あさつきとは?万能ネギやワケギとの違い・食べ方について解説
作成日: 2022/02/10
ネギのように薬味として使われることの多いあさつき。あさつきとよく似た野菜に万能ネギやワケギがありますが、これらの違いはどのようなものでしょうか。
この記事では、あさつきについて特徴や食べ方に加えて、万能ネギやワケギとの違いをご紹介します。
あさつきとは
あさつきは山などに広く自生していた山菜の一種で、ネギとは種類が異なります。辛味が強く、香りがよいのが特徴です。漢字では「浅葱」と表しますが、これはあさつきがネギよりも浅い緑色をしていることが由来です。
山形県では伝統野菜として親しまれており、冬から春にかけて収穫される新芽の部分が流通しています。おもな産地は山形県や福島県、広島県、群馬県などですが、あさつきの生産量はネギ全体の1%ほどしかありません。そのためネギより高価で取引されています。
万能ネギやワケギとの違い
ここからは、万能ネギやワケギとの違いについてみていきましょう。
種類
あさつきは「アサツキ」という種で、エゾネギの変種です。万能ネギは青ネギを若取りしたもので、福岡県で栽培されているブランドねぎの商品名です。ワケギは「ワケギ」という種で、ネギと玉ねぎの雑種であり、似ているようでそれぞれ種類が異なります。
見た目
あさつき、万能ネギ、ワケギは葉の細さが違います。もっとも細いのがあさつきで直径2〜3mmほど、次に細いのが万能ネギで直径5mmほど、ワケギは直径7mmほどです。あさつきは食用とするネギの中でもっとも細いことから「イトネギ」とも呼ばれています。
また、根元にも違いがあります。あさつきとワケギは球根から栽培するため、根元がぷっくりと膨らんでいます。一方、万能ネギは種から栽培するので根元がまっすぐです。
風味
あさつきはもっとも辛味が強く、葉の緑色が鮮やかで香りがよいのが特徴です。万能ネギは緑の部分が多く辛味も少ないので、薬味のほかにもどんな料理にも合います。ワケギは香りと甘味が強く、苦味や辛味は少ないのが特徴で、薬味として使われるほかに和え物や炒め物にも使われます。
万能ネギとワケギについては、下記で詳しく解説しています。
あさつきの食べ方
あさつきは料理を引き立てる食べ方と、あさつきそのものを味わう食べ方があります。
成長したあさつき
万能ネギやワケギと同じように、刻んで薬味にしたり料理のトッピングとして使います。鮮やかな緑色が料理を引き立てます。
新芽のあさつき
新芽の状態のあさつきは、成長したものより太さがあって食べごたえがあり風味も豊かです。そのため、メインの料理としてあさつきを味わうことができます。
ゆでると辛味が減って甘味が増すので、酢みそや辛みそをつけて食べるのがおすすめです。食感が悪くならないように、ゆですぎないのがおいしく食べるポイントです。
あさつきはエゾネギの変種で辛味が強い
あさつきはアサツキという種でエゾネギの変種であり、ネギとは種類が異なっています。辛味が強く香りがよいのが特徴で、成長したものは万能ネギやワケギと同じように薬味や料理のトッピングに使うことができます。
新芽の部分を見かける機会は少ないかもしれませんが、太さがあって食べごたえがあるので、手に入ったときはあさつき独特の風味と甘味を味わってみましょう。