わけぎとねぎは別物!おいしく食べるコツは?
作成日: 2020/12/29
わけぎと細ねぎは同じものだと思っていませんか。見た目は青ねぎと似ていますが、別の品種なので特徴や食べ方も異なります。わけぎをおいしく食べるためにも、持ち味を活かした調理法を覚えておきましょう。
この記事では、わけぎの特徴や旬の時期、ねぎとの違いなどを説明したうえで、わけぎをおいしく食べるためのおすすめレシピを紹介します。
わけぎとは
わけぎの特徴
わけぎは、ギリシャ原産の野菜で、ねぎと玉ねぎの雑種といわれています。根元の部分が少し丸く膨らんでいて、根元から分げつして増えるのが特徴です。種ができないため、玉ねぎと同様に球根で増やします。ねぎや玉ねぎのようなツンとした辛味は少なく、甘味が強い食べやすい野菜です。
わけぎの旬
わけぎは通年出荷される野菜ですが、路地物が出回るのは3月半ばから5月上旬までと、9月から11月です。そのうち、旬といえるのは3~4月といえます。寒い冬の間は成長を止め、根に栄養を蓄えてるため、一気に成長するこの時期のわけぎはみずみずしさと甘味が格別です。
ねぎ(細ねぎ)との違い
わけぎは根元が膨らんでいるのに対して、ねぎは根元から葉の先までまっすぐです。ねぎは辛味が強く、わけぎは甘味が強いという味の違いもあります。そのため、主な食べ方も異なり、細ねぎは薬味として、わけぎはぬたなどの和え物として食べるのが一般的です。
わけぎを使ったDELISH KITCHENのレシピ
わけぎの特徴や旬について理解したところで、実際の料理に使ってみましょう。ここからは、わけぎを使ったおいしいレシピを紹介します。
【わけぎを使ったおすすめの副菜レシピ】
アオリイカとわけぎのぬた
わけぎのシャキシャキとした歯ごたえとアオリイカのプリっとした食感は相性抜群です。甘めで上品な味わいの白みそにからしで辛みのアクセントを加えました。
ご飯の副菜としても、お酒のおつまみとしてもおすすめできる一品です。
あさりとわかめのぬた
シャキシャキとした歯ごたえが残るわけぎに、旨味のあさりと香りのわかめを組み合わせた和食らしさを感じる副菜です。コクのある八丁味噌にお酢の酸味が加わっているため、しっかりと味がついていてもしつこく感じません。甘辛い味付けはご飯のおかずにぴったりです。
たこの和風カルパッチョわけぎソース
わけぎの風味がさわやかな和風のカルパッチョです。ソースに使ったわけぎとたこの、味や食感の違いを楽しみましょう。わさびの辛味を加えたことで大人向きの味に仕上がっています。
たこの他に、ホタテや青魚を合わせてみてもよいでしょう。魚介類と相性のよいわけぎソースが味の決め手です。
わけぎとカツオのコチュジャン和え
電子レンジで下ごしらえしても風味や食感が程よく残るわけぎと、味がしっかりしたカツオの組み合わせは、コチュジャンの濃い味に負けません。甘辛い味付けがカツオにもわけぎにもよく馴染み、おいしい副菜に仕上がりました。
お酒のおつまみにもぴったりです。
わけぎともやしのナムル
わけぎももやしもサッとゆでて和えるだけという簡単に作れる副菜です。あと一品ほしいときや時間がないときに重宝します。見た目も味も、短時間で作ったようには感じられません。
家庭にある調味料を組み合わせるだけで味を決められる点も助かるポイントです。
わけぎと油揚げの酢味噌和え
わけぎと油揚げをゆでて酢味噌で和えるだけなので、食卓がさびしいと感じたときでもすぐに作れて便利です。小鉢に盛りつけて食卓に出せば、目も舌も満足させられるでしょう。
短時間で簡単に作れるのに、手間暇かけたように見えるので、ぜひ覚えておきたい一品です。
【わけぎを使ったおすすめの主菜レシピ】
わけぎと豚肉のチヂミ
加熱してもシャキシャキ感が残るわけぎは、チヂミの具にピッタリです。カリッと焼けた豚肉の旨味とわけぎの甘味の両方をストレートに味わえます。ビールのおともにもおすすめです。
わけぎの肉巻きレンジ蒸し
わけぎと千切りにしたニンジンを豚ロース肉で巻いて、電子レンジで加熱するだけで作れる、ボリュームがあるのにさっぱり食べられるおかずです。野菜のシャキシャキ感と豚肉の旨味が味わえます。ごまのトッピングが見た目と味のアクセントです。
切り方や盛りつけ方を工夫すれば、おもてなしにも使えます。
わけぎと鶏肉のかき揚げ
わけぎは油で揚げることで甘味が引き立ちます。長めに切ったわけぎと細切りした鶏肉を組み合わせたことで、食べやすく食感のバランスも絶妙です。お酒のおつまみにも合う、大人好みのかきあげです。
豚肉とわけぎの生姜みそ炒め
緑色の先端まで柔らかいわけぎを余さず使ったおかずです。豚肉と一緒にさっと炒めて、しょうがを効かせた甘辛いみそ味に仕上げました。あたたかいご飯によく合います。
わけぎのシャキシャキとした歯ごたえと甘味がたまりません。
わけぎとポテトのオープン和風オムレツ
わけぎをたっぷり使い、かつお節で香りと旨味を加えた和風のオムレツです。具材にじゃがいもを加えたことでボリューム感もあります。いつもと違う味、風味、食感を楽しみましょう。
鶏むね肉とわけぎの梅肉炒め
わけぎと鶏むね肉を梅肉で和えました。わけぎはサッと炒めることで甘味を引き出しつつ、食感を残すのがポイントです。さっぱりとした味付けなので、わけぎの甘味と鶏肉の旨味がしっかりと感じられます。ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもぴったりです。
【わけぎを使ったおすすめの主食レシピ】
わけぎと豚肉のあんかけ焼きそば
香ばしく焼いた麺にわけぎをたっぷり使ったあんをかけました。旨味のある豚肉とシャキシャキとした食感が残るわけぎを組み合わせたことで、食べ応えも感じられます。手軽に作れるのに満足感のあるおいしさです。
わけぎとたらこの和風パスタ
和風パスタの定番具材たらこに小口切りにしたわけぎをたっぷりと加えました。バターでコクを、わけぎで風味をプラスしています。簡単な味付けなのに、満足感のあるおいしさです。
たっぷりわけぎとしらすの混ぜうどん
わけぎとしらすをたっぷり入れ、バターポン酢で味付けした、いつもとは一味違ううどんです。さっぱりとしたポン酢にバターを少量加えることで、奥行きのある味に仕上がっています。わけぎの甘味、しらすの塩味との相性もぴったりです。うどんによく絡めて食べましょう。
わけぎと豚バラの塩焼きそば
野菜の甘味と豚肉の旨味がはっきり感じられるシンプルな味付けの焼きそばです。わけぎは最後に加えてさっと炒めることで、シャキシャキした食感と甘味が際立ちます。
一皿でバランスよく食べられるお昼ご飯にぴったりの一品です。
わけぎの持ち味を活かした食べ方をしよう
わけぎは一見青ねぎのように見えますが、持ち味が異なる野菜です。青ねぎのように薬味として使うと、辛味が少ないので物足りなく感じるかもしれません。
わけぎは甘味があり、加熱してもシャキシャキとした食感が残りやすい野菜です。その持ち味を活かした調理法や味付けを選んで、わけぎのおいしさをより一層堪能してみてはいかがでしょうか。