぱりしっとりのケーキは紅茶ともよく合い、みんなでワイワイと会話を楽しみながら特別な時間を過ごすことができます。ぜひケーキ作りに挑戦してみてくださいね。